逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!

2014年11月11日 | 政治

『冷戦終結25年、四半世紀の節目』

11月9日の『ベルリンの壁』崩壊25年の節目に毎日新聞社説欄の視点『冷戦終結25年』では、『新たな壁を作らぬために』と題する大木俊治論説委員が、10月25日ソチで開催されたヴァルダイ・クラブ会議てのロシアのプーチン演説を取上げている。
ロシア政府は2004年古都ノヴゴロドのヴァルダイ湖畔での第1回会議以降、ヴァルダイ会議(ヴァルダイ・インターナショナル・ディスカッション・クラブ)という有識者会議を組織して論文の発表などの活動を行っていて、今年のヴァルダイ会議のテーマは『世界秩序:新たなルールか、ルールなきゲームか?』には25カ国から108人の専門家が集まった。
ヴァルダイ会議の冒頭でロシア大統領のプーチンは1時間以上の演説を行ったが、
英国のファイナンシャル・タイムズ紙はプーチン大統領の演説は国際政治においてはもっとも重要な演説のひとつであると評した
ソチでの25日のプーチン演説は第二次世界大戦後の半世紀も続く冷戦構造を決定付けた194635日にイギリスのチャーチルがアメリカ・ミズーリ州のフルトンで行った『鉄のカーテン』演説以降では、もっとも重要な演説であるかも知れない。

『世界秩序:新たなルールか、ルールなきゲームか?』

ヴァルダイ会議の長い長いプーチン演説を極短く要約すると、『 ロシアは今後アメリカの勝手なゲームには加わらない。
無秩序で気ままなな遊びの時間はもう終わった!さあ、子供たちは玩具を片付けて欲しい。今からは大人の時間であり、正しい意思決定をしなければならない。
ロシアは用意ができているが、ロシア以外の国々は如何する心算だ』と、世界に向かって問いかけているのである。
何も今回ロシアのプーチンに指摘されなくとも、2007年のサラ金とネズミ講が合体した犯罪的な
アメリカのサブプライムローンの破綻から翌年のリーマンショックで発覚した、世界を支配したカジノ資本主義が崩壊過程に入っている事実は誰の眼にも明らかなのである。(全員が知ってるのだが、ただ、プーチン以外は誰も怖がって真実を喋らないだけ)

日本は2011年のフクシマの惨状を無視して鹿児島県の伊藤知事は再稼動を承認するが、なんと『仕方が無い』と繰り返すばかり。
日本列島の地震に津波、火山の噴火ですが、原子力発電所の危険性なら、別に再稼動とは無関係であることは、3年半前のフクシマで日本人全員が思い知ったのです。
一番危険だったのは稼動していた1~3号基では無くて、稼動していなかった4号基ですよ。
稼動していても危ないが、稼動していなくても原発は危ないのですから、踊るあほうに踊らぬあほうの阿波踊りの原理で、同じ阿呆なら稼動して少しでも電気を稼いだ方が得なのです。(核燃料の放射能が毎日数千倍に増える欠点が有るがしかたがない)

『日本的無責任、シカタガナイの念仏』

日本国の現状ですが、原発再稼動を承認した後の記者会見では鹿児島県知事は、『仕方が無い』を連発していたと毎日新聞が伝えています。
ですから鹿児島県のトップのYESの意味とは、単にNOといえなかっただけなのですね。我が日本国ですがドイツのヒトラーやイタリアのムッソリーニの様な戦争指導者が
一人もいない。東条英機もヒロヒト天皇も、周りの空気に流されて、NOをいえなかった。『仕方が無い』ので真珠湾を奇襲攻撃するし、カミカゼの自爆攻撃も『仕方が無い』と行った。

歴史は繰り返し、今回も『しかたがない』のです。
焼け野原の無条件降伏まではまっしぐら。一直線です。
日本のフクシマの原発事故ですが、チェルノブイリの経験では3年間の猶予があり、細胞のDNAを傷つける放射能被害が本格化するのは原子炉がメルトダウンした時から4年後からですよ。
1世紀続いたアメリカの気ままな遊びの時間もすでに終わっている。日本も同じで、もう、ルールなき遊びの時間は終わってしまったのです。フクシマから3年半が経過して、日本はもう時間切れなのです。

