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『アメリカが抱える「文明化」の使命、マニフェスト・デスティニー』
日本人的には分かり難い9・11事件から延々と続くアメリカの対テロ戦争ですが、その底流にあるのがマニフェスト・デスティニー(Manifest Destiny 明白な使命、運命、天命)の呪縛である。
アメリカ合衆国を典型的に表す標語で一般的には西部開拓を正当化する為に作られたとされるが、簡単に言えば19世紀中葉以降のアメリカ合衆国で流行した『西へ西へ』と西漸していく膨張主義を示す標語。
初出は1845年、『年々増加していく幾百万の我が国民の自由と発展のために、神によって与えられたこの大陸に我々が拡大するという、明白な天命(マニフェスト・デスティニー)の偉大さ、』とテキサス併合合理化のために書かれたものだったが、19世紀末にフロンティアが事実上消滅すると米西戦争や対メキシコ戦争、ハワイ併合など合衆国の帝国主義的な領土拡大に利用される。
合衆国の西漸(膨張)を『文明化』『天命』とみなして侵略を正当化する標語となっていく。
アメリカ合衆国は長い歴史の末に建設された人民主権の理想国家で、『世界へのアメリカの拡大は神から与えられた使命』であり『自由と発展』や『神によって与えられた』『明白な天命』として西漸運動や帝国主義的膨張を正当化したのが『マニフェスト・デスティニー』で、アメリカ人一般に広く定着する。
『アメリカ思想の底流、「社会進化論」とアングロ・サクソン文明?』
自然淘汰や適者生存のダーウィンの進化論を人類や社会に機械的に当てはめた『社会ダーウィニズム』(社会進化論)では、『アングロ・サクソン文明』こそが最高であり、その最高峰である『アメリカ文明』に世界を同化する事が進化であり文明化だった。
『社会進化論』では、遅れた劣った文明(アジア・アフリカの文化、文明)は、進化した優れた文明(西欧)に滅ぼされる事は科学的に正しい自然な事であり、欧米列強による『植民地化』とは『文明化』の事であるとされていた。
アメリカ文明の基本は、聖書とキリスト教(プロテスタンティズム)と共和制(民主制)であり、キリスト教は『巡礼父祖』(ピルグリム・ファーザーズ)によって、共和制は『建国父祖』(ファウンデイング・ファーザーズ)たちによる啓蒙思想である。
アメリカでは宗教用語である『ファーザーズ』(父祖)はこの二組以外には使わない。
アメリカにとっては『文明化』(アングロ・サクソン文明)と『アメリカ化』と『キリスト教化』とは全くの同義語であり、『巡礼父祖』とその影響とは『自分たちの国家を『神』との関係で理解しようとする』宗教的な伝統でもあった。
『アメリカ革命(アメリカ建国)の特殊性』
アメリカ建国のことを、米国では何故か『独立』では無くて 『アメリカ革命』(The American Revolution)と呼ばれ、同じくアメリカ独立戦争は『革命戦争』(the Revolutionary War)と呼ばれている。
アメリカ革命の大きな特徴とは、フランス革命やロシア革命の様な『反宗教的な革命』とは全く異なり、1979年のイランのアヤトラ・ホメイニのイスラム革命と同程度に宗教的な社会変革運動(革命)としての一面があり、極めて宗教との親和性の有る革命であった。
アメリカの 独立宣言では自由と幸福追求を『譲り渡すことの出来ない権利』と明記するが、『すべての人間は神によって平等に創られている』ことが理由だった。
原理はすべて聖書から引用され、ピュリータンによって新しく建国された『アメリカン・イノセント』こそが最高であり、すべては神との関係でアメリカのナショナル・アイデンティティが成立していた。
アメリカは極めて宗教的意志を持っ新興『国家』であり、国民は『共通の過去』を持っていないために『共通の未来』についての意志を欠くと『昔の民族的アイデンティティ』(キリスト教原理主義)へと突然逆行してしまう。
9・11事件以後のアメリカが唐突に、意味不明の永久に終わらない対テロ戦争(宗教戦争)の泥沼にのめり込むのもある意味では当然だったのである。
『普遍性(universal)、世界性(global)』
アメリカは特殊性よりも普遍性を、地域性よりも世界性を評価する姿勢持っていると思われていた。対して日本は『その逆の姿勢である』と言われ日本のアメリカ化(民主化グローバル化)が「良いこと」と何の疑いも無く信じられていた。
