逝きし世の面影

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エルベの誓いから75年、チェルノブイリから34年

2020年04月27日 | 政治

米露首脳、異例の共同声明「エルベの誓い」から75年、コロナで協調の必要性訴え 4月27日 毎日新聞

ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は25日、第二次大戦末期にナチス・ドイツを東西から侵攻したソ連軍と米軍がベルリン南方のエルベ川で合流し、不戦を誓い合った「エルベの誓い」から75年を記念する共同声明を発表した。

 関係悪化が続く米露の首脳間の共同声明発表は異例で、「エルベの誓い」を巡る共同声明は2010年以来10年ぶり。声明は、新型コロナウイルス感染拡大を念頭に「21世紀で最も重大な挑戦に直面している」と指摘し、両国が協調する必要性を訴えた。(抜粋)

米ソ両軍のエルベ川での出会いから5日後、ヒトラーは、1945年4月30日にベルリン市内 の地下壕で、愛人エバ・ブラウン(Eva Braun)とともに自殺した

トルガウで出会い、肩を抱き合って記念写真を撮るアメリカ軍のロバートソン中尉(左側)とソ連軍のシルヴァシュコ中尉

ベルリン陥落の1週間前、ドイツ降伏(1945年5月9日)の2週間前の4月25日11時25分に、敗走するナチスドイツ軍を追撃するソ連赤軍と1944年6月6日のノルマンディー上陸作戦から東進したアメリカ軍がドイツ東部を流れるエルベ川沿岸のザクセン州トルガルで両軍は第二次世界大戦の連合国同士として初めて出会って平和を確認した。
アメリカでは「エルベ・デイ」(Elbe Day)日本では「エルベの誓い」と呼ばれ米ソ蜜月を象徴する出来事である。(★注、しかし、米ソ蜜月は短期間に終わり、その後アメリカでは赤狩りから「永久に終わらない」冷戦に突入している) 

「エルベの誓い」から41年(+1日)

血液を表す赤いしずくを放射線のアルファ線、ガンマ線、ベータ線が貫通する禍々しいデザインのソ連の勲章は1986 年4月26日1時23分(モスクワ時間)に発生した日本の東京電力福島第一原子力発電所と同じレベル7の核事故、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発4号基のメルトダウン事故での処理作業に従事したリクビダートル(ロシア語で清算人の意味だが決死隊とも訳される)に授与されている。

猛烈な放射能を封じ込める石棺がチェルノブイリ原発事故発生から7ケ月後の11月に完成するが耐久年数が30年程度なので、石棺を覆う石棺を完成して半永久的にチェルノブイリ原発の放射能を管理している。

ロシア革命(1917年)から74年後の1991年12月25日にソ連が崩壊。あっけなく「永久に終わらない」冷戦が崩壊。チェルノブイリ原発事故から5年と8カ月(マイナス1日)の出来事だった。当たり前ですが、チェルノブイリ原発事故の収束作業の60万人以上のリクビダートルたちはソ連から勲章の授与だけではなく、一生涯にわたる放射能の健康被害の補償を約束されていたが、全部丸ごと国家の崩壊で反故にされる。

1945年4月25日、トルガウで肩を抱き合って歩くアメリカ兵とソ連兵

「エルベの誓い」から39年後の1979年ソ連軍アフガン侵攻ではアメリカ軍やCIA、サウジアラビアがイスラム聖戦士(ムジャヒディン)を軍事支援する。

NATO諸国や日本はアメリカに同調して1980年モスクワオリンピックをボイコットすることで、冷戦以上に意味不明で残酷な「永遠に終わらない対テロ戦争」を結果的に準備することになる。(★注、この時、中国もモスクワオリンピックをボイコットしたが、1972年のニクソン訪中後に米中両国は秘密同盟を結んでいたと推測される)

木造建築のように火災だけで超近代ビルが崩壊する2001年9月11日の摩訶不思議な9・11事件を口実に、またしてもアメリカは永久に終わらない「対テロ戦争」に突入した。

1991年の唐突なソ連崩壊で、永久に終わらないはずだった「冷戦」が唐突に終わったことで(人類滅亡の危機である)もう一つの超大国ソ連相手の第三次世界大戦を準備していたアメリカ軍にはリストラの嵐が吹き荒れていたのである。
それを救ったのがイスラム教過激派テロリストとの対テロ戦争だった。(★注、冷戦が終わって、予算の削減や人員整理に困り果てたアメリカ軍の失業対策事業として急遽考えられた杜撰でお粗末、不可解で意味不明な陰謀もどきが「対テロ戦争」だったと思われる

因果は巡る糸車

ところが2015年9月にロシア(プーチン)のシリア参戦で猛威をふるっていたISIS「イスラム国」が壊滅する過程で、イスラム教過激派武装組織のISISが米軍やCIAの傭兵組織であることが判明している。(★注、まさにアメリカ軍の失対事業そのもの)

2015年9月のロシア空軍参戦でシリアに終結しているロシア南部のチェチェン人武装組織数千人の壊滅目的だとのマル秘情報もあったが、日本人ジャーナリスト拘束などで、ISIS主要メンバーは中国のウイグル人イスラム教徒だったとのオチ。まさに因果は巡る糸車である。

感染症病床の大規模削減のグラフは日本のものだがアメリカや欧州諸国など全ての先進国では感染症対策が大成功した結果(効率を最優先する悪魔の碾き臼「新自由主義」の跳梁跋扈もあり)大幅なリストラが行われていた。(21世紀に感染症病床の拡充を図っていたのは低開発国だけの特徴)