『今だけ、金だけ、自分だけ』

1960年代から1070年代にかけての日本の所得税の最高税率は75%であり現在の3倍。1億総中流の豊かで平等で平和な日本が、何と保守政党である自民党で実現していたのですから驚きである。
今の名前は以前と同じだが、格差を極限まで拡大する極右国粋主義の安倍晋三の自由民主党とは大違いなのです。
我が日本国は、『世界で唯一成功した社会主義国家であると揶揄されていたくらいである。
当時の日本国は年功序列と終身雇用、勤労者を100%完全雇用していた。経験が無い若年労働者は賃金が低いが、その分企業の責任で職業訓練を施していたし、勤続年数が上がる分給料も上がる。
日本は同一賃金同一労働の職能給でも能力や功績に応じて高くなる能力給でも無くて、支出が少ない若年層を低くして家計の支出が増える中高年世代の給与を高くする。
資本主義は労働に応じて給与が支払われる建前なのですが、日本は勤労者家計の支出に給与を連動する仕組みであり、これは『能力に応じて働き、必要に応じて受け取る』
社会主義の精神そのものである。
日本的社会主義の結果、世界一安定した平等で平和な国家が出来上がり、敗戦国だった日本は瞬く間にアメリカに次ぐ世界第二の先進経済大国に駆け上がる。
ところがゲームのルールが唐突に変更されるのです。

『悪魔の碾き臼、新自由主義の跳梁跋扈』

今までの見知った世界が根本的に変化するのですが、この原因はバブル崩壊では無くてベルリンの壁の崩壊に続く23年前のソ連の崩壊(冷戦終結)である。
日本のバブル崩壊程度は世界中で頻繁に起きている普通の出来事である。それならゲームのルールが根本的に変更される理由にはならない。
世界は明らかに20年前とは大きく違っている。 
怖いライバル(仮想敵国ソ連)を失ったアメリカは、冷戦崩壊後に誰にも遠慮することなく自分勝手に振舞いだす。
グローバリズムと称する『アメリカ化』の悪影響で、日本を含めて世界中が、まさに『今だけ、金だけ、自分だけ』の悪魔の碾き臼新自由主義で世界は大混乱に陥ったのです。
その中でも特に日本の被害が酷かった。
(いまの世界から見て、一番成功している資本主義先進国は地理的にフィンランドやスウェーディンなどソ連に一番近い欧州の諸国である)

『マレーシア機の撃墜と連動しているイスラエルのパレスチナ侵攻』

7月17日イスラエル軍によるガザ侵攻(パレスチナ人虐殺)の3時間前にオランダのアムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア機がウクライナ東部ドネツク州で撃墜される。
ロシアのプーチン大統領は翌18日、オランダのルッテ首相、マレーシアのナジブ首相と相次いで電話会談、ウクライナ東でマレーシア航空機撃墜事件の『客観的かつ国際的な原因調査』を行うことが重要だと強調した。ところがウクライナのキエフ政権は軍事解決での年内決着を図り東部地区の戦闘を激化させマレーシアなど国際調査団は墜落現場に近づくことが出来ない。

中国で開催されているアジア 太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に参加したロシアのプーチン大統領とマレーシアのナジブ首相は11月10日、北京で会談した。
ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件以降、両首脳が直接会談するのは初めて。
マレーシアのナジブ首相は、墜落原因の究明には現場への自由で完全なアクセスと停戦順守が不可欠だとして、プーチン氏に協力を要請。
プーチン大統領は『ロシアは国連安保理決議に従った客観的で十分な調査を求めている』と強調、、現地調査を妨げているウクライナ政府軍の攻撃を非難した。
現在は停戦協定が成立しているのだが、依然としてマレーシア機の墜落現場には国際調査団が入れない状態が続いている。 
何の目的でマレーシア機を撃墜したかは難問中の難問であり『謎』だが、逆に『誰が撃墜したか 』の答えは至って簡単で、現実に国際調査団の現地入りを阻んでいる勢力である。
ウクライナ軍であるが、マレーシアの専門家チームが
墜落現場に近づくと戦闘を激化させるので危なくて調査が出来ない。
アメリカや欧米系マスコミは一方的に『親ロ派武装勢力が撃墜した』と断定して対ロ制裁を主張しているのですが、『戦争ごっこ』の悪い遊びの時間は終わった。
愚かな子供達は
危険なおもちゃを速く片付ける必要があるでしょう。 
イスラエルですが2000年に武装警官2000人と共にメッカとメジナなどイスラム教の三大聖地の一つのエルサレムの岩のドーム(アル・アクサ・モスク) に押し入って、わざとパレスチナのイスラム教徒を激高させ第二次インティファーダを引き起こしたが、イスラエルのユダヤ教原理主義過激派らは少しも懲りずに、またまたエルサレムのイスラム教聖地で今回も挑発行為を繰り返している。

