今週月曜日にサントリーホールで吉田秀和御大を偲ぶコンサートが行われた。
あ~、その場に居たかったなぁ・・。小澤さんも指揮されたそうだ。
仕事中、同じ時間に御大を偲び思い巡らしていた。
最近刊の吉田秀和御大のライフワーク本と言われている「永遠の故郷」とCD版に
どっぷり酔いしれている。御大お気に入りの歌曲に心を寄せて名文を読ませてくれている。
ホントに素晴らしい、正に永遠に残っていくだろう師玉本だ。
御大の本の出版もうなくなっちゃうのかなぁ・・寂しい限りだ~・・。
30年近く聴き続けてきた御大解説のNHK-FM「名曲の楽しみ」も、あと数回の
ラフマニノフの録音で終わってしまうようだ。
あの、優しい語り口のそれでいて深~いお話が聞けなくなるなるなんてホント寂しい・・。
せめて「試聴室」の回だけでも再放送してくれないかなぁ。
まだ若造の頃に聴いた放送で、目の前がぱ~っと心開いた言葉があった。
「コンサートに行って、なんとな~く音楽聴くなんて勿体ないなぁ。
一音一音噛みしめるように聴くと、作曲家の気持ち、演奏家の気持ちが伝わるんですよね。」
「一枚の絵画の前に立ったら、筆を持ってる気持ちになってみるといいですね。
そのこころの筆をキャンバスに置いてみると、その場に居る作家の気持ちが伝わりますね。」
大きな影響受けたなぁ・・。その後の創作作品と触れる思いが明らか深くなった。
たくさんの恩恵頂いた・・感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。