「枝しか見られなかった」 開花率7％で梅祭り開幕、来場者がっかり ／全南・光陽
3月7日 朝鮮日報
今月5日、全羅南道光陽市内の梅花地区。例年2－3 月に咲き1年前の今ごろは白やピンクの梅が満開だったが、今年は小さなつぼみしかない。光陽市は7日から梅花地区で梅祭りを開催する予定だが非常事態となっている。
光陽梅祭りは昨年85万人が訪れた全羅南道を代表する春の花祭り。関係者は「現在、梅の開花率は7％程度しかない。『花のない花祭り』を開催しなければならない状況だ」「先月、たびたび寒波がやって来たため、梅の花が開かなかったようだ」。「旅行会社が販売している梅祭り観光ツアーは既に今年初めに完売しているため、梅祭りを先送りすることもできない」と困惑
韓国気象庁によると、先月の韓国の平均気温は氷点下0.5℃で、平年より1.7℃低かった
今月1日～3日慶尚南道梁山市の「院洞梅祭り」も梅が咲いておらず、「梅のない梅祭り」に梅の枝に電球を設置して花が咲いているように見せた（抜粋）
★注、ちゃんと「現在、梅は何処も咲いていない」（枝しか見れない）と止めたのに、数日前に友人たちと旅行会社の観梅バスツアー（京都の有名な寺院）に参加した我が連れ合い「寒くて梅は枝だけだった」と嘆いていた。
2月15日までで開花した19都市では、昨年比平均で17.9日、平年比平均では6.8日遅れている。
梅の開花の遅れとその理由
2025.02.16 かんとこうブログ 関東塗料工業組合
例年なら満開となっている時期にも拘わらず、咲いているのは早咲きの梅だけで、枝垂れ梅などはまだつぼ。全国の梅の開花実積一覧表（https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/phn_000.html）2月15日時点（クローン１種類ソメイヨシノ「桜」とは違い、梅は３００種類ほどあるが気象庁は毎年同じ標本木で開花日を測定している）
梅の開花のメカニズム
梅はバラ科サクラ属で桜の親戚筋なので前年夏に花芽をつけ一旦休眠、冬の寒さで休眠から目覚め（休眠打破）気温の上昇とともに蕾が成長して開花する仕組みが似ているが、桜は５度以下では蕾が成長しない。ところが寒さに強い梅は成長し続けるので本州以南では桜より梅が早く咲く。しかし日本列島でも寒い北海道や本州最北端の青森県では桜と梅の開花が同時期になる。
梅の開花日が平年より1週間、前年比では２～３週間も大きく遅れている原因は案外簡単で去年の秋の気温が高く、今年の１月～２月の気温が明らかに低い（北極からの寒波の吹き出しが強く寒い）ので花芽の成長が遅れているのである。
今月500人が未明に突然心停止…台湾でいったい何
1月17日 朝鮮日報
北極発の寒波が亜熱帯の台湾まで南下し、気温が急降下して今年だけで500人近い心停止患者が発生したことが分かった。
12日、聯合報など台湾メディア（消防局資料を集計）によると今月11日までに計492人の「院外心停止患者（OHCA）」が発生。心停止は予測のできない状況で発生するケースが多いが、中でもOHCAは病院の外で発生する心停止を指す。今年に入り低温によって心血管に異常が生じた台湾のOHCA患者は増え続け10日には一日で54人、11日には55人に増えた。高齢者だけでなく中高年も含まれている
救命救急医「電気料金を節約するために電気ヒーターを使用せずに過ごし、深夜に心筋梗塞などを起こして病院に救急搬送されるケースが多い」。「気温が下がる明け方に突然OHCA患者が発生する。45歳以上の男性と50歳以上の女性、喫煙者などは注意が必要だ」。
