逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

優勝25回の朝青龍引退、理由の色々

2010年02月07日 | スポーツ・文化

『モンゴルでも大ニュース』

モンゴルの首都ウランバートルなどで『外国人力士の活躍を嫌う日本相撲協会の圧力があった』として、日本への抗議活動を呼びかける動きがあった為に、2月5日モンゴル外務省は横綱朝青龍の引退に関連して複雑な両国の国民感情に対して冷静な対応を求め、『日本とモンゴルの両国関係に影響を与えることがないと信じる』との異例の声明を発表。
モンゴルでは、国民的英雄となった朝青龍を擁護する意見が多数派で新聞各紙は『朝青龍は強すぎるので引退に追い込まれた』などと対日批判を繰り広げている。

『大ニュースの隠蔽は大ニュースで』

2月4日は立春、ビッグニュースが集中し朝青龍引退では号外が配られる。
本来なら第一面大きく掲載されるニュースである一年前の西松から検察が追求していた『小沢幹事長不起訴』は小さな扱いである。
03年に民主党に小沢自民党が合流した時に新聞の第一面は今では誰もが忘れ果てた小泉純一郎による道路公団の藤井総裁解任劇だったし、
耐震偽装の証人国会喚問当日は時代の寵児のホリエモンの突然の逮捕劇だった。
戦後初めての自衛隊の戦地のイラク派兵問題が論じられていた時には大本命の高橋尚子オリンピック代表落選の号外が配られニュース枠を独占する、
結果、小沢一郎の民主党入りも耐震偽装も自衛隊戦地派兵問題も扱いが小さくなる。
不都合な大ニュースを報道されたくない時には、大昔は検閲で強制的に差し止めていた。
今では技術が向上し露骨ではなくもっと巧妙になりアメリカ流に読者が喜ぶモット大きなニュースを造って報道枠を占領する方法が取られている。
今回も朝青龍引退が大一面ですが、読売報道では相撲協会外部役員の元警視総監や元東京高検検事長が強行に横綱解任を主張して突然の引退発表となったらしい。

『常勝検察の初めての負け戦』

巨悪の頭目である小沢一郎は見るからに人相も悪く悪代官顔。
悪徳政治家小沢一郎対泣く子も黙る東京地検特捜部。
一年間も小沢がたてこもる陸山会城を包囲して攻め立てたが、今回は本丸を落とせず城下を焼き払って(秘書三人の起訴)撤退とは情けない。
これでは検察の完全なる負け戦である。
今まで地検特捜部は時の政権の特高(秘密政治警察)として目障りな政敵の加藤紘一や邪魔になる田中真紀子ややかましい辻元清美を摘発してきたが、実力というよりも政権与党の『力』のお蔭なのか。?
検察官僚(東京地検特捜部)は情報を一手に独占して握っており、今まではマスコミに適当なニュースを流す事で世論を自由に誘導して針の穴に駱駝どころか、無理やり象や鯨まで通してきた。
其れなのにこれでは検察は3ヶ月前の政変で神通力を失ってしまったと思われかねない。
戦で攻めるのは比較的簡単だが敗戦での撤収が一番難しいが、このまま曖昧に収拾したのでは、手を突っ込んだ政権側に仕返しされる。
小沢一郎の評価ですが、良い意味でも悪い意味でも彼は、今でも民主党幹事長である前に賄賂一歩手前の汚い金を集めていた『最も優れた自民党幹事長』なのです。
そして此の頃の自民党は自分に逆らった者を決して許さず見せしめの為に刺客まで送っていた。

