![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/73/de65925a59f07dd0095b3acc7cd648d3.jpg)
温暖だった200万年前のグリーンランドの想像図。当時の地層からDNAを採取、解読して生息した動植物を明らかにした(英ケンブリッジ大提供)
81年目のリメンバー・パールハーバー(真珠湾奇襲攻撃)記念日(ネイチャー)現在よりも11~19°C高く、はるかに温暖
生態学:古代DNAを使って再現した200万年前の生態系の構成
Nature
2022年12月8日
Ecology: Make-up of a two-million-year-old ecosystem reconstructed from ancient DNA
これまでに採取された最古の古代環境DNAの解析が行われ、約200万年前の北グリーンランドの生態系の全体像(当時存在していた動植物種を含む)が再構築された。この知見は、古代の生態系をこれまで不可能だった範囲まで探究し解明することを可能にし、現代に存在しない生態系を解明する手掛かりをもたらした。今回の研究について報告する論文が、Natureに掲載される。
カップ・クブンハウン(Kap København)累層は、北グリーンランドのピアリーランドに位置する極地砂漠で、200~300万年前は気温が現在よりも11~19°C高く、はるかに温暖な気候だったことが示唆されている。しかし、この時期に北極に生息していた生物群集に関しては、脊椎動物の化石の数が非常に少ないため、ほとんど解明されていない
今回、Eske Willerslevたちは、カップ・クブンハウン累層内の5つの異なる地点で採取した有機物を多く含む堆積物試料(41点)からDNAを抽出して、塩基配列を解読し、このDNAから古代の生態系の全体像を再構築することができた。この生態系は、亜寒帯の疎林で、ポプラ、カバノキ、ヒノキ科クロベ属の木だけでなく、北極域と亜寒帯のさまざまな低木や草本が混ざった植生だった。DNA記録からはノウサギの存在も確認されており、この地点で採取されたミトコンドリアDNAからは、その他の動物(マストドン、トナカイ、齧歯類、ガンなど)の存在が示されている。古代DNAは、海洋生物からも採取されており、アメリカカブトガニ(Limulus polyphemus)の集団の存在が示唆された。Willerslevたちは、このことは、前期更新世のカップ・クブンハウン累層で、表層水の温度条件が今より高かったことを意味している可能性があり、以前の研究における推定とも一致しているという見解を示している。
今回の知見には、古代環境DNAを使って200万年前の生物群集の進化をたどる研究の可能性が示されているとWillerslevたちは結論付けている。
12月8日Nature
200万年前の動植物DNA解読 グリーンランドで採取、最古記録―温暖化適応解明に期待・国際チーム
12月8日 時事通信
グリーンランド北部の北極海沿岸で、約200万年前の地層からDNAを採取して解読したところ、原始的なゾウのマストドンやウサギ、カブトガニなどの動物のほか、ポプラなどの植物、微生物のDNAが含まれていた。デンマークのコペンハーゲン大や英ケンブリッジ大などの国際研究チームが7日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。DNAを解読できた最古の記録を大幅にさかのぼるという。
土壌や海、川、空気中を漂うちりなどから採取するDNAは環境DNAと呼ばれ、遺伝子のデータベースと照合すると、生息する動植物などが分かる。個体を観察調査するより簡便に生態系を把握でき、近年注目を集めている。約200万年前のグリーンランドは気温が現代より10度以上高かった。当時の動植物が温暖化に適応した過程を解明できれば、今後の温暖化に向けた品種改良や保護措置に役立つという。
12月8日 時事通信
期待はずれに終わった国連気候変動交渉が、COP27エジプト・サミットに「大きな課題」を残す
18 Jun 2022 ロイター(Reuters)アラブニュース
- 富裕国と貧困国、脆弱国との間で緊張が高まる
- 気候変動資金、排出量削減において大きな進展なし
外交官やアナリストによると、ドイツ・ボンで開催されていた2週間の「期待はずれの」国連交渉は、地球温暖化対策について具体的な前進を遂げることができなかった。やるべきことは多く残されているという。閉会式で、途上国は融資制度の設立など、主要な問題について進展が乏しいことに失望を表明した。
対立
ボンでの会議では、気候変動をもたらす排出量の削減を誰がより多く担うべきか、「損失と損害」。費用をどう支払うかといった問題をめぐり、途上国と先進国の間の長年にわたる緊張関係が燃え上がった。当初から各国は、損失と損害のための専用基金の設立に関する対話を国連の公式議題にするかどうかで揉めていた。
多くの先進国がボン会議において当初から脆弱な国々のための資金提供に関して消極的。EU、スイス、米国を含む豊かな国々は新しい融資制度に関する議論を妨害し、途上国がCOP27の議題に加えることさえ許さなかった
パリ協定を実践する
シャルム・エル・シェイクで開催されるエジプトのCOPは地球温暖化を1.5℃に抑えるというパリ協定に基ずくが、しかし世界的に排出量削減プログラムをめぐっては意見が分かれた。危機国側は2030年までの継続を求めたが、中国など一部の国は1年だけの継続を望んだ。富裕国の政府は削減プログラムに主要新興国を含めるよう求めたが、歴史的に炭素排出への関与が低い発展途上国からの反発に直面した。
「非良心的」な行為
気候変動に関して脆弱な国々は、国連交渉における彼らの主要な要求「より多くの資金」はほとんど満たされていない。今年は「1.5℃を失うかもしれない」が、「そんな余裕は残されていない」と警告を発した。(抜粋)
6月18日 ロイター
Remember Pearl Harbor COP27に対しNatureが奇襲攻撃
世界中の国々がエジプトのシャルム・エル・シェイクに集まったCOP27(11月6日ー11月20日)では今世紀中の「1.5℃上昇」云々で大騒ぎしているのですが話が一向に纏まる気配さえない。
地球温暖化1.5℃どころか、15度Cも温暖だった地球環境
ところが、81年前の山本五十六の日本海軍連合艦隊がアメリカの植民地だったハワイ諸島の真珠湾奇襲攻撃記念日である12月8日に、世界的な知的権威がある科学誌ネイチャーを舞台にしてイギリスのケンブリッジ大学など権威筋が、今は大部分が氷河に覆われたグリーンランド(極地砂漠)が、200万年前は気温が現在よりも11~19°C高く、はるかに温暖な気候で、しかも動植物が栄える豊かな大地だったとの研究論文を発表していた。世間をあっと驚かすネイチャーやケンブリッジの奇襲攻撃である。
COP27の開会式で演説するシュクリ議長(6日、エジプト・シャルムエルシェイクで)=AP
そもそも「COP」とは?
