逝きし世の面影

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「嘆かわしい」外務省⇒2日後「喜ばしい」に、核廃絶ICANに平和賞

2017年10月10日 | 政治
保坂展人‏ @hosakanobuto
嘆かわしい政府の遅れすぎた「喜ばしい」⇒

外務省、2日後に「喜ばしい」 核廃絶ICANに平和賞http://www.asahi.com/articles/ASKB87XJ7KB8UTFK02Q.html … コメント発表は8日午後11時32分。2日遅れになった理由について、外務省関係者は「省内の調整に時間がかかった」と説明した。



2017年度のノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の主要メンバーの日本のNGOピースボート

『外務省、2日後に「喜ばしい」 核廃絶ICANに平和賞』2017年10月9日 朝日新聞

外務省は8日夜、核兵器禁止条約の採択に貢献した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が6日にノーベル平和賞の受賞が決定したことについて、「国際社会で核軍縮・不拡散に向けた認識が広がることを喜ばしく思う」との外務報道官談話を発表した。
談話は「核兵器廃絶に向けた被爆者・被爆地の長年の努力に対し、改めて敬意を表したい」と受賞決定を歓迎しつつ、「ICANの行ってきた活動は日本政府のアプローチとは異なる」とも指摘。ノーベル委員会が受賞発表で北朝鮮の核開発に言及したことについて触れ、「あらゆる手段により圧力を最大限まで高める必要がある」と日本政府の立場を改めて強調した。
コメント発表は8日午後11時32分。2日遅れになった理由について、外務省関係者は「省内の調整に時間がかかった」と説明した。
 
『何とも分かり易い成り行き』
★注、
NGOの集合体である核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が2017年度のノーベル平和賞を受賞したが、その主要メンバーの一つが日本のNGOピースボートであり、総選挙の告示日直前のタイミングでの『歓迎声明』は憚られたのである。
ICANは多くの日本人にとっては初めて聞く名称である。ところが、ピースボートの名前を聞いて誰でも思い出すのが、結党されたばかりのリベラル新党『立憲民主党』幹部の辻元清美であった。
内閣改造で新しく外務大臣に就任した河野太郎はリベラル色を一切封印して、安倍内閣の一員として『北朝鮮との対話は時間の無駄』『制裁あるのみ』との超強硬路線を突っ走っていたが、今回の総選挙での自民党の大敗北を早々と察知して、にわかに日和見をおこなっているのでしょう。



『外国人の地方参政権禁止まで「踏み絵」にした小池百合子「絶望の党」の勇み足』

大きな島国であるオーストラリアが閣僚の二重国籍を問題とした例があるが、欧米先進国では大統領とか首相など国家の最高責任者でも二重国籍を容認しているし、地方参政権に至っては永住する全住民が対象となるのは当然なのです。日本国のような国政も地方自治体も一律に外国籍を排除するなどの例はない。
欧州や米州大陸のような地続きの国々では、一つでは無くて二つ以上の国をルーツにする国民が大勢生まれるが、これらの二重国籍者にとって自分が所属する国家同士が争うことは最大の損害になるので善隣友好に努めるので、戦争の抑止になると思われいるのです。
産経新聞とかネットウヨの様に『敵国のスパイになる恐れがある』と考えるものは世界中に一人もいないのである。(二重国籍を排除するネットウヨとか産経新聞ですが、まさに第二次世界大戦時の日系人強制収用の悲劇を彷彿される『悪魔の発想』である)

『ブックメーカーに名前が無かった大穴のカズオ・イシグロのノーベル文学賞』

日本生まれで両親も日本人の石黒一雄(カズオ・イシグロ)はイギリスで成人した時、生活の利便性から英国籍を取得したが、自動的に日本国籍を剥奪されている。
(不条理とか「信頼できない語り手」unreliable narratorなどの特徴がある)作品が『カフカに似ている』と評されるカズオ・イシグロの他の作家には無い不思議な魅力とは自身のアイデンティティ(Identity)に深刻なダメージを受けたトラウマが原因しているのかも知れない。(もしも逆にカズオ・イシグロが英国人で『日本国籍を取得した』と仮定したら、英国籍は剥奪されないので二重国籍になっていた)
カズオ・イシグロですが英国で一定程度は有名だが著作は全部でたったの8作品(ニューズウィークでは7作品)、日本ではほぼ無名だし、今回、英国のノーベル文学章候補としてのオッズ(賭け率)どころが名前さえ出ていない全くの穴馬だった。
その意味ではノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)と同じ流れ(病的に右傾化する日本に対する最後通牒に近い厳重な警告)なのである。