「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!

 


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10 コメント

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おもちゃ遊び (ましま)
2014-11-10 10:29:30
プーチンは、おもちゃを眺めているだけ。オバマはおもちゃあそび、本心ではあきてきたようだが遊んでいないと選挙に勝たしてもらえない。

アジアは、従軍慰安婦人形か擦り切れて朴槿恵さん「変わりがほしい!」。

習さんはおもちゃを人に預けているようだが、いつ取り返すのか。もともと嫌いじゃない方だから。
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大人と子供の違いとは (宗純)
2014-11-10 14:49:44
ましまさん、コメント有難うございます。

小さな子供の場合ですが、オモチャ箱からどんどん出してきて次から次ぎへと新しい遊びを始めるのですが、困ったことに今まで使っていたオモチャは放り出したまんま。
後片付けをするとの発想が無いのです。対して、大人の場合には必ず後片付けをする必要があると考えている。
第二次世界大戦ですが、日本は戦争を始める前に戦争の終結までの見通しを持っていなかった。
対してアメリカは宣戦布告する段階で、戦争の終結とか日本の占領政策まで考えていたのですから、これでは日本は逆立ちしてもアメリカには勝てない。
戦争とは、始めるのは簡単だが止めるのはとんでもなく難しいのですが、これはアメリカはベトナム戦争で知っていたはずなのですよ。
ところが、何故か冷戦崩壊後のアメリカですが、無茶苦茶なのです。戦争を始めるが、戦争終結の青写真がまるで無い。
基本的に出鱈目なのです。一番良い例がアフガニスタンですよ。
幾ら有効であろうと絶対に手を出したら駄目なアルカイダを育成したのですから罪が深い。
結果論でいえば、わざわざ自分自身で騒動を引き起こして、にっちもさっちもいかない窮地に自分から陥っているのですが、自分だけでは無くて世界中を巻き込んでいる。
アメリカですが、自分の遊びで散らかしたオモチャですが、ゲームが終わった(遊びに飽きた)段階で綺麗に片付ける責任があるのです。
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視点『冷戦終結25年』要旨は現状追認そのもの (現田石)
2014-11-10 17:35:37
現田石です。毎日新聞ネタで投稿します。
社説:視点 冷戦終結25年 新たな壁作らぬために=論説委員・大木俊治(毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊)全文を読んでみました。特に結論部分は次のようになっていました。

『…台頭する中国は欧米主導の既存秩序に異議を唱え、イスラム過激派の脅威も増している。国際社会が協調して取り組むべき今、日本も隣国ロシアを国際秩序作りに取り込んでいく努力を惜しむべきではないだろう。』

いくら毎日新聞が10月25日ソチでのロシアのプーチン演説をほんのわずか取り上げたからといっても、私は喜べません。現状追認意識丸出し(中国脅威論、イスラム脅威論)でロシアの脅威(世界第2の脅威?)を説いていると私は読みました。
プーチン演説の主題は『世界秩序:新たなルールか、ルールなきゲームか?』ですが、大木論説委員はそれから正反対の「冷戦後の欧米」視点そのものです。我々は、今回の毎日新聞の「視点」がこのような視点の代物だと読む努力を惜しむべきではないだろう。
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過去の栄光に囚われるもの (izumi)
2014-11-10 21:14:21
大木論説委員の記事は日本人の最大公約数的な主張だからこそ毎日のような大手紙に載せられるのでしょう。いまさら日本人にフクシマの事例を出して日本が歴史的に没落する局面にあるなど白井聡のような論陣を張るのはビジネス的に無理というものでしょう。数百万の販売先(読者)を持ち、副業で不動産経営、プロ野球経営をするほどの大資本家である大手マスコミが中国のようなBRICS諸国が台頭することを正面から受け止めるよりも欧米の敷いたメンテナンスが行き届かない既成概念にぶら下がることを選択するのは当然と言えるでしょう。
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戦争責任 (りっくどむ)
2014-11-10 21:55:38
新自由主義への批判など珍しく今回の記事は首肯できる内容だった。