しかし『普遍』と呼ばれるものの多くは『大きめの特殊』に過ぎず、『世界』もまた『大きめの地域』に過ぎないケースが多い。
経済におけるグローバルスタンダードや新自由主義の様に『大きめの特殊』のアメリカが、自らを『普遍』と称して『小さい特殊』の日本を虐め排除し支配している。
メイド・インUSAでしかないユニバーサルモデルやグローバル経済を世界中に押し付けている現在のアメリカ合衆国自身は、決して普遍的(universal)でも世界的(global)でもない。
それらは単にアメリカ自身が描く自己宣伝、自己欺瞞に過ぎない。
真実の姿からは程遠い。
真実のアメリカ合衆国という国家は、人類史上稀にみる宗教国家(Theocracy=神権政治)で、普遍的でもなければ世界的でもなく、偏狭で狂信的で特殊な、そして狭い地域エゴの国である
例えるならアフガニスタンを支配していた偏狭なタリバン政権やユダヤ教原理主義のイスラエルと構造がよく似た、キリスト教バージョンの『相似形の国家である』と言われても仕方が無い側面を持っている。
今のアメリカとアメリカ以外の世界との関係ですが、これを70年前の日本敗戦以前の大日本帝国とそれ以外のアジア諸国との関係と比較してみて『そっくり同じだ』と気が付けば、今のアメリカ人の不思議の数々が簡単に理解できるでしょう。(70年以上前の日本人ですが国家神道(靖国神社)がインチキ臭いと薄々だが全員が気が付いていた。ところが、今のアメリカ人が信じるキリスト教を疑っている人数は極少数でありほぼ全員が日本人的に見れば狂信者である)
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長谷川豊(元フジテレビのニュースキャスター)2015年12月23日 私の戦争観(抜粋)
アメリカのニューヨークに赴任したのは2010年。「生活する」となると話は違い異なる文化の中でアメリカ人たちの暖かな思いやりと優しさに触れ、私たち家族5人は異国での生活をスタートさせた。
アメリカ人は、日本人のそれよりもはるかに優しく、温かく、何か困ったことがあるたびに「May I Help You?(私に何かできることはない?)」と聞いてきてくれました。
しかし、その印象はもろくも崩れる。
アメリカを大好きになり生活になれ始めた2011年。取材で南部のテキサス州に行き。テキサスからオクラホマ。アメリカの中南部と言われる地域に取材に行った。
アメリカのことを大好きになり、アメリカのことをしきりにほめていた私に、取材に同行してくれた現地のスタッフが助言してくれました。
「ハセガワさん、気を付けて。テキサスは、ニューヨークとは違うから」
何を言っているのか、体験するまでは分かりませんでした。ひょっとしたら、デリケートな殺人事件にまつわる取材でもあったために、住民たちが気が立っていた部分はあるのかも知れません。しかし、私が取材に行ったある町では、その街を出ていくまで、ほとんどの住民に『極めて差別的な』『極めて侮辱的な』「日本人」という人種自体を侮蔑する言葉を浴びせられ続けた。
『原爆投下に感謝しろ』
別の時に教育機関に取材に行き、あまりに印象的だったために、私の書いた本の中にも紹介してあるが、「Atomic bomb(原子爆弾)」)について、取材をしていたところ、あるアメリカ人から声をかけられました。
「礼を言えよ」
そのアメリカ人は「アメリカの一般的な常識」を私に押し付けてきました。
「白人よりもはるかに劣るアジアのイエローモンキーが」
「白人よりもはるかに弱いくせに我々白人に逆らった挙句」
「パールハーバーで卑怯きまわりない奇襲攻撃をし」
「多くの同胞を殺した挙句、敗戦濃厚になっても竹やりで飛行機を突っついてくる」
「そんな愚かな行為をやめさせるために、神がアメリカだけに与えたもうた原子爆弾という『神の矢』によって…」
戦争を終わらせ、無駄な犠牲者を減らして「あげた」のだ。
礼を言え。
悪気を持って言ったのでも、侮蔑の意味で行ったのでもありません。
そのアメリカ人は、心の底からそう思っているのです。それが正しい真実だ、と。そして、実はその後、私も勉強して知るのですが、世界的な基本的な標準の意識は、そのアメリカ人の意識の方がよほど「常識」なのです。
私たちは唯一の被爆国(被害者)なのだ~という被害者感情など、基本的には世界の中で日本だけの感覚です。