『横綱朝青龍が切れた原因は頑張れだった』

『難波の葦は伊勢の浜荻』名称や風俗習慣などは土地によって大きく違う。イタリア男にとっては『お前の母親は○○だ』が一番の侮辱になるらしいが、日本以外の国ではスポーツ観戦の応援で『頑張れ』はありえない。
日本では聞きなれないが『勝て!』とか『倒せ』(殺せ)などそのものズバリ。
『頑張れ』は一流アスリートとっては最大の侮辱らしいですよ。何故ならみんなより人一倍『頑張った』から一流に成れたのであり、それなら応援者からの『頑張れ』とは『お前は2流だ』の意味になる。
ですから子供相手なら『頑張れ』は良いが、角界の最高峰の横綱(チャンピオン)には誰も『頑張れ』とはいえないのです。
朝青龍ですが、良い意味でも悪い意味でも彼は日本人ではなく最後までモンゴル人としての矜持を持ち続けていたのでしょう。
だから永住権はとっても日本国籍は取らなかった。
其れが周りには気に食わない。
今までは周りが横綱をかばい、大鵬柏戸などは拳銃所持などという破廉恥なことがあったが誰にも知られずひっそりと内輪で処理して厳重注意程度の穏便に処理している。
朝青龍25回優勝でこれ以上外人が日本人の記録を破るのを阻止する為だとの憶測まで出ていますが、仮病疑惑での相撲協会の不思議な制裁は日本人なら一代年寄りの資格がある外人を、周りのみんながよって集って『イジメて辞めさせようとしていた』としか考えられない不思議な話である。
22回優勝の一代年寄り貴乃花などは怪我を理由に2年近くも休場した不名誉極まる経歴があるが、『本場所を休まなかった横綱』として朝青龍以上の力士は一人もない。
最も激しい(体を酷使する)スポーツである相撲では怪我はある意味当たり前で、マスコミの『仮病報道』に悪乗りして二場所出場停止にした相撲協会は自ら横綱の『権威と品格』に泥を塗ったに等しい。
怪我を理由に巡業を休んだが故国モンゴルでの休養中(療養中)に子供たちの為に遊びでサッカーをしていた事が問題とされたが、もしも遊びのサッカーと真剣勝負の大相撲とが同程度の体へに負担であると考えているとしたら、これ以上の相撲に対する侮辱はないだろう。
仮病疑惑報道をしたスポーツ新聞やそれに便乗して不当処分をした相撲協会は猛省してもらいたい。

『一人前になれない相撲協会の理事』

『普通選挙』は民主主義の基本中の基本ですが、この時に無記名秘密投票が採用されている。
理由は例えば記名投票なら雇用関係にある弱い立場の従業員が、上司や社長が支持しない候補への投票は不利益になる可能性があり、其れを防ぐ為ですが、これとは正反対に議会における『議員』の投票は挙手か『記名投票』が原則です。
議員の無記名(匿名)投票は無責任すぎる。
議員であれ誰であれ本来は自分の投票行為に対しては、投票した『責任』を感じるべきなのです。
本来一般市民でも社会的格差が存在しない平等な社会なら無記名秘密投票ではなく記名投票にすべき性質のものです。
ネットが信用が低い理由は匿名だからで、新聞でも無記名記事よりも署名記事は信用度が高く値打ちがあるとされている。
110人の相撲協会の親方ですが、一般市民というよりも議員に近い性格を持っていると思いますが、それなら今回の無記名秘密投票は、民主主義とは正反対の自分の行動に責任を取りたくないので、自分の態度を明らかにしない無責任極まりない態度ではないでしょうか。?