山本七平も言っているが日本には「空気」があり、それに逆らえず物事が進んでいく。アングロサクソン的なリーダーがいた訳ではない。

だからこそ先の大戦で「A級戦犯」に非を鳴らす輩が多いことに違和感を感じている。東京裁判は裁判に名を借りた連合国側の復讐劇だった。ある意味、「A級戦犯」は国民を代表して、その身を持って犠牲になってくれたといえよう。だからこそ独立回復後、戦犯に対して犯罪者とはしない国会決議があったのだろう。
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戦争無責任 (あたし新聞)
2014-11-11 06:37:12
坂口安吾も言っているが、日本人には能率とか合理主義が無くて、根性とか大和魂などという精神論が有り、
コレが敗戦の大きな理由であって、負惜しみなんぞはせず、
堕ちきる処まで落ちきって、やり直さなければならない。

だからこそ、靖国神社のような、イカサマを後生大事にしようという輩が多いことに違和感を感じている。

連合国側がドウであろうと、非合理な戦争を負け戦をした犯罪者は日本の軍事法廷で裁かれるべきだ。
戦犯に対して犯罪者とはしない国会決議なんぞは国辱モノだろう。

特に、軍人でもん無い、
外務官僚の松岡・白鳥の両名を祀るなんぞはインチキ神社の極みと言える。
コイツラは戦場で死んだ訳でもん、処刑された訳でもん無い。
病院で病気で死んだだけだ。
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毎日新聞ネタ (宗純)
2014-11-11 14:45:08
現田石さん、izumiさん、コメント有難うございます。

もしも毎日新聞11月09日の大木俊治論説委員が、『逝きし世の面影』ブログのタイトルである、
「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!
と言ったと思ったとしたら、随分とガッカリしたことでしょうね。
毎日新聞ですが、商売ですよ。口が裂けても、
「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!
何て、金輪際言わないのです。
もちろんプーチンだって言っていない。
そのような意味のことを1時間以上の長い演説で言っているのですね。
芳ちゃんのブログの2014年11月8日土曜日
プーチンから西側のエリートへ - 「パーテイは終わった!」
http://yocchan31.blogspot.jp/2014/11/blog-post_55.html
演説の趣旨が
「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!
なのですが、共産党の赤旗でも一行も書かなかった10月25日ソチで開催されたヴァルダイ・クラブ会議てのロシアのプーチン演説を、今回は毎日新聞の大木俊治論説委員が取上げている。
これはもう、驚嘆に値するのですよ。
赤旗(共産党)ですが、並外れた高偏差値のエリート集団ですよ。もちろん知っているのですよ。だけど、いたるところにタブーが存在しているので怖くて、書きたくても書け無いのです。

原発再稼動承認の鹿児島県知事ですが、『仕方が無い』を連発したが、
少し前には日本の久間防衛大臣が一言、『仕方が無い』と言っただけで首が飛んだのですから、鹿児島県知事の『仕方が無い』連発ですが、これがどれ程異様なく光景であるか想像して下さい。