世界では、今から70年前の日本は、明確にバカで愚かな「加害者」なのです。
『ネトウヨ・B層・反知性』
今年は戦後70年。朝日新聞も読売新聞も、戦争前からの新聞なんで今読むと、興味深かったのは当時のモラル感というか、価値観。
くそ真面目。
それ以外に表現できないほどに当時の日本人が「真面目すぎるほど真面目」。当時の日本の価値観に触れ、当時の日本人たちがどれほどバカみたいに、アホみたいに…くそ真面目。
(注、)
頭が空っぽで目が節穴のネットウヨ御用達のフジ産経グループらしく、この後は『真面目な日本人が虐殺などするはずがない』との阿呆臭すぎる妄言が延々と語られているが全部削除する。
落書き程度のゴミ記述ですが、3歩あるけば過去を忘れる低能の鳥頭にしても余りにも哀れである。そもそも少し後で自分自身でも『中国南京の大虐殺や韓国人女性を政府ぐるみで強制連行し、従軍慰安婦としてレイプしていた、・・・それらの姿って…欧米諸国の侵略行為の時になされていた行為そのもの。』と日本軍の南京大虐殺や従軍慰安婦については事実であると書いている。
右傾化日本では『約束事』なのかも知らないが馬鹿馬鹿しすぎるて話にならないが、そもそも虐殺を伴わない侵略戦争など歴史上一つもないのである
『白人が最高の人種なのだ』
アメリカで学んだ多くのことの一つに、「白人の中には、本当に、リアルに、未だに『白人が最高の人種なのだ』と信じ込んでやまない人がかなりいる」という事実。
日本では、今、アメリカ大統領選挙の有力候補として、あれほどの差別発言を繰り広げているドナルド・トランプ氏が挙げられていることに違和感を感じる人も少なくない。でも、私はとてもよく分かります。
アメリカ人の一部の人は、残念なことに、そもそも「白人だけが楽しい世の中であるべきだ」と心から感じていることは事実です。
逆に言うと、劣化民族である黄色人種や黒人など、白人のためには死んでも問題ないし奴隷で十分と「本気で」感じている。
1900年前後、世界は完全に狂っていました。
時代そのものが「狂気」だった。
アメリカ大陸にいたインディアンは、「世界一優秀で見た目も美しい」白人の皆さんに銃撃され、虐殺され、追いやられ、土地も生活も人生もすべてを奪われました。そして、白人の皆さんは笑顔でこう叫びました。
「俺たちは『開拓者(フロンティア)』だ」と。
東南アジアには「世界一優秀で見た目も美しい」白人の皆さんが次々と侵略。インド・タイ・インドネシア・マレーシア…アフリカのみならず、東南アジアの諸国はそのほとんどが欧米の…要は白人社会の「植民地」となった。
『レイプ・人身売買。当たり前のように人権など無視される社会』
奴隷として本国に売られ、強制的に労働させられる人たち。
今の日本社会は、なぜ、歴史の教科書で、そのような黒い歴史があったことを克明に描かないのか不思議ですが、ヨーロッパ諸国は、アジア人たちやアフリカ人を、心の底から「劣等民族」としてもており、行く先々で、極めて野蛮な行為を繰り広げてきた。
アメリカでも、黒人を蔑視する歴史を報じる前に、残虐の限りを尽くして、インディアンの土地を奪っていったことを、もっと報じるべきです。まだ200年程度前でしかない、人類の恥ずべき歴史を。
中国南京の大虐殺や韓国人女性を政府ぐるみで強制連行し、従軍慰安婦としてレイプしていた、・・・それらの姿って…欧米諸国の侵略行為の時になされていた行為そのもの。
ちなみに、欧米諸国の一つの特徴として「自分たちが納得するために平気でウソをつく」文化も忘れてはなりません。
皆さんも忘れていないことでしょう。
中東・イラクに戦争を仕掛けるために、アメリカは堂々と世界に対して「イラク・フセイン政権は大量破壊兵器を保持しているのだ」と吹聴していましたが、イラクを攻め落とした後、しれっと「そのような事実はなかったようだ」と報告していました。
アメリカの、白人たちの大国の論理とは、今も昔もそれほど変わっていない。
フランスで同時多発テロが起きたとき、私はフランスに住む友人を憂いました。
トリコロールカラーに染めている日本人たちに対して、いくつかの理由を挙げて「それらは愚かな行為ではないだろうか」と疑問を呈した。
今、中東では、アメリカだけではなくフランス空軍によっても、連日のように空爆が行われ、無人爆撃機ドローンによって、罪もない人々が次々に殺害されています。
本当に「アメリカやフランスの犠牲者側だけに立っていて」もいいのでしょうか?