『本当はダーティな相撲協会』

5日、日本相撲協会の選挙で選ばれた貴乃花新理事は朝青龍引責引退など不祥事が絶えない協会に対し『ダーティーな相撲界でなく、ハッピーな相撲界にしたい。古き良きを知った上で、新しきを取り入れていく』と語ったが、相撲の歴史を知っている者にとっては何とも白々しい話である。
他所の国のスポーツ界なら穏便に済ます大麻所持でロシア人力士たちを即追放した厳罰主義の相撲協会ではあるが身内の日本人横綱には大甘なことを繰り返していた。
一度も優勝経験がない力士北尾を規則を破ってまで横綱にして『双羽黒』を作り上げたが、実力も経験もないこの日本人横綱は1987年師匠の親方と喧嘩をして止めに入ったおかみさんや後援会関係者に暴行して失踪した挙句に 引退。
外人の小錦を横綱にしたくないばかりに北尾対大関小錦との大一番で勝っている(優勝している)小錦を負けにしてまで無理やり北尾を横綱にした相撲協会ぐるみで『八百長まがいインチキ』をした報いであろう。
1985年横綱だった輪島が年寄名跡「花籠」を担保に借金して退職した例もあるが、最大の不祥事は1965年のもと大関若羽黒の拳銃密輸であろう。引退していた元大関は実刑判決になっている。
この時元横綱 千代の山をはじめ現役横綱の柏戸、大鵬、北の富士が拳銃密輸や不法所持に問われたが検察不起訴処分となり相撲協会は譴責処分で済ましている。
この時の理事長は名横綱双葉山(年寄・時津風)だが彼は現役の横綱時代の1947年にカルト宗教にはまり家宅捜査の警官隊と大立ち回りを演じて公務執行妨害で逮捕(璽光尊事件)された経歴があった。何時から横綱が品行方正の紳士になったのだろうか。?ウソをつく(歴史を偽造する)のも程々にしてほしいものである。


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24 コメント

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お考えは (おいちゃん)
2010-02-06 13:25:44
逝きし世の面影さんの、
ご自身のお考えはどうなのでしょうか?
私自身は、相撲がとても好きではありますが、
この男が某新聞社主により横綱へと出世したとき、
いや貴乃花を引退せしめたときから本場所を見に
行くのはやめました。
相撲がただのショーとなり果てたように思えた
のがそのきっかけだからです。
今回の騒動は、横綱昇進どころか大関に昇進の
ときに、いや関取になった時点までさかのぼり
無能な親方を教育できなかった協会や周りの取
り巻きの責任と考えています。
当然それを良い事に天狗になった本人にも多大な
責任があるのは言うまでもありません。
親を見て子は育ちますからね。
長兵衛を歴代名乗る老舗もございますが、
相撲の世界にもその方が営むものがあります。
閲覧されておられる多くの方々には小生の発言は
言葉足らずですので、問題がある語句がございま
したらお許しください。
大相撲が本当に強い力士たちの真剣な取り組みと
なることを願います。
返信する
朝青龍問題ではなく相撲協会問題 (逝きし世の面影)
2010-02-06 15:52:01
おいちゃんさん、コメント有難う御座います。

相撲に限らず全てのプロスポーツに共通する事ですが、(A)競技としての一面、(B)営業、興行(見世物)としての側面、(C)その他の歴史や伝統、文化としての側面、相撲なら奉納相撲など神事としての側面があるが、普通なら重要度はA>B>Cの順番になるのが常識です。そして相撲でも今までは同じ順番になっていたのです。
100メートル9秒台の選手は品性下劣であっても優れており11秒台の選手は人間がいくら善良でも何の意味もないのがスポーツの世界なのです。
ところが朝青龍だけは価値観が逆になり、違っているから何とも不思議で居心地が悪いのです。
朝青龍の天敵を自称していた横綱審議委員会の元委員だった内館牧子さえ『アスリートとしての朝青龍は素晴らしい』と称えていた様に(C)は問題があったかも知れないが(A)と(B)では抜きん出ていた。あれほどバッシングされていても相撲グッズの売り上げでは人気ナンバーワンなのです。
ですから、今までの常識を覆して朝青龍の時だけ正反対のC>A・Bの順番になっているのです。
これでは駄目でしょう。

2年前の記事ですが、
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で相撲協会の問題点を書いてきたのですが、古い記事へのコメントでも歓迎していますので何かご意見があれば宜しくお願いいたします。

そして今の大相撲の最大の(緊急の)問題点ですが、横綱の品格なんか何の問題でもない。無気力相撲、八百長などよりも、誰も一言も言わないが、アメリカのメジャーリーグ以上の目に余る薬物汚染でしょう。
未だに筋肉増強剤を野放しにしているのは日本の大相撲ぐらいですよ。
返信する
あきれました (Runner)
2010-02-06 17:37:47
まさかと思いましたが、前代未聞のこととなりましたね。
北の湖、千代の富士、魁輝は反対したようですが、賛成した連中は事の重大さがわかっていないようですね。
今件は朝青龍の引退であると同時に、事実上の「相撲協会自体の格闘技廃業宣言」ですよ。