30年前の冷戦崩壊当時はHIV(エイズウイルス)が、21世紀に入ってからはSARSやMARS、エボラ出血熱など新しい未知の感染症が次々と現れるが、いずれも同じで人類との戦いでは局地戦。感染症と人類の本格的な総力戦はコレラやペスト、結核などはペニシリンなどの抗生物質の発明発見のおかげで、ほぼ第二次世界大戦前後に人類の全面勝利で終わる。ところが、70年以上たった現在、再び細菌戦争(全面戦争)がよみがえったのですから不気味である。

日本だけの謎の国家宗教「検査スンナ派」

日本以外のすべての国々はアメリカのトランプ大統領イギリスのジョンソン、ロシアのプーチン、フランスのマクロンなどWWⅡの戦勝国だけではなく、ドイツのメルケル首相イタリアのコンテ首相など敗戦国も全員がSARS2ウイルスとの「戦争だ」と叫んでいるのである。(確かに全面戦争「細菌戦争」とみれば、成功しているのは最近まで徴兵制など戦争体制のベトナムや中国、南北朝鮮などの国々で、失敗しているのは逆の昔に徴兵制をやめて傭兵に任せている欧米先進国)

細菌戦を真面目に戦っている世界の潮流に反して、今までは我が日本国だけが「検査スンナ派」(多数派)が大暴れてして、少数派の「検査シーア派」を大弾圧するという(世界ではスンニ派過激派「イスラム国」の壊滅でほぼ終わっている)摩訶不思議なISIS[イスラム国」の対テロ戦争のような有様。あまりにもインチキ臭いのである。

そもそも歴史的に見れば、今回唐突に起きたSARS2ウイルスの世界的細菌戦争ですが、今までのアメリカの行っていた不可解な「冷戦」にしろ、もっと不可解な「対テロ戦争」にしろ同じで、無理筋の自作自演の側面があるが、その同じ流れが去年末から始まったSARS2ウイルスとの全面戦争にもピッタリ当てはまるのである。

遺伝子を繰り返し増幅するPCR検査は多くの人々が勘違いしているような特殊ものではなく結核菌などでも常用されていた普通の手法
金子勝
【東大はPCR機器も全部閉鎖し逃げた!】中国は武漢大学、上海大学、アメリカはワシントン大学、イギリスはケンブリッジが先頭にたつ。だが、東大や理研は逃げ回るだけ。総長、理事長以下、PCR区域を全部閉鎖し自宅に逃げて回る醜態は恐ろしい。

つくばの研究所群だって、PCRマシンは数え切れないほどあるし、リアルタイムPCRマシンなんて腐る程ある。産総研も環境研も農水も各省庁揃ってある。コロナ騒動が始まったとき、絶対PCR検査の協力が下りてくるだろうなあって職員の人たちが言ってた

歴史は繰り返す。ただし見苦しい日本の世襲議員と同じでどんどん腐敗劣化。悪臭が凄まじい

WWⅡ直後に、すぐさまアメリカが連合国(今までの米国の同盟国)であるソ連相手に始めた「永久に終わらない
冷戦」はいたずらに核戦争での人類滅亡まで内包する危険で無意味で不必要な戦争だった。
ところが、冷戦崩壊直後に始めたアメリカの永久に終わらない「対テロ戦争」はもっと無意味どころか支離滅裂。そもそもイラクのフセイン政権はアメリカの同盟国ISIS「イスラム国」もアメリカの傭兵組織(身内)だったのである。
そして永久に終わらないはずだった「対テロ戦争」がプーチン(ロシア)のシリア参戦で「イスラム国」が壊滅したら、すぐさまアメリカやイギリスフランスが「第三次世界大戦だ」「戦争だ」と叫んでいるのが新コロとの、たぶん「永久に終わらないウイルスとの戦い」である。
しかも我が日本国では検査スンナ派という謎のカルト宗教まで発生し、政府専門家会議を乗っ取っていたのですから恐ろしい。(一時は
猛威をふるった検査スンナ派も、現在は検査シーア派に敗れて次々投降している)


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3 コメント

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コロナウイルスの起源 (片岡)
2020-04-27 16:49:30
コロナウイルスの起源と拡散過程

https://nextstrain.org/ncov/global

第三波が中国に再侵入するかもしれません。


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Unknown (ローレライ)
2020-04-27 18:49:25
米露合作の復活の大義となるコロナはナチスの再来扱いの敵。
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明日9日はロシア勝利記念日 (十三湊淳之介)
2020-05-08 20:06:08
疫病のせいで三箇月をロシアで日々を送りました.寧ろ生活を楽しみました.街頭には,交通整理兵マリア・シャリネワ(ベルリンのアレクサンダー広場にて.1945年5月1日)をロゴとした大きなポスターが飾られてあり,その下には「我らは斃れし全ての人々を忘れない」という言葉が書かれていた.もう疫病が来襲しており,勝利記念館は閉鎖.明日九日は対独戦戦勝記念日.対日戦戦勝記念日は九月二日かな.この度の日米欧への疫病襲来はロシア人とドイツ人の強さをまじまじと見せつけているように,私には思われる.フクシマに加えてこのコロナ禍で,もう日本は立ち上がれないのではないでしょうか.現在月極マンションで自粛生活.故郷に帰る手段も既に無い.ロシアからは今年九月の会合が明年七月まで延期と連絡があった.ロシアでさえもう一年続くと予測しているのだ.日本は二年ほどかかるのではないか.
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