第2次世界大戦前、日本は欧米諸国にこのままだと、他の東南アジア諸国と同じように攻め込まれ、隷属させられると考えたのではないでしょうか?
暴走した軍部がいたことは間違いなく事実でしょう。しかし、欧米諸国は、卑怯で間違った人殺しを平気でする、という側面もある。
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『70年前の日本軍の残虐行為が欧米白人の侵略行為と「そっくり同じだ」と言いながら、』
歴史修正主義の『ネトウヨ・B層・反知性』、安倍晋三の機関紙的な産経新聞系列のフジテレビのアナウンサーだっただけに頭が空っぽで目が節穴のネットウヨに媚びて(だらだらと言い訳がましく)『でも「戦争に負けたから」と言ってそこから考えなしに』と前後の文脈を無視して、唐突に南京大虐殺等の日本軍の残虐行為を否定して見せる。
豊かな日本しか知らない40歳の長谷川豊ですが、去年の12月2日で100歳になった昭和天皇の弟で歴史学者の三笠宮崇仁親王が、1943年にに陸軍少佐として中国戦線に赴任して、戦争の真実を見聞している。
日本軍の生体実験や南京大虐殺の事実を知った三笠宮崇仁(大正天皇の4男で、長兄の裕仁「昭和天皇」とは14歳離れている)が驚愕したことは自著『帝国と墓と民衆』(1956年光文社)に付した『我が思い出の記』で生々しく触れている。
また三笠宮は、『偽りを述べる者が愛国者と讃えられ、真実を語る者が売国奴と罵られた世の中を、私は経験してきた。それは過去のことだと安心してはおれない。もうすでに現実の問題として現われ始めているのではないか』と語っている事実を知らなかったらしい。
長谷川豊ですが、今の極限まで右傾化した日本を語ると部分は『ネトウヨ・B層・反知性』、知性の貧困(反知性主義)が顕著である。
ところが、対照的に実際のアメリカでの深南部(Deep South ディープサウス、バイブルベルト)の体験部分やアメリカ軍による核兵器の使用についての道徳観の『驚愕的な事実』は実にリアルで分かりやすい。
愚かな人間の特徴として自分の悪いところは見えないし問題点も分からない。ところが、他人の悪いところは良く見えるのである。
70年前に無残に敗れ去った八紘一宇の大日本帝国が世界征服を夢見たように、『マニフェスト・デスティニー』で『イノセント』なアメリカの真実の姿とは、色々な美しい形容詞を全部省いて一言で誰にでも分かり易く簡単に説明すれば、なんと『世界征服』そのものだったのである。
アメリカは人種云々というより教育や社会そのものが子供のままなんでしょうね。宗教に違和感なく染まって平気でいるのは幼稚な証だし、国是?が「開拓」か「開墾」かの違いとも言えそうに思います。幼稚なままなのは馬鹿だからではなく、それで済んできたからなのだと思います。
武田氏は白人を「根っからの攻撃型人種}と決めつけていますが、人間なんてのはDNAよりも環境に作られるはずです。幼少時からアメリカで育ったらもう日本人的ではなくなるはずです。
開拓は銃とブルドーザーで自分の物にする。開墾だって邪魔をされれば銃を使う。アジアでは日本は後発だったから銃を使ったのが目立たなかっただけ。もし日本がアジアを制していたならその先は凶暴な白人と同じことをしたであろうという観測が武田氏には不足しているようです。。
人というのは(国というのは)置かれた立場が変われば、やることも変わってしまう。島国から大陸へ移行したら日本は立場を大きく変えてしまう。強大な軍事力を持ったら、国は「仲良くやりましょう」とは言わなくなり、「やったもん勝ち」を正しいこととするようになる。そういうことを『人間の性』をして見れば世界が見えやすくなるのじゃあないかと、最近、思い始めました。
追記・・アメリカが宗教国家であるのは納得できます。しかし、為政側はそれを利用してるだけだと思います。相当に腐ったとこはありますが、それでも一応「汝、殺すなかれ」ってことも言ってる神様ですからね。信心があればあそこまでの無慈悲はできないはずです。
全世界、あらゆる社会に於いて同胞を弑することは罪でしたが、同時に口減らしも行われていました。同胞を犠牲にするのは罪の意識が大きいので、状況が許せば外の社会に押しつけ、正当化される。内と外にわけて、外を犠牲にすることを正当化するという図式は、現在も続いています。人権意識などの発達により国家単位で行うのが難しくなり、TPPは資本の大小でわける構図にしようという、かなり明確な動きです。