横綱に品格を求めること自体はかまわんのですが、それはあくまでも「道徳律」であって、格闘技、スポーツに限らず、勝負事においては、「強い」ということが絶対的な価値であり、それを他の価値基準が上回るようなことは「勝負事であることの否定」ですよ。
もちろん、どこの世界でも裏では八百長とかいろいろあるわけですが、こうも表立ってシャーシャーと打ち出してしまうとは狂っているとしか言いようがありません。
今後は白鵬の一人勝ち時代が続くことになるでしょうけど、仮に連勝記録などを作っても、世間からは「朝青龍がいないからだ」と見られますよ。
もはや、まともなスポーツファンからは「相撲は競技ではなく儀式」との烙印を押されることとなるでしょうね。
返信する
私も同じ意見です (kaetzchen)
2010-02-06 17:52:56
kaetzchen@入院中です.「逝きし世の面影」さんと同意見ですね.実はスモウ・レスリングには全く興味がなかったのですけど,得意のロシア語を駆使してモンゴル現地の情報を集めてみると,面白い事実がたくさん出てきました.

私も根本的には「日本相撲協会」という組織の問題だと考えています.そもそも,この組織は単なる財団法人であり,どうしてこんな法人が如何にも文科省や宮内庁の外郭団体のような顔をしてのさばっているのかが不思議でならない.

Runner さんも指摘した通り,私のブログで書いた通り「スモウ・レスリングは国家神道による宗教儀式」であると定義づけても良いでしょう.詳しくはトラックバックをたどって,私のブログを参照して下さい.(かなり悪口雑言書いてますのでファンの方は怒るでしょうけど)
返信する
鍋常くん悪行 (おいちゃん)
2010-02-07 05:09:29
貴乃花の横綱昇進、引退。

これに関して某新聞社主の行動に大相撲の異様さが集約されていると考えます。

貴ノ花を引退に追い込んだ後責任、いや非難を避けるかのような辞任劇。

その後の力量不足の力士たちの中から取り敢えずは出世した。
その中でほかのモンゴル力士との土俵の外を含めた争いは、タニマチ、後援会、影で蠢く何某かの人々、その勢力争いだったのでは。
結局、モンゴルの資源に絡んだ利権争いがバックにあったからでしょう。

親方の駐車の多さを弟子が忠実に学んだ事は当然の結果だと思われても仕方ないことでしょう。

府立体育会館も空気が少しは綺麗になるでしょうから、来月から見に行こうか、と。

あ、そうそう。理事長の貴乃花嫌い、いや憎しの心はどこからなのでしょうか、親父への遺恨からかな。
返信する
スポーツではなく伝統芸能に変質していた (逝きし世の面影)
2010-02-07 11:24:51
Runnerさん、コメント有難う御座います。

何とも前代未聞、呆れ果てた話で、開いた口がふさがらない。
相撲が何時の間にかスポーツとしてのカテゴリーから遠く離れて、歌舞伎と同じような権威と伝統の『滅び行く伝統芸能』になっていた。
民放の大相撲ダイジェストは視聴率の低迷で打ち切りになり唯一のNHKの放送も視聴率一割の大台をを切っているとか。
放送される土俵際だけは観客が入るが三階席はがらがらで相撲人気の低迷は目を覆うばかりの酷さ。
かっての相撲ファンとしては何とも嘆かわしい限りです。
>・・格闘技、スポーツに限らず、勝負事においては、「強い」ということが絶対的な価値であり、それを他の価値基準が上回るようなことは「勝負事であることの否定」ですよ。<

