逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

トランプ後継者の若手ヒルビリー政治家JDバンス

2024年07月25日 | 政治

10年も前にドナルド・トランプの2016年大統領選挙勝利(世界をアッと言わせた大番狂わせ)を予言していたクリント・イーストウッド(監督・主演)の映画「グラン・トリノ」
町山智浩

『映画秘宝』2009年6月町山智浩による『グラン・トリノ』ポイント解説!『グラン・トリノ』を完全に理解するための5つのポイント

『グラン・トリノ』はアメリカについて何も知らないで観ても感動する映画だけど、知っているともっと深く観ることができる。ここではパンフレットにも載っていないポイントを話そう。

1. グラン・トリノってどんな車?
グラン・トリノという車は1972~76年にフォードが生産していた巨大なアメ車。当時のデカくて強いアメリカを象徴するように、デカいくせにツードアでろくに荷物が入らないような車でも、大きければ大きいほど売れた時代だった。イーストウッド演じるコワルスキーは、72年にフォードの組立工としてグラン・トリノのハンドルを作っていて、それをいまでもピカピカに磨いて大切にしている。
なぜ72年型なのか?といえば、翌年に起こった石油ショックで石油価格が世界的に高騰したので、燃費がよくて故障しにくい日本車か売れ始め、燃費の悪いアメ車の売れ行きが落ち始めたからだ。それからアメリカの自動車産業が崩壊し続け、ついに2008年には破綻してしまった。だから72年型グラン・トリノは、アメリカの自動車産業の最後の輝き、古き良きアメリカの象徴なんだ。

2. 主人公がポーランド系の理由
また、イーストウッドが演じるコワルスキーはポーランド系なんだけど、これも重要だ。アメリカの自動車産業が始まった頃、工場で働いたのは、南部から流れてきた元黒人奴隷たちと、ヨーロッパから移民してきたばかりのポーランド系、チェコ系、ロシア系、ギリシヤ系、アイルランド系、イタリア系といった非WASP、つまリカソリックや東方正教の人々だった。彼らはとても貧しくて、自分たちの国の字も読めなかった。でも、彼らの子供たちはフォードが開校した職業学校に通って、昼は勉強、夕方以降は工場で働いた。た'からコワルスキーは14歳頃から定年まで50年近くフォードで働いてきたんだ。
彼らのおかげて、自動車はアメリカで最大の産業になった。GMが1番、フォードが2番で、最盛期にはアメリカ人の6人にひとりが自動車産業に従事していた、まさに移民のハードワーカーたちかアメリカを作つたんだ。貧しい移民の子だったコワルスキーたちも自分の家を持ち、息子を大学に入れてアメリカン・ドリームをかなえた。でも、そこまでだった。自動車産業は落ちぶれて、息子はトヨタのセールスマンなんかをやっている。
コワルスキーはデトロイトの湖畔のグロス・ポイントという地域に住んでいる。ここは自動車産業で金持ちになった人々のあこがれの高級住宅地だった。
ところが自動車産業がダメになるとみんな職を求めて違う州に引っ越して、代わりに白人以外が住みついて、仕事がないから犯罪が増えて、荒れ果てたギャング地帯になってしまった。
コワルスキーはそれでも引っ越そうとしない、新しいアメリカから古き良きアメリカを最後まで死守するのは、オレしかいないと信じているから、朝鮮戦争で陣地を守り通した時のように、彼の家は砦なんだ。
コワルスキーは「何の仕事をやってるの?」つて訊かれて、「機械を直すことだ」と答える、洗濯機がガタついてるのが気になって直したり、壊れた冷蔵庫を自分で直すからといってもらってくる。
庭の手入れ、車の手入れ、機械でもなんでも片っ端から直す。つまり、彼がやっていることはメンテナンス。「古いものを維持し続けること」ということ。 ここにも、失われていくアメリカを守ろうとするコワルスキーの想いが表現されている。

3. アメリカの男の仕事とは?
ところがそんな彼の砦の隣に、モン族の一家が引っ越してくる。そして、いじめられっ子のモン族の少年を男らしくするよう頼まれる、彼が少年にやらせたのは庭仕事や掃除ばかりだ。少年が「こんなのは女の仕事じゃん」って言うとコワルスキーは「これがアメリカの男の仕事だ!」って怒る。
それはアメリカ人独特の考え方なんだよね。彼ら貧しい移民たちはアメリカに来てはじめて悲願の土地や家をマイホームを持つことができた。だから、もう本当に大事にする。
特に男にとっては芝生や家をどれだけ綺麗にするかが男の価値になる。「チンコが小さくても芝生はきれいにしろ」と言われてるくらいだ。だから、週末になるとアメリカの男は自宅