一方、事実として様々な民族浄化や大量虐殺がありましたが、殺すか殺されるかの状況が続いたことなど希で、多くは相手は人ではない、少なくとも対等の人ではない、という一方的な殺戮が殆どでした。
第二次大戦の敗戦国であるドイツと日本のそれは有名ですが、ナチスや731部隊の成果をアメリカの一部の人間は嬉々として受け取ったであろうことは、日本人の多くは知らない。優生学の最終目的は人類の淘汰ですが、ジェノサイドという手段がほぼ使えなくなった今、モンサントのような化学物質、遺伝子組み替え食物を使って緩慢な淘汰を目論んでいるのではないでしょうか。
普通の日本人の感覚では「そんな馬鹿な」ですけど、モンサントのやっていることはまさしく「そんな馬鹿な」ということですから。
自分は邪悪だ、と思って邪悪でい続けられる人間はそういない、邪悪だと気づかないから邪悪でいられます。
『・アメリカが宗教国家であるのは納得できます。しかし、為政側はそれを利用してるだけ』ですが、
これは日本人的な善意の勘違いですよ。
わが日本国においては常に宗教よりも政治が上位にあって、『宗教』を道具として利用してきた長い長い伝統があるが、
これとは逆に、欧米世界等の一神教世界では逆に宗教が世俗世界(政治)の上位に君臨していた長い長い伝統がある。
ガリレオの地動説の宗教裁判のように科学にさえ宗教が口出ししていたのが欧米世界であり、これは今でも変化がないのですから怖ろしい。
日本でもオウムの例があるが、卵が先か、鶏が先か、の議論ですが、一神教世界では常に『宗教』が先なのですから怖ろしい。
この『卵が先か、鶏が先か、』ですが、アメリカ在住何十年との無政府主義者との、エンドレスのコメント集がすさまじい、
『神は妄想である』 宗教との決別
2009年11月20日 | 宗教
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/c9a1b06a4122f499e05cf5b3de13f08b
に対して、
『神は妄想である』 コメント集0(資料)からコメント集3(資料)までの4つ。
①無政府主義も受容する世俗的なアメリカと宗教国家アメリカの段差
2011年01月23日 | 宗教
から最終回『原理主義の妄想』世俗的なアメリカと宗教国家アメリカの段差
2011年02月03日 | 宗教
までの11こ、合計すれば1万字を超える長文の記事が全部で15も、延々と続いていたのです。
普通なら、だれが考えても悪質な嫌がらせなのですが…肝心の本人にはその自覚がない。
もっとひどい例は、突然『進化論は間違いだ』と乱入してきたトンデモナイ獣医さん。
ネット世界は珍獣動物園だった
2014年12月07日 | 宗教
関連記事は、その後にトンでもないことが発覚する。
この手の隠れキリシタンの狂信者ですが、他にもいたのですから驚くやら呆れるやら。
オウムの例でも明らかなように、破壊的カルト宗教こそがすべての元凶ですよ。
愚か者が間違ったことを言うのは不思議でないが、正常な知能を持った人間をを愚かな狂人に変えるのは宗教以外にはないのです。
優生学については、
正しい科学としての優生学(阿久根市長発言を考える)
2010年01月14日 | 文化・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/f35ab7afe29b4add5e9f4e97f11b9977
で詳しく取り上げたのですが、
優生学はナチスドイツ限定の学問だと勘違いしている人もいるが、実は優生学はダーウィンの進化論から派生したもので、社会ダーウィニズムと対になって19世紀から20世紀前半に帝国主義のイデオロギーとして採用され人種差別や侵略戦争や大量虐殺などの根拠となった。
此処で間違いやすい誤解は、対になっている片一方の社会ダーウィニズムは科学的にも道徳的にも明確に間違いなのですが、もう一方の優生学は道徳的には明確に間違っているが科学的には我々人類も哺乳類の一種なので家畜の改良で実績のある優生学は困った事に『科学的には正しい』。
科学的正誤と道徳的な正誤(善悪)とは連動していない。
そしてアメリカはプラブマティズムの権化のような側面があるので、当然優生学的な悪しき出来事が頻発するのは当然だったのです。