小渕優子の経済産業大臣の辞任ですが、今回小渕優子を一番攻撃していたのが何と、あの産経新聞なのですが、大臣辞職だけでは無くて、議員辞職まで言っている。
小渕優子の話ですが、これは小泉時代の田中真紀子などの秘書給与とそっくり同じ。
政治資金ですが、本来は『入り』が賄賂として大問題なのです、
ところが、小渕優子は『出』。
生意気な辻元清美が嵌められた秘書給与のピンはねと同じで、政治資金報告書は単なる口実で、本命は小渕優子経済産業大臣が口にした40年過ぎの老朽原発の廃炉問題。
老朽原発ですが、これに一番関係するのは福井県の関西電力なのです。
ところが、小渕さんはメルトダウンしたフクシマの10キロ南にある福島県の第二原発4基も廃炉を言った。
うっかりと、東京電力と言う恐ろしいトラの尻尾を踏んじゃったらしい。
幾ら何でも放射能まみれの福島県内での原発再稼動は無理なのです。
ところが、この誰が見ても明らかな事実を東京電力が絶対に認めない。
それで小渕優子を血祭りにしたのですが、将来の首相候補ナンバーワンでもこの有様なら、田舎の県知事程度が逆らえる筈がない。
自分が少しでも可愛ければ、仕方が無い。プルサーマルに反対したんで追徴金ゼロの収賄罪に問われた佐藤福島県知事の前例もある。
再稼動は『仕方が無い』と認めるしか道は残されていないのです。
毎日新聞も同じ意味で『仕方が無い』のですよ。これが精一杯。限界なのです。
返信する
建前上、日本国と大日本帝国とは無関係 (宗純)
2014-11-12 11:39:45
何か勘違いがあるようですが、同じ日本列島の上に存在しているが、今の日本国と大日本帝国とは無関係ですよ。少なくとも建前上はその様に解釈しているから、日本国は連合国(UN,国連)に加盟出来たのです。
日本人の多くは、都合よく、国連(UN)と、連合国(UN)が別々だと解釈しているのですが、これは勘違いの極みです。
日本国が加盟している国連と、大日本帝国を亡ぼした連合軍とはまったく同一の存在なのです。
多分負けさせれば世界一のイタリアですが、第二次世界大戦中に、日独伊三国同盟のムッソリーニが逃亡して、即座に枢軸国側から連合国側に寝返ったので、戦争終結の時点では、イタリア人は戦勝国民ですよ。
今の国連憲章には敵国条項があり、もしも今の日本国が大日本帝国とが一つながりなら、自働的に中国軍(あるいは米軍やロシア軍)が日本を攻撃て破壊することが権利として明記されているのです。
今のドイツが、ことあるごとにナチスドイツを非難するのは、それが安全保障上の最大の要件だからですね。別に戦争責任云々では無い。無関係なのですよ。
ドイツは戦争責任をナチスに丸投げしているだけです。ドイツ第三帝国と今のドイツ連邦共和国とは無関係だと言っているのです。
もしもドイツが昔のナチスのドイツ帝国と同一なら国連憲章で、ロシア軍が無条件で攻撃できるのです。

東条英機に戦争責任が有ったか無かったかは些細な話で本質ではない。敗戦では誰かが責任を取らないと、話は収まらないのです。憲法上ならヒロヒト天皇しかなかったのです。
ところが天皇の戦争責任を回避する目的で、東条英機が全責任を引き受けることで決着したのが真相なのです。
せっかく東条英機などA級責任が引き受けた戦争責任を無かったことにすると、もう一度ヒロヒト天皇の戦争責任が浮かび上がるのです。丸く収まってる話が御破算になるので、戦後の秩序が無茶苦茶になる恐れがある。
昔の大日本帝国ですが、世界征服を企んだのは間違いようの無い事実なのです。
「世界征服」は可能か? (2)悪の組織の「世界征服」に関する考察。
2009年01月05日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/692bcc22d8c12a5c23f03afd66adc278
そもそも世界征服こそが男のロマン、究極の夢ですよ。

「世界征服」は可能か?(1)
2009年01月04日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9198576c39ee8ba0262197b2be95f23a
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アメリカの手のひらで吠える日本右翼 (izumi)
2014-11-12 20:38:35
りっくどむ氏のようなネトウヨは歴史的事実をご存知ないのでしょう。昭和天皇が東條に責任をなすりつける広告を出し、東京裁判で責任を回避しようとした東條に「罪」を受け入れるように「説得」した事実すら知らないのですから。昭和天皇がマッカーサーに自分に「責任」があるというエピソードが捏造なように(その時の通訳がそのたぐいの話を一切しないのは余りにも不自然であり、戦時中の昭和天皇の好戦的な態度が現在に至るまで隠蔽されているのを見ればわかるでしょう。)。東條は犠牲者かもしれませんが加害者はアメリカではなく、日本政府である事実をりっくどむ氏に限らず日本人は知るべきでしょう。(東條に罪なしとは考えませんが昭和天皇以上でないことを否定することはできないのですから。)