全く仰られるとおりで、そもそもの根本を否定しては自分自身の自己否定に近い自○行為です。自分で自分の首を絞めている。
2年前のサッカーでの仮病疑惑での相撲協会の二場所出場停止の時。
今まで怪我でも痛みに耐えて本場所を出場し続けていた横綱朝青龍を相撲協会の営業活動である地方巡業不参加理由に処分し、スポーツ(本場所)よりも金儲けの地方巡業が上であると証明してしまったお馬鹿極まる相撲協会理事会。
大相撲ですが、客を呼べる一部リーグ(幕内以上)の力士(選手)の倍近い役員(力士OBの110人の親方)を養っている不思議な構造なのです。
少子化で将来日本が働くもの一人が何人もの働かない年寄りを養うとの報道があるが、相撲協会は昔から『年寄り』だけがあれこれ発言する権利があり現役の力士は『年寄り』の言葉や決定に絶対服従の鉄の掟がある。
今の現役の力士には殆ど発言権はなく朝青龍がモンゴル巡業の署名活動をしただけで厳重注意処分になるくらいに恐るべき無権利状態。
これは駄目です。
救いがたい状態です。
どんなスポーツあるいはその他の社会でもいえる事ですが、
相撲協会のように『現役』に全く発言権(権利)を与えずに、現役に養ってもらっている立場の引退した連中が実動の現役世代の倍の人数で絶対権力を握っている組織は必ず衰退します。
この構造だから必要以上に権威と伝統の大切さを殊更強調するはずだが、これでは滅びるしかないでしょう。
返信する
何事も体の状態が一番大事 (逝きし世の面影)
2010-02-07 12:27:17
kaetzchenさん、コメント有難う御座います。お体を大事にして下さい。

今度の朝青龍引退ですが、相撲のような体に負担をかけるスポーツで11年間、其れもトップを走り続けていた朝青龍は『自分の体の為には』引退する方が良い。スポーツは基本的に体に悪いのです。
特に大相撲は体に決定的に悪い最悪のスポーツです。
一流のアスリートである現役の力士が突然死するなど大相撲以外にあるでしょうか。?
特に私が問題視しているのは相撲界の薬物汚染です。
08年に何ともインチキ臭いドーピング検査を初めて行っているがこの時はロシア人力士の大麻騒動に話を摩り替えて誤魔化したが、何時まで隠し続ける心算でしょうか。?
09年から部分的にドーピング検査を行うと相撲教会理事会で決めていたのに結局は実施されづ仕舞いで、有耶無耶で済ましているが世界のスポーツ界の流れに逆らって日本の相撲だけが何時までこの態度を続ける心算か。?
神事だとかのへ理屈や権威と伝統だけでは逃げ切れまい。
返信する
インチキ臭い実力不足の横綱 (逝きし世の面影)
2010-02-07 13:20:28
おいちゃんさん、コメント有難う御座います。