『何とかして「日本」の右傾化(暴走)を止めたいと思っている世界(ノーベル賞委員会)』
★注、
CNNテレビとかワシントン・ポスト紙はロシア(プーチン)がアメリカ大統領選挙に介入してトランプを勝たせたと未だに大騒ぎしているが、アメリカを真似て日本でも総選挙後には産経新聞がノーベル賞委員会が日本の総選挙に介入して安倍晋三首相(自民党政府)を退陣に追いやったと騒ぐかもしれない。少なくともノーベル賞委員会が今回の平和賞や文学賞で、破滅に向かてまっしぐらに暴走する日本に『冷や水』を浴びせたのは間違いない事実である。

『明らかに風向きが変わってきている』

ゴキブリホイホイの小池百合子『希望の党』は、野党第一党の民進党を吸収合併したばかりか大阪維新の会も飲み込んで政界の台風の目になる心算で乗り込んだが、維新(松井代表)から参加を断られている。緑狸の『泥船』(ゴキブリホイホイ)だと見抜かれたのである。(小池百合子は都知事選で選挙カーを借りるなど全面支援した渡辺 喜美を排除することで、維新をヨイショして吸収合併を目論んだが失敗している)
同じく1年前の東京都知事選で18万票も集めた(無所属では最大の集票力の)元ジャーナリストの上杉隆(49)を『希望の党』の候補として擁立する方針だったが、こちらの方も土壇場で逃げられている。
上杉は昨年に急逝した鳩山邦夫元法相(享年67)の秘書を長らく務めていたし、小池百合子と鳩山邦夫は盟友関係にあるし小泉純一郎とも裏で通じているが、小池『希望の党』の正体がミドリ狸の泥船だったとの事実が鮮明になった。(どこの党派でも程度の差こそあれ排除や選別はあるが、小池百合子のように明らかにする例は珍しい。反感を買わないよう普通は分からない様に行う)早々とゴキブリホイホイ『絶望の党』の危険性が見抜かれたのでは、もはや勝負は決まっている。
★注、
今回の小池百合子『新党』騒動ですが、これは運動会の徒競走で勝つ心算で思いっきりスタートダッシュしたが、直後に足がもつれバッタリ倒れて満座の中で恥をかく可哀想な子供を連想する。(市民運動会など大人の例では元体育クラブ経験者など、自分の運動能力に自信を持っている人の方が余計にスタート時にこける割合が多いとか。失敗の最大原因とは『過信』だった)


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重国籍容認と辻元 (私は黙らない)
2017-10-11 06:50:45
私は、無秩序な違法移民には反対ですが、合法的な人の異動について反対するものではありません。合法的移民については、重国籍を容認すべきだと強く主張します。日本は重国籍を容認していませんが、実際のところ、重国籍者は存在しますし、例えば南米の一部の国のように、自国の国籍離脱を許可しない国の国籍者が日本に帰化した場合、重国籍にならざるをえません。そういったケースに対する日本政府の見解も明確ではなく、建前と現状が一致しません。さらに言うと、日本でも重国籍を容認していた時代があって、(ペルーのフジモリがそうだったと記憶します)では、なぜ時代に逆行するような否認に転じたのか甚だ疑問です。外国に暮らす者としては、日本国籍を保持したまま居住国の国籍がとれないというのは大変不便です。
ノーベル賞を受賞されたUCサンディエゴの中村先生もアメリカ国籍です。あの時、日本のメディアは日本人3人受賞と報じましたが、中村先生は、自分はアメリカ国籍だとおっしゃっていました。重国籍を認めない日本政府に対するアイロニーなのかなとふと思いました。
ピースボートと聞いて、瞬時に昭和XX年に戻りました。あの頃、大学のキャンパスにはまだ立ち上がって間もないピースボートのビラがあちこち貼ってあって、辻本さんもまだ在学中でした。民進が希望へのニュースに辟易し、誰かひとり位気概をみせろと思っていたところ、辻元さんがいの一番に「私は行きません」と宣言されて、それでこそ辻元と思いました。議席のために魂を売っちゃいけません。この選挙は、安保と改憲を問う選挙だと枝野さんは明確に有権者に訴えるべきです。立憲、共産、社民はこの一点で共闘し、改憲を断固阻止しなくちゃいけません。私が今に至るまで日本のパスポートを保持し続けているのは、日本が平和憲法の下にあり、いざという時家族で日本に逃げようと思っているからです。青いお守りみたいなものです。
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Unknown (Unknown)
2017-10-11 20:52:59
ピースボードは正義の使徒を名乗るなら、まず北朝鮮へ行き拉致被害者達を全員残らず一刻も早く救出をして下さい。拉致被害者達を絶対に見捨てる事は許されません。
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ヤラセ(八百長の出来レース)かと思われかねない、素晴らしすぎる絶妙なコメント (宗純)
2017-10-12 07:54:46
今朝(10月12日)の毎日新聞の世論調査によると、
自公では300議席を超える勢いで、
希望は伸び悩み、立憲民主党は躍進するが、
対照的に共産党は比例で大きく落ち込むとの、驚きの選挙結果が発表されています。

