逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

ヤッパリ安倍晋三首相に怒った米政府(オバマ大統領)

2016年12月05日 | 政治
『APECサミットの立ち話でも安倍晋三の顔も見ないバラク・オバマ大統領』

11月20日ペルーの首都リマで開催されるアジア太平洋経済協力会議 (APEC) サミット会議は来年1月20日に暴言王のトランプが新大統領が就任するので、今のバラク・オバマ大統領にとっての最後の大事な国際会議だったのに、・・・APECサミットで主役だったのは日本国首相(安倍晋三とだけ会談したトランプ)だった。
世界の首脳で、次期アメリカ大統領に決まったトランプと直接あった人物は日本の安倍晋三首相だけであった。
現時点では誰一人もいないので、結果APECサミット会議で安倍晋三は世界各国の首脳から引っ張りダコで『夕食会でも立ち話でもトランプとの会談内容を聞かれた』と記者会見で大喜びで語っているが、サミット会場でオバマが安倍晋三の顔さえ見なかったのは当然であろう。

『トランプ氏との接触に異議 米政府が日本に伝達』2016年12月5日 東京新聞

安倍晋三首相が米ニューヨークで11月中旬に行ったトランプ次期大統領との会談に関し、米政府が事前に「トランプ氏はまだ大統領ではない。前例のないことはしないでほしい」と強い異議を日本政府に伝えていたことが分かった。
日本側は、会談は非公式でトランプ氏提案の夕食会は見送るとして理解を求めた。
しかし、米側は納得せず、ペルーでの国際会議に合わせて調整していたオバマ大統領との首脳会談は実現せず、立ち話にとどまった。日米外交筋が4日、明らかにした。
首相の外交姿勢に対するオバマ米政権の不快感が明らかになった形だ。
(共同)

金子勝 ‏@masaru_kaneko
【すり寄るアベ】
アベとの会談直後にトランプはTPP離脱発言で間抜けさが鮮明になったが、APEC前に、まだ大統領でない人物に接触したことに米政府は抗議して、オバマ大統領は会談を拒否した。アベはひたすらポピュリスト極右政治にすり寄る。

『安倍首相はバカなの? 米国内で八つ当たりの批判が殺到』Posted 16 days ago, by Samuel White  Business Newsline

日本の安倍首相が17日、ニューヨークのトランプタワーを訪ねて、ドナルド・トランプ次期大統領を非公式の首脳会談を行ったことが、米国内の民主党支持者による大反発を招く結果となっている。
トランプ次期大統領は選挙期間中にも、大統領候補としては異例となるメキシコのペニャニエト大統領、イスラエルのネタニアフ首相と非公式の首脳会談を持ったが、今回の場合、会談終了後に安倍首相が「トランプ氏は信頼に足りうる指導者」とするコメントを行ったことが、国内の民主党支持者からの批判の対象となっている。

コミュニティーサイト最大手のRedditには「バカ」「ドゥテルテと同類」「笑える」といった書き込みが続くなど、安倍首相は国内でのトランプ批判のとばっちりを受けてしまった格好ともなっている。
米国内では、トランプ次期大統領を叩く動き、あるいは排除しようとする動きが改めて鮮明化してきており、マイク・ペンス次期副大統領に及んでは18日、ニューヨークのブロードウェーで公演中のミュージカル「Hamilton(ハミルトン)」を鑑賞するために劇場に訪れると、居合わせた観客から(少数の)拍手と同時に大ブーイングが飛び出し、劇場内は騒然とした雰囲気となった。

これまでの大統領選では、大統領選で国論で二分したとしても、選挙結果が確定すると新大統領の元に国論は一致団結するのが普通だった。
しかし、今回の選挙の場合、トランプ支持者と民主党支持者との間の垣根は深く、米国内の世論は、あたかも南北戦争当時のように2分する格好となってしまっている。the Business Newsline

『二週間も経った後から出す最新ニュースって何???』

2016年12月5日付け 東京新聞(共同通信配信)『トランプ氏との接触に異議 米政府が日本に伝達』が何か変である。そもそもアメリカ大統領選挙があったのは1カ月も前の11月8日。安倍晋三がニューヨークのトランプタワーをたずねたのは17日、APECサミットは20日。
オンラインニュース(Business Newsline)の『安倍首相は馬鹿』は2週間前であり、アメリカ政府からの抗議はトランプタワー訪問以前なのですから、もっともっと前だった。それなら、今回の共同通信配信のニュースを報じた東京新聞の12月5日の『遅すぎる日付』が不思議過ぎるのである。
何週間も経った古過ぎる最新ニュースなど、冬の花火というか怪談というか怪しい話なのですが、この原因は『何か』と考えたら同じ日付けの産経新聞の記事が見えてくる。

『不思議は、やはり安倍晋三ゾンビ内閣の成立と関係していた』 

『安倍晋三首相「決しておごることなく平常心で」戦後で歴代首相4位 中曽根康弘元首相抜く』12/5(月)産経新聞

安倍晋三首相は5日午前、首相官邸で記者団に対し、自身の在職日数が同日で中曽根康弘元首相を抜いて戦後歴代4位となったことについて「決しておごることなく、中曽根元首相のように平常心で一日一日、全力であたり、結果を残していきたい」と述べた。
安倍首相は同日に在職日数が第1次政権(平成18年9月~19年9月)を含めて通算1807日となり、中曽根元首相を上回った。戦前も含めると歴代6位。来年3月の自民党大会で総裁任期が延長されれば、戦前の桂太郎元首相を抜いて歴代最長となる可能性も出ている。



『戦後レジームからの脱却』1945年の敗戦(ポツダム宣言や玉音放送)以前の偉大な大日本帝国への回帰

12月5日付け産経新聞『安倍晋三首相「決しておごることなく平常心で」戦後で歴代首相4位 中曽根康弘元首相抜く』に添付されていた『歴代の首相在職日数』の図表(写真)では、自ら第二次世界大戦を引き起こし未曾有の惨禍を日本人や世界の人々に与えた挙句、71年前に跡形も無く消滅したはずの大日本帝国と、今の平和で民主主義的な日本国が同じ一括りに描く摩訶不思議な妄想が描かれている。
安倍晋三首相が度々言及している『価値観の共有』とか『日米同盟』ですが、アメリカの同盟国は『日本国』であり、大日本帝国の方はアメリカとか連合国(UN 国連)にとっては明確な敵国なのです。
今のアメリカの同盟国で国連(UN 連合国)加盟国でもある『日本国』と、アメリカを筆頭とするUNの敵国である大日本帝国の混同は許される範囲を大きく逸脱していたというか、明確なポツダム宣言の違反であり亡国の所業であろう。
間違いなくこれでは国が滅びます。
ただ愚かで愚劣な産経新聞が描くこの図でも一つだけ利点をあげると、何となく『安定していた戦前』(不安定な戦後政治)とのイメージが大きく崩れたことであろう。敗戦後の日本国は非常に安定した政治を行っていたのである。
10位以内に入っているのは大部分(8割)が戦後の日本国首相で、大日本帝国の首相は桂太郎と西園寺公望の二人しか入っていない。(桂太郎は1年半ほどの間をおいて3回、西園寺公望は3年間の間を開けて2回首相に就任するなど、一旦首相を辞任してから再度人材不足から組閣したので通算で長期政権になった)




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヤッパリというか、なるほど... | トップ | 東京電力福島第1原発3号基... »

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事