COPは「国連気候変動枠組み条約締約国会議」という長い名称で、英語の「Conference Of the Parties」の頭文字を取って「COP(コップ)」。直訳すると「仲間の会議」という意味で、現在、198の国と地域が参加している。
COPの歴史は30年前の1992年に締結された国連気候変動枠組み条約だった。気温を上昇させる二酸化炭素(CO2)の排出を減らす条約の「仲間」が毎年一堂に会して議論を重ねる場が「COP」。初回のCOP1(数字は何回目かを表す)はドイツのベルリン。日本でも1997年に京都で3回目の「COP3」が開かれ、先進国の温室効果ガス削減の数値目標などを定めた「京都議定書」が採択された。
今回のCOP27はエジプト・シャルムエルシェイクで11月6日から約2週間開かれ、100か国以上の首脳らが会場に集った。
COP「会議は踊る,されど進まず」
ナポレオン戦争 における最大規模の大会戦ライプツィヒの戦い (諸国民戦争)(1813年10月16日の3日間 フランス軍19万、プロイセンとロシア軍36万人。有名な最後の開戦ワーテルローの戦いは英仏双方7万人と一桁低い)の敗戦で ナポレオン・ボナパルト一世が失脚。エルバ島流刑後のヨーロッパを議論した1814年9月~1815年、オーストリアの首都ウィーンでに開かれたウィーン会議の様子を風刺した言葉
フランス全権タレーラン外相の言葉,またはメッテルニヒ(マルクスの「共産党宣言」にも名前が出てくるオーストリア帝国の宰相)の言葉といわれる。舞踏会や宴会が多いわりに,審議が紛糾難航する様子を皮肉ったもの。
ナポレオン登場以前の1789年のフランス革命で絶対王政が崩壊していたのに、ウィーンに集まった欧州の王侯貴族たちがフランス革命以前に戻す「正統主義」を主張。ウィーン会議で延々と話し合ったが、当然なことに、何故か一向に纏まらない。(★注、フランス皇帝になったナポレオンと絶対王政の崩壊の「そもそもの因果関係」を逆さまに勘違いしていた)
ピッタリ連動して変化する、地球表面の大気温度とCO2濃度
物事の「原因と結果」を180度間違っていたのである。地球が温暖化すれば海水中の炭酸ガスが必ず大気に放出されるのでCO2濃度が上がる、(★注、しかし、「温度→CO2」の科学的関係で、COPの「CO2→温度」の方は丸っきりの勘違い。あるいはお粗末な「錯覚」を悪用した国際的詐欺)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/66/326770b73690acf85c08e1593c8f31b5.png)
![](https://pbs.twimg.com/profile_images/1335541139445714944/5iVjVerA_mini.jpg)
![](https://pbs.twimg.com/profile_images/1097900261765332992/9fVI6o_Y_mini.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/02/32c3ba33261f5917b0c80e884a45b783.jpg)
今回のコラムでも題材になっているグリーンランドが“緑の大地”になっていた西暦800年から1300年頃にも『地球は問題なく住めた』わけですから、「1.5℃上昇」した程度では『問題なく住み続けることは可能』だと思われますよね。(苦笑)
今回のNatureの記事は“温暖化詐欺”の終了を予告したもの…ぽく感じられますね。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/070500249/
☆氷に覆われてるのに「グリーンランド」、なぜ?
アイスランドとグリーンランドは名前を交換したほうがいいのか
2016.07.06 NATIONAL GEOGRAPHIC
◎名前の違和感はこうして生まれた
現在の名称はともに、バイキングによって付けられたものだ。古代スカンジナビアでは、物に見たままの名前を付けるのが一般的だった。例えば、赤毛のエイリークの息子であるレイフ・エリクソンは、野生のブドウ(おそらくブラックベリーだろう)が沿岸で生えているのを見つけたため、現在のカナダの一部に「ブドウの大地」という名前を付けた。(参考記事:2012年11月号「バイキングと北米先住民」)
氷床コアと軟体動物の殻のデータから、西暦800年から1300年にかけて、グリーンランド南部は現在よりもずっと暖かかったことが示唆されている。つまり、バイキングが初めてこの地を訪れたとき、グリーンランドという名前は辻つまが合っていたと考えられる。しかし、14世紀までに、グリーンランドの夏の最高気温は低下した。気温の低下は作物の減少と海氷の増加を意味し、そこに暮らしていた古代スカンジナビア人は、植民地を去らざるを得なかった。