逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

そっくり同じ1941年真珠湾奇襲攻撃と9・11テロの政治的意味

2016年12月29日 | 政治
『待ち望まれていた日本の奇襲攻撃』

安倍晋三首相の真珠湾訪問を報じた今朝12月29日の毎日新聞コラム『余禄』ですが、真珠湾の意味とは、『アメリカを第二次世界大戦に引きずり込んだ』と書いてあるが、まさにその通りである。
この日本海軍の奇襲攻撃を聞いたチャーチルは、『我々は戦争に勝った!』と大喜びしたことが記録されています。WWⅠでもWWⅡでも同じで、アメリカの参戦無くしてイギリスの勝利は有り得ないのです。当時のイギリスは難攻不落のナチスドイツ軍の暗号エニグマに対して、天才数学者アラン・チューリングの機械式コンピューターによって解読に成功していた。ドイツのエニグマよりも遥かに簡単な構造の日本軍の暗号解読に成功していたのは疑いない。日本軍の極秘行動はイギリス(チャーチル)には筒抜けだったのである。
そもそも日本海軍の真珠湾の何時間も前に日本陸軍の方は戦略的要衝シンガポールのイギリス領のマレー半島に侵攻していた。
というか、何年も前に、第二次世界大戦の方はとっくの昔に始まっていた。そもそも三国同盟の集団自衛権で、日本の参戦が遅すぎるのです。
マレー半島の方は松岡外務大臣の日独伊三国同盟締結から、オランダ領のインドネシアとか仏領インドシナ占領、英領マレー半島攻略は既定路線だった。何の不思議も無い。
ところが海軍(山本五十六の連合艦隊)のハワイの方は、悪がきの悪戯のピンポンダッシュの国家版であり意味が無い。政治的にはアメリカ参戦という大成果はあったが、軍事的な成果は限りなく低いのである。



『アメリカ人の強固な反戦世論を打ち砕いたアメリカ海軍戦艦アリゾナの沈没(日本海軍の奇襲攻撃)』

同じ安倍総理の真珠湾訪問を報じた韓国の朝鮮日報は『数分間の攻撃』と書いてあるが、まさに子供の悪戯のピンポンダッシュ。作戦として稚拙で、ハワイの米軍施設を温存していて相手に止めを刺していない(致命傷を与えたいない)というよりも軍事攻撃としては、あまりにも不真面目すぎるのである。アルカイダによるテロの類似品程度の代物だった。
2001年に起きた9・11事件とは、アメリカを永久に終わらない対テロ戦争へと無理やり引きずりこんだ大事件だった。(60年遅れのパール・ハーバー?の劣化品)
はからずも毎日新聞の余禄が指摘しているように、1941年12月8日の日本海軍の真珠湾奇襲攻撃とは、無理やりアメリカを第二次世界大戦という未曽有の戦争に引きずり込む(わざと日本を敗戦させる?)という意味以外の大きな意味は無いでしょう、
当時のアメリカ大統領のルーズベルトは戦争反対の世論に押されて当選していたのですから、真珠湾が無い限り参戦出来ないのです。(当時は11万人もの米兵が戦死した第一次世界大戦の終了から二十数年しか時間が経っていないので 人々の戦争の記憶は鮮明でありアメリカ人の反戦世論は強固だった)
政治的にも軍事的にも日本海軍の真珠湾奇襲攻撃と日本陸軍のマレー半島侵攻とは正反対の意味を持っていた。(アメリカのハル。ノートで石油の禁輸が決まっていたのですから、日本はインドネシアの石油を狙って軍事的要衝のマレー半島に侵攻したのは政治的にも軍事的にも日独伊三国同盟とピッタリ一致している)
ところが日本敗戦後の東京軍事裁判では海軍側はアリバイ作りで1人だけ。対して陸軍側ばかりが重罰になるばかりか松岡洋右外務大臣のような文官まで訴追されている。海軍の場合には重慶無差別爆撃を行ったので戦犯として訴追されて当然の人物(井上 成美)までが訴追されていない不思議。海軍の井上 成美以前にはこのような都市住民に対する無差別空爆は誰も行っていないが、コロンブスの卵と同じ原理で、だれかが最初に行うとハードルが一気に下がり、その後は東京大空襲など世界各地で無差別絨緞爆撃が頻発している。



『12月28日の安倍晋三首相パールハーバー訪問は無視したのに・・・世界のメディアは翌日の稲田防衛相靖国参拝は大きく報じる』

金子勝 ‏@masaru_kaneko
【稲田防衛相の支離滅裂が世界を騒がす】
海外メディアは、真珠湾訪問翌日の稲田防衛相の靖国参拝をどんどん報じ、問題にしています。まずロイターhttps://goo.gl/HkXGkt
とニューヨークタイムズ紙

金子勝 ‏@masaru_kaneko
【稲田防衛相の支離滅裂は世界に2】
ウォールストリートジャーナル紙https://goo.gl/CLNXHA タイムズ・オブ・インデア紙https://goo.gl/Q1MGyR
英ガ-ディアン紙https://goo.gl/u7Ougv も。稲田氏は極右として有名だ。


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2 コメント

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『アメリカに頼まれて暴れました』 (ローレライ)
2016-12-29 16:58:16
『東京裁判』で『アメリカに頼まれて暴れました』と日本側が言い出せば面白かった(≧〜≦))ププッ!『ニューヨークテロ』も『サウジアラビア』が『アメリカに頼まれて暴れました』と証言する場面を想像しているアメリカ人がトランプ大統領を産んだ。
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ハーバード大への留学経験がありアメリカとのパイプが広い山本五十六 (宗純)
2017-01-07 16:27:10
ローレライさん、コメント有難うございます。

アルカイダのウサマ・ビン・ラディンですが、アメリカ軍特殊部隊にパキスタンの隠れ家を急襲されて武器を持っていなかったが顔面を吹き飛ばされて殺されている。
地元パキスタンでは軍幹部が住む高級住宅街で、高い塀に囲まれた摩訶不思議な大邸宅は超有名だったそうですよ。オバマ大統領にビン・ラディンが殺されが原因ですが、何も隠れ家が分かったからではない。そんなことはパキスタンでは遥か昔から全員が知っていたのです。基本的に八百長ですね。

ビン・ラディン?の海上投棄、ムスリムを水葬にする不見識
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/e35e9cb3c578f642cef969eece4f8f82
2011年05月04日 | 宗教
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