普通に考えれば、あの年金問題が浮上して自民党が大敗した2009年以上に今回は大敗、ほぼ消滅するはずの自民党が何故負けないのか。
韓国のパク・クネのお友達疑惑が子供だましに思えるほど、安倍晋三のお友達疑惑は悪質なのですから、弾劾どころか逮捕は免れない展開なのですよ。
一番厳しく追及していた共産党のまさかの敗退ですが、
これ等の、驚天動地の『不思議』の説明ですが、今回の低能ネットウヨのUnknown君のコメントが全て説明しています。
ひょっとすると、
このUnknown君ですが頭が空っぽで目が節穴のネットウヨの子供ではなくて、
高学歴で高収入、社会的地位もあるし常識も弁えている年配の平均的日本人である可能性があるのですよ。そこまで日本はマスコミや政府、与野党総がかりの北朝鮮叩きキャンペーンの結果、病的に極限まで右傾化しているのですから怖ろしい。
残念ですが、もう、日本は終わっています。

本来なら名前もタイトルも無いコメントは、便所の落書きと見做して即削除しているのですが、今回は大事に残しておきましょう。
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『逝きし世の面影』では繰り返し繰り返して何回も書いているが 、 (宗純)
2017-10-12 08:56:22
ここは正誤が判りやすい高尚な科学ブログでは無くて、正誤や善悪が判り難い、大悪党小悪党が跳梁跋扈する汚いし、おどろおどろして不可解な政治の世界を扱う下世話な政治ブログです。
しかも、この『逝きし世の面影』ブログは、『お前達は間違っている』(今までが間違っていた)というオルタナティブな政治ブログとして、政府やマスコミだけではなくてネット空間での数々の擬装や悪質なプロパガンダを告発した関係で多くの読者を獲得した半面、
自分たちの悪事を暴かれて恨みに思っている阪大の菊池誠を教祖とする不思議な偽科学教カルトとか解同の糾弾会モドキを繰り返すkojitakenグループ、護憲左翼を装う極左暴力集団の生き残りBLOG BLUESなど、何とか足を引っ張りたいと思っている悪党連中も数多い。

良好なブログ環境の維持とコメント管理の必要性から、タイトルや名前が無いコメント、あっても通りすがりとか日本人の一人などの、個人を特定しているとは思えないHNは無記名と看做して不掲載とするローカルルールの設定をしています。
次回のコメント投稿時には必ず忘れずに適当なタイトルと名前を書いて下さい。
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アイヒマンの子孫達 (海坊主)
2017-10-12 13:09:49
いわゆる、右翼と呼ばれる者達は本心からその政治的性向を支持・信奉しているのでしょうか。
冷静に考えれば、近隣諸国と国境を接している数だけ衝突の種があり、その衝突の種が芽を出し葉を広げぐんぐん成長するように水と養分を水与えているかのような過激で排他的な発言や行動は最大のリスク要因です。これを取り除くあるいは芽が出ないように配慮するのが本質的な安全保障対策でしょう。

彼らは何故執拗にそのような言動で言論空間・ネット空間を満たそうとしているのでしょうか。それが彼らの利益になるから、と帰結せざるを得ません。

私が見るに、彼らはアイヒマンの子であり孫なのです。自己の善悪の基準はこの際関係はなく、自己の利益の最大化のみが彼らの最大の関心ごとなのです。つまり、その言動に何がしかの利益が期待されるのです。ヒトラーのナチスからすれば、アイヒマンは業務遂行に忠実な優秀な官僚でした。彼の関心事は大きな成果を上げて昇進を遂げることでした。現代社会で言えば、中間管理職に就く優秀なサラリーマンあるいは公務員です。与えられた仕事をこなして報酬と地位を求める向上心と野心を持つ者達です。

ですから、宗純様が推察されるように、彼らはおそらく高学歴で仕事も出来てそれなりの常識を持った人々なのでしょう。ただ、自己と非自己の区別がはっきりしすぎて他者への理解や関心が薄く、その分、自己に向けすぎているだけです。だからこそ、アイヒマンはあちらこちらに居て、様々な課題を私たちに投げかけているのだと私は思っています。
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