5年前の3月20日『イラクの人々を解放し、世界を重大な危機から守る』とテレビでアメリカのブッシュ大統領は開戦を説明した。
日本は一年後に、小泉順一郎首相が『正しい戦争だった』言い切って自衛隊派兵を決定する。
現在も陸自は撤退したが、航空自衛隊はC130輸送機による米軍兵站補給部門支援を継続中である。
当時、日本の『自衛隊イラク派兵』が国会審議され様としていた時期に、現地イラクではとんでもない事態が勃発する。
イラク北部のティクリート付近で、1003年11月29日午前(日本時間同日夕)、在イラク日本大使館所有の四輪駆動車が銃撃を受け、在英日本大使館の奥克彦(おくかつひこ)参事官(45)=イラク出張中=と在イラク日本大使館の井ノ上正盛(いのうえまさもり)3等書記官(30)、イラク人のジョルジース・ズラ運転手(54)が死亡した。
JanJanブログ2004/06/17
2人の日本外交官がイラクで殺害された事件の真相解明を進めている民主党の「外交官射殺事件真相究明有志の会」(座長・首藤信彦衆院議員)は16日、これまでの調査結果を中間報告として発表した。中間報告は、これまで政府が発表した2つの報告書(4月5日「警察庁報告書」、5月12日「外務省報告書」)について、「矛盾だらけの内容で、米軍誤射説を否定することが目的の報告書」と決めつけ、その矛盾点を検証すると、逆に、「米軍誤射説」への疑惑がより濃厚に浮かび上がるとの判断を示した。
中間報告の詳しい内容は、「有志の会」のホームページを見ていただきたいが、「米軍誤射説」が浮かび上がる3つの事例を紹介してみよう。
1、新たに明らかにされた「米軍誤射」の「目撃証言」
外務省報告書には、「事件発生当時の現場付近にいたとしている者」から得られた「目撃証言」として、次の記述がある。
◇ ◇ ◇
「自分は見た。コンボイが来たと思った。車(複数)だった。白っぽい3台の車に囲まれた黒い車(注:本件事件の被害車輌の館用車と見られる)が、やがて道を逸れて畑に突っ込み、やがて止まったのを見た。」(C(子供))(この後、その事情聴取を監視している風であったある地元の大人がCを睨みつけて、(背中に回した手で背中をつねっているような様子で)「誰がやったか」と改めてCに質したところ、Cは突然うつむいて小さく「米軍」と答えた。)
◇ ◇ ◇
外務省がこの「米軍誤射」証言になぜ、意味不明の括弧書きを加えたのか。中間報告は、子供が大人につねられたために、意思に反して「米軍」と言わされた可能性が高く、信憑性が低い、ということをいわんとしたのかもしれないが、必ずしもそういう意味だけに解釈はできない。大人につねられて正直に目撃した事実を語った可能性もある。いずれにしても、「撃ったのは米軍」という目撃証言があったことは事実なのだ。
2、現地でも噂された「米軍誤射説」
外務省報告書には、次の記述がある。
◇ ◇ ◇
現地米軍が事件の後、事件現場付近の複数の居住者からの聞き取りを行ったところ、奥参事官の乗っていた館用車への襲撃は4台のSUV (sport utility vehicle )により行われ、うち2台が攻撃を行った、襲撃者はRPKを用い、民間人の洋服でケブラータイプのヘルメットを着用していたとの情報が得られている。
現地米軍よりは、「現場付近の住民によれば、襲撃者が民間人の洋服、ケブラータイプのヘルメットを着用していたことから米軍による誤射との噂もあったが、ICDCより、米軍はRPKを携行しない、したがって襲撃はしていないことを説明したことで、噂は否定されている。」旨の報告もなされている。
◇ ◇ ◇
米軍も現地で米軍誤射説が噂されていたことは認めている。それを否定する根拠は「米軍はRPKを携行しない」との1点だけなのだ。ところが、犯人がRPKを使っていたという根拠は何かといえば、「現地米軍が事件の後、事件現場付近の複数の居住者からの聞き取りを行った」結果得られた情報なのだ。
中間報告は、時速100kmもの高速で走る車の上で使っている軽機関銃の種類を一般住民が見分けることは極めて難しいという。
AK47やFNMAG(M240B)はRPKに類似しており、FNMAGは米軍が使っている。「米軍はRPKを携行しない」だけでは、米軍誤射説を否定することはできない。現地で米軍誤射説が噂されていたという事実の方がずっと重い。
3、「地上高1メートル」からの銃撃はほぼ不可能
警察庁報告書は、次の記述がある。
◇ ◇ ◇
被害車輌は概ね1mの高さから銃撃されたと推定され、左前方から射入しているボンネットの弾痕を除く9箇所については、ほぼ真横乃至左斜め前方から射入している。
◇ ◇ ◇