亜熱帯気候の台湾は今月6日と9日に大陸性寒帯気団に覆われ気温が10度以下まで下がった。台湾で最も高い標高3952メートルの玉山では、12日未明の気温が氷点下8.2度を記録した。
台湾は韓国のオンドルのような暖房設備がない。そのため昨年1月に朝の最低気温が8－10度まで下がった際には、48時間で146人が死亡した（抜粋）
「いくらなんでも降りすぎ」12時間120cmの降雪 北海道・帯広
急速に発達した低気圧の影響で道内は4日、十勝地方を中心に記録的な大雪に見舞われた。帯広市では午前9時までの12時間降雪量が国内観測史上最大の120センチに達するなど、市民生活に打撃を与えた。（抜粋）
【青森県豪雪災害まとめ】死傷者175人・農林水産被害額2億円を超える・建物被害459件・学校施設や文化財も（6日午後6時半更新）
配信 青森放送（日テレニュース）
この冬の青森県内は記録的な大雪により被害が相次いでいます。
地域防災情報として大雪関連の情報やニュース、気象庁が発表する気象予報などを集約して掲載します。
情報は随時更新します。
人的被害（県発表 3月5日9時判明分）
死亡 9人
（要因：屋根の雪下ろし6人、落雪1人、除雪作業中1人、その他1人）
重傷 46人
軽傷 120人
傷病程度調査中 0人
計 175人
「青森県豪雪災害」とは
青森地方気象台が作成した気象資料によりますと、12 月 26 日に前線を伴った低気圧が発達しながら北日本を通過後、東北地方の上空に強い寒気が流れ込み、29日にかけて強い冬型の気圧配置となりました。
30日は一時的に高気圧に覆われたが、31 日に前線を伴った低気圧が北日本を通過後、1 月 4 日にかけて再び冬型の気圧配置となりました。
このため 12 月 27 日から 1 月 5 日にかけて津軽や上北を中心に断続的に雪が降り、特に12 月 27 日と１月 2 日から 3 日にかけては、局地的に発達した雪雲が流れ込み警報級の大雪となりました。
当該期間中の主な地点の降雪量（積雪差合計）は、酸ケ湯で 243 センチ、青森で164 センチ、弘前で 140 センチとなりました。
この大雪により、除雪作業中の死亡事故等の人的被害が発生したほか、交通障害や農業施設への被害が発生しました。（抜粋）
「豪雪」ではなく「地吹雪」が名物の東北海道の釧路や青森県
現在日本列島を北極からの大寒波が襲っているが、陸地とは違い海水は暖かい（水温低下には時間がかかる）ので結果的に通常なら積雪量が少ない（豪雪ではなく「地吹雪」で有名な）北海道東の釧路や本州最北端の青森県では記録的な豪雪被害が起きていた。
２０２５年２月２７日、紀伊半島（近畿地方）の最高峰八経ヶ岳（標高 1,915 m）に近い弥山小屋（標高: 1876m）側の一の鳥居が豪雪に埋まっていて簡単に跨げそう（鳥居はくぐるもので跨ぐものでは無い） 画像はYamaRekoの山行記録から
太平洋側にある紀伊半島は基本的に西高東低（ユーラシア大陸に居座るシベリア高気圧とオホーツク海低気圧）の冬型気圧配置では大雪にならない。雪が積もるのは冬ではなく昔は台湾坊主と呼んでいた春先の３月に太平洋沿岸を通る移動性の南岸低気圧で雪が積もる仕組み。しかし今年は亜熱帯の台湾で大勢死人が出てニュースになるなど北極からの寒波の吹き出しが異様に強く冬型の豪雪で天然記念物オオヤマレンゲを守る鹿よけネットは雪に埋まって役に立たない。登山者のトレースが雪に埋まった鹿よけネットを跨ぐルートにつけられている。（何年かぶりに近畿の最高峰八経ヶ岳を登ったが記録的な大雪に四苦八苦。天気は快晴で先行者のトレースもあって楽だが、脚はつるし膝は痛いし難行苦行の連続）
ここ10年くらいは秋が短くなった