朝青龍の25回の優勝記録は『一人横綱』だったからだとの説があるが、それならなお更に朝青龍の偉大さが際立つ事になる。
当時、朝青龍に並び立つ実力がある力士は一人も居なかったのです。
ところが22回優勝の貴乃花ですが、此方の方は大幅に割引しないとなりません。
何故なら当時の横綱大関関脇など三役陣や幕内上位は殆どが貴乃花と同じ二子山部屋の出身で、同部屋の対戦がない為に実力がある役力士との対戦は少なくなる。
強い力士との対戦がない分、其の反対に実力不足の下位力士との相撲で星を確実に拾っていた。
何勝かは最初から下駄を履いているようなもので八百長ではないが極めて大部屋に有利で小部屋には不利に制度的に出来ている。
部屋の関取が10人も居て全てが幕内の上位、これなら優勝して当たり前で、貴乃花が優勝しなくても兄弟の若乃花や兄弟弟子の貴ノ浪や貴闘力 が優勝していた。
若貴騒動で貴乃花が自ら相星兄弟対決で父親の二子山親方から八百長相撲を持ちかけられた事を暴露したら若貴兄弟の母親の元おかみさんが部屋ぐるみで貴乃花に注射していた事を示唆していたが、星の貸し借りや注射は大相撲では当たり前。
横綱『双羽黒』程にはインチキではないが貴乃花は相撲協会が興行的に成功する為に作られた『偶像』です。
周りが持ち上げるものだから、実力以上に天狗になってしまって自分の実力を知らないで今まで来てしまったのでしょう。
朝青龍の復活優勝でのガッツポーズが対戦相手に対して『礼を失して失礼』との話があるが、
小泉純一郎の『感激した!』の言葉が出た、大怪我を押しての武蔵丸との優勝決定戦ですが、あれ以上に対戦相手に失礼な事はない。
誰が見ても判るほどの大怪我をしている対戦相手『国民的人気の貴乃花』に全力でぶつかれると思いますか。?
もしも武蔵丸が勝てば非難は免れない。
あれほど酷い無気力相撲は見た事がないくらい武蔵丸が力を抜いた相撲をとり貴乃花が22回目の優勝をするが、この相撲の結果、ひざの怪我を悪化させて以後の土俵人生を棒に振り未練がましく2年間も休場を繰り返した挙句に引退して親方になるが其の後がいけない。
ある程度の現役時代の体重を維持しないと弟子に稽古をつけることが出来ないのに、見かけばかりに拘り新弟子とのまともなぶつかり稽古が全く出来ない状態。これでは力士が育たない。
貴乃花が嫌われるには嫌われる、十分な理由がある。
返信する
真っ向反対意見で楽しい (おいちゃん)
2010-02-07 16:06:58
貴乃花の相撲は、親父の体の無さの
悔しさを知っている私にとっては、
息子の相撲内容の素晴らしさととも
にとてもうれしかった。

強い力士のいる部屋は当然ながら強
くなる力士が増えてくる。
これは古今東西の理。
高砂部屋に強い力士が育たなかった
のは、親方を考えれば当たり前とい
えるのかも。
曙、武蔵丸という、白鳳よりまして
や琴欧州、暇富士、バルトなどより
も強い力士が居ました。
琴ケ嶽部屋の力士たちなんか若貴兄
弟には眼の色を変えて勝負していま
した。二人に勝った次の日の取り組
みはコロンと無様に負けていたのが
とても愉快でした。

貴乃花がまだ膝の回復が十分でない
ときに、対戦して負けたあさしょー
りゅーが「痛めている脚を蹴って勝
てばよかった」と言った言葉がすべ
てでしょう。
本人の実力は全盛時に若貴、曙武蔵丸の全盛時と比較して、関脇程度と
推察します。
大きな害人力士を空中に浮かして投
げ飛ばしたなどとマスコミは書き囃
しますが、腰の高い足腰の弱い外人
力士なんか自分の重さで宙に浮くの
は当たり前のことです。
周りの力士が弱すぎるだけです。
なんせ、魁皇がまだ現役だものねぇ。
と、貴乃花に相撲取りの姿を見る私には、
反対側と言える朝青竜側のお話を聞くのは
とても楽しいことです。
近々、以前のブログを読ませて頂いてから
書かせてくださいませ。
返信する
もともと伝統芸能なのでは? (愚樵)
2010-02-07 16:40:26
>スポーツではなく伝統芸能に変質していた

私が思うのは、相撲の本質的な部分は伝統芸能であるということです。その本質を覆い隠して、スポーツであるような振りをしていただけのこと。それが朝青龍という「スポーツ力士」の登場で繕いきれなくなったということでしょう。

伝統芸能の基本は「様式美」です。横綱に求められるという「品格」も、「様式美」なのだと考えれば理解しやすい。しかもそれは、スポーツとしての要素である「力量」よりも位が上。例えば歌舞伎において、いくら表現力が豊かな役者でも、歌舞伎の「様式」を外せばそれは歌舞伎役者と見なされないように、相撲においても、力士の「力量」はあくまで相撲という「様式」の一要素でしかない。それがつまり「国技」ということなのでしょう。

相撲協会の問題は、相撲の本質が伝統芸能だということを知ってか知らずか隠蔽していたところにあるのでしょう。もっとも、その隠蔽は相撲が大衆化されていくためにはやむを得ない道ではありましたが。
返信する

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