米軍のハンビー(警護車両)は銃固定位置が高さ約2mであり、警察庁はこの1m説によって米軍誤射説を否定したいわけだが、「有志の会」の中間報告は、「ほぼ真横乃至左斜め前方から射入」との被弾状況も合わせて考えると、地上高1mから銃撃できる可能性は限りなくゼロに近いという。
なぜなら、乗用車右側の助手席或いは後部座席に腰掛けた状態から、真横ないし斜め後方に向けて銃撃することは極めて困難で不可能に近い。セダン型乗用車から銃撃できる可能性があるとすれば、窓部分から身を乗り出した銃撃姿勢を取るほかないが、その場合は、銃撃位置が最低地上高1.2m前後となるというのだ。
警察庁の「地上高1mから銃撃」という推定は、被弾車が水平状態にあるとの仮定に基づいているが、銃撃を受けて右車輪を路肩に落としたとすれば、被弾者は右に傾いた状態にあり、もっと高い位置からの銃撃もありうる、としている。
「外交官射殺事件真相究明有志の会」の中間報告書は、資料が豊富でなかなか読み応えがある。小泉政権の米国盲従姿勢からすると、真相解明にはなお時間がかかる恐れがあるが、民主党にねばり強い調査を期待したい。さもなければ、イラクの復興に身命を賭した奥克彦、井ノ上正盛両氏が浮かばれない。
民主党「外交官射殺事件真相究明有志の会」
http://wakahide.com/diplomat.html
若林ひできの緊急レポート「11.29イラクに消えゆく真実~外交官殺害事件の真相を求めて」http://wakahide.com/iraq_report.html
外務省報告書「イラクにおける外務省職員殺害事件(事件の状況・経緯等)」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/pdfs/jiken_js.pdf
警察庁報告書「イラクにおける外務省職員殺害事件の捜査状況について」
http://www.janjan.jp/government/0405/0405084122/2.php
国会論駁!!!外交官は米軍に撃たれた
http://www.janjan.jp/government/0402/0402241420/1.php
外交官・米軍誤射説を否定する根拠はない
http://www.janjan.jp/government/0405/0405084122/1.php
これからも宜しくお願いします。
【sun.ap.teacup.com/souun/1536.html】
米軍のイラクでの外国人や外交関係者に対する誤射事件は今までに幾等でもあったし、米軍の広報も正直に認めている。
この事件だけを隠避対象にした理由が判らない。
この事件は二段階で、前半部分の誤射は米軍だったが、後半部分の隠蔽工作には日本政府の関与が疑われる事件ですね。
この2つの事件,要するに米軍や日本政府に都合の悪い問題だったからこそ,両国が証拠隠滅のために「消した」んじゃないでしょうか.
所詮,外交官なんて文官だろうと武官だろうとスパイつまり情報将校ですから,国の都合で命が左右される哀れな存在です.
だから,時事通信の報道は常に斜に構えて見る必要があります.似たことは産経新聞にも言えますけどね.Radio Free Asia と称して,次の日,産経にでかでかと批判記事を書かれた時には呆れました(笑)
私もこの事件について、変だなという印象を持っていました。
当時の週刊誌に、被害車両をアメリカは、弾等残らないように、綺麗に清掃して返してきたと言う話から、証拠隠滅のためかもしれないと思わせられていました。
誤射と言うより、消されたのかも。
外務省の職員は、びびったことでしょう。
この事件だけですよ。薬莢まで拾い集めたのは。
米軍が前場で有り得ない行動をしています。
日本の警察の鑑定も可笑しい。
弾丸の口径だけを明らかにして肝心の材質も明らかにしていない。
全てが可笑しい。
自衛隊の派兵直前で、日本人外交官の殺された時期(タイミング)が悪すぎた。
米軍に撃たれた事実を何としても隠したかった外務省の要請でアメリカ軍が口裏合わせをしたのでしょう。
隠蔽工作の主犯は日本の外務省ですね。
事件当日の現場付近の住民の証言では、米軍の存在だけ証言されていました。
外国の同様事件では、アメリカ軍は証拠を隠滅せず、武装勢力と誤解して銃撃したと発表する。
本物の戦争をしている軍隊としては軍事行動の一環であり正当な行為(正当防衛)だとしないようでは現場の兵士の士気に関わります。
アメリカ南部の街で、家の玄関に立つ人物に不用意に近づいた為に銃撃されて死亡した日本の高校生みたいなものです。
非武装の日本の高校生を殺した銃撃犯は正当防衛で無罪です。
ましてや戦争中のイラクのアメリカ兵では、アメリカ南部以上に正当防衛です。
当然アメリカ軍なら、その様に考えているでしょう。自分の正当な行為を隠す理由が有りません。
何としても隠したいのは外務省や日本政府でしょう。