この手の話は日本の傀儡南京政府でも行われたことで蒋介石に内通(情報漏えい、スパイの意図的な見逃し)した首脳クラスは助命されたように権力者の生態というものにネトウヨ諸氏は歴史から学ぶべきでしょう。
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記事のタイトルとも内容とも違う (宗純)
2014-11-13 09:41:13
izumiさん、今回のコメントとブログ記事との間に関連性は無いと思いますよ。

記事のタイトルは、「遊びの時間は終わった」子供達はおもちゃを片付けろ!
であり、
記事の内容も、冷戦終結後のアメリカによる不真面目な資本主義の遊びは終わった、21世紀の目の前の事実を列挙したもの。
遥か昔に終わっている前世紀の話など、悪かろうが良かろうが、今では何の関係もありません。
今起きている大問題に比べたら、極些細な話です。
その意味では、400年前の豊臣家が滅亡した大阪の陣と五十歩百歩ですよ。

記事には第二次世界大戦の戦争責任には何一つ触れていないと思いますよ。
そもそも郵便ポストが赤いのも、カラスが黒いのも、ネットウョ君が愚かなのも、仕方が無いのです。右翼と左翼ですが9割がたは考え方が同じなのですね。
違っているのは結論だけなのです。
ネットウョの子供達が頭が空っぽで目が節穴だから右翼をやっているのであり、
逆に、少しでも論理的な判断が出来れば最初から左翼をやっている。
無駄なコメントは止めてください。
そもそも、東条英機が東京裁判で死刑になった最大原因とは、日本が負けたからであり、それ以上でもそれ以下でもない
もしも日本が勝っていればルーズベルトとかチャーチルがA級戦犯として死刑になっています。
戦争とは、選挙とかスポーツと同じで勝ったものが正しい(負けたものが悪い)との単純明快の論理で動いているのです。
負ければ、誰かが責任を取らなければならない。
ところが、東条英機には、実は連合国の極東軍事裁判(東京裁判)での戦争責任(戦争を始めた責任)以上に、
実は、それよりももっと重いし厳しい、大日本帝国としての敗北責任があるのです。
戦争に負ければ厳しく罰せられるのは戦国時代でも今でも古今東西、同じなのです。
今の日本国憲法では戦争を禁止しているので、一般国民は『戦争は悪い』となんの疑問もなく、心底思っているのですよ。
ところが、憲法9条が無いアメリカ国民などは『戦争は悪い』などとは少しも思っていない。
多分アメリカ以外の世界中の多くの国々でも事情は同じなのです。
グローバルスタンダードでは『戦争は悪い』では無くて、一字違いで大違い、『負ける戦争は悪い』なのです。
勝った戦争は大賛成なのです。
ところが9条の有る日本国では勝ち負けに無関係に『戦争は悪い』と決まっている。
困ったことに、世界中で、今の日本人と一部の良心的な人々だけが『戦争は悪い』と思っているのですよ。
1945年8月15日までの日本人は、今の世界基準と同じで、実は『負ける戦争が悪い』と思っていたのですから、第二次世界大戦の様なボロ負けなら、極悪なのです。
それなら開戦を指導した東条英機やヒロヒト天皇は極悪人で間違い無いのです。
半世紀前の日本人は全員が東条英機の絞首刑に大賛成していたのです。
明治憲法上は統帥権を持っていたのは内閣ではなくヒロヒトなのですから東条以上にヒロヒト天皇の責任は重いので、本来なら絞首刑は免れようが無いのですよ。
この正論を共産党が主張するから嫌われるのです。我が日本国ですが世界の異端であり、責任者には責任が無い。
ましてやヒロヒト天皇の様な絶対的な最高責任者には絶対に責任が無いのです。
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