これは理解できます。日本でも学問と文化の頂きは仏門にあったようにです。しかし、欧米、とくに米ではキリスト教のみならずユダヤ教も政治へ相当な影響力を持っていると(亜流の陰謀論です)思っています。もっとも、ユダヤ教はキリスト教の本家筋?だから不具合を生まないのかもしれませんが。
あと、ロシアのプーチンは宗教家とは思えないし、もし宗教人だとしても、アメリカ型とは相当に距離がある政治をしてるようです。ロシアの国民は割と宗教人がいるらしいですが、プーチンはそれ(宗教)に乗らないで為政を行ってるみたいです。オウムはカルトであることは間違いないですが、一連の騒動は国に利用されたと確信しています。サリンを撒いた動機は国に対して「捕まえに来るな」というシンプルで真っ当な目的なのだから、国がちょっとまともに行動すればサリン事件は起きなかったはずです。これも国が宗教を操った一例ですが、でもまあ、湾岸戦争開始の時にブッシュが教会で懺悔していたのはおバカなりの「本気」の信心だったのかも知れませんね。
そのうち、脳みそに余裕ができたらhttp://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/c9a1b06a4122f499e05cf5b3de13f08bを読ませていただきます。丁寧なレスをありがとうございました。
当時(第二次大戦当時)の日本人の真の敵は日本軍(に蹂躙されていた日本政府)。
原爆投下で、その日本政府がポツダム宣言受諾を決めた。
そう解釈してよいですか?
ならば、その結果日本は戦うことを放棄した。
原爆投下と、東京大空襲のそこにどのような「差」があるのでしょう。
あったのは非戦闘員の大量殺戮。それでも戦争終結を決断できなかった無能ぞろいの政治家・軍人たち。
結果、日本があの戦争に負けてよかったのだ、という現実しか私には認識できません。
感情的に終始するコメントで申し訳ありません。
『原爆投下で、その日本政府がポツダム宣言受諾を決めた。』
ですが、全くの誤解です。あるいはそれは何とも腹立たしいアメリカのトルーマンの居直り釈明ですよ。
『ソ連参戦』と『原爆』という第二次世界大戦終結直前に、日本にとって悲劇的な二つの理不尽な『不道徳』が行われた。
この『ソ連軍参戦』と『原爆投下』の二つ不道徳には切っても切れない因縁がある。
特にアメリカの原爆攻撃の直後に日本がポツダム宣言を受諾した為に、『原爆と終戦が何か関連している』との誤解。
そしてアメリカは一貫して『戦争終結に果たした核兵器の威力』を強調しているので、これに影響されて日本でも久間防衛大臣の『仕方が無い』発言が生まれる。
しかし、アメリカのトルーマン大統領の主張が正しいと仮定するなら、原爆被害者の皆さんには不謹慎だが日本人全体から見ればヒロシマナガサキの原爆とは『人類への犯罪行為』などではない。
アメリカの原爆投下は、正反対のキリストの磔刑のような『日本人の救いの神』であり、『正義の行為』と解釈出来るのですよ。
まさに手品(錬金術)で、トルーマンの人類への許しがたい戦争犯罪行為が、この論理では正反対になる。
原爆投下がなんと、二十数万人の少ない?犠牲で2000万人以上の人命を救った人道的な崇高な名誉ある行為へと完璧に昇格、変質する。
そしてこの『善』か『悪』か、二つの内の何れか片一方だけが正解である。
真ん中の灰色決着は無い。
人類全体に対する戦争犯罪であるのか。
それとも数千万人もの大量の人命を救った崇高で名誉ある犠牲で、称えられるべき偉大な正義の行為であったのか。
『善と悪、何れか』であるが、日本人はこの問題を考えることをせずに放置して、どっちつかずの曖昧なままに放置していた。
何故結論を出さずに、思考停止のままで放置したのかの理由ですが、出て来る結論が怖すぎる。
余りに怖すぎて考えることを放棄してしまい、全てを曖昧にしてきたのです。
最早反撃出来ない日本に情け容赦なく原爆攻撃したアメリカが悪いのは考えるまでも無く全員が知っているが、その事実を認めたくない。まさに奴隷根性ですね。情け無い限りです。
死者の数だけならヒロシマナガサキの原爆投下程度の日本人の損害は、それ以前に何度も経験している。
事実はソ連軍対日参戦を聞いた日本は即座にポツダム宣言受諾を決意したのです。
アメリカには降服しても良いが、何としてもソ連軍にだけは降服したくなかった。
1945年の敗戦は今では大分昔になりましたが、それでも記憶している人々はまだまだ生き残っている。
今では遠い昔の歴史でしかなくなっているが1945年当時では、皇帝一族全員が処刑されロマノフ朝滅亡の1918年は直ぐ昔の記憶で、27年前の忘れるはずが無い生々しい事件だった。
戦争開始時点から日本軍には二正面作戦を行う実力はなく、ソ連軍が参戦すれば即座にポツダム宣言を受諾することは、アメリカ(ルーズベルト大統領)はその事実を良く知っていた。
ポツダム宣言受諾の天皇聖断の原因を考察する
2011年02月22日 | 政治・外交と天皇制
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/8b7b7d85d97e72438fa77282259e792d
それは日本の神様と一神教のGODとを混同したための勘違いですよ。この二者ですが似ているようで、そもそもの根本が違っているのですよ。
日本人の信仰心 では、人間と神がギブアンドテイクで、利益誘導型で、信じると何らかの後利益がある。
ところが、日本の神様とは大違いで一神教では『神からのご利益』など、信者が最初から期待していないし、人間が期待してはいけないのである。
一神教徒にとっては信仰心とはまったく異質な、『安全保障』が信仰であり、
神を信じると利益があるのではない。
もしも 『信じ無い』と神の過酷で度外れた恐ろしい報復があるのです。
人間側としては仕方なく、(緊急避難としてとりあえず)人々は自分の身を守る目的で否応無く『安全保障』として一神教を信仰する。
一神教の支配する世界では(神が怖いので)仕方が無いのである。
これ、日本でも70年前の一神教もどきの国家神道でも同じことが起きていた。
ご利益など少しも期待できないが、信じないと報復が恐ろしいので、仕方がないのです。
日本人の神様とGODは何が違うのか?「ふしぎなキリスト教」
2013年07月03日 | 宗教
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/330aac94ccf914da8d9be1599b9ab69e
しかしそれならば、敗戦という結果をもたらした様々な要因、無差別の空襲や原子爆弾やソ連侵攻なども「よかった」ことになるのか?
結果だけは良かったが過程はまずいという論理が、戦争という非常事態に通用するのか。
はたまた、負けて良かったという結論自体が間違っていたのか。
今回の記事は色々考えさせられます。
2006年の第一次安倍内閣ですが『戦後レジームからの脱却』を掲げていたことを覚えていると思いますが、
戦後レジームとはまさにアメリカ支配の敗戦レジーム(体制)のことであり、
目指すは目標は今とは正反対の鬼畜米英を叫んでいた敗戦前の独立日本のことですよ。
それなら、日本国の完全独立を目指しているという意味なら左翼も右翼も同じ。少しも変わらない。
昔の共産党など左翼ですが、アメリカ帝国主義とか革命とか言っていたが、今では死語ですね。
今の左翼ですが誰もアメリカ帝国主義とも革命とも言わなくなっって久しいが、多分全員が共産党を含めて穏健な保守勢力に変化したのでしょう。
ご質問、の答えですが、
明治生まれの老母が生前いつも言っていたことですが、『今は本当に良い世の中になった』、『敗戦前はおなごには選挙権さえなかった』と繰り返していたことを思い出しました。
安倍晋三のような一部の特権階級は別として、普通の日本人一般ですが、全員が大日本帝国の時代よりも、今の日本国の方が素晴らしいと感じているのです。
だから日本人は世界一の親米国家になったのですね。
このすぐ後の記事、
同じ日本の植民地だった「親日」の台湾と「反日」の韓国の明らかな違い
2016年01月13日 | 東アジア共同体
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/fa9c09ae74bf2d06d5bb94df287229de
で台湾では少しも反日ではなく親日になった原因とは、『両統治が台湾にもたらしたものに明らかな「差」があったから』なのです。全く同じことが敗戦後の日本にぴったり当てはまり軍部の支配よりもアメリカの支配の方が格段に差があった。
普通の日本人にとって市民生活が良くなったのですから親米になった。日本の植民地化で生活が改善した台湾では『親日』になったのと、まったく同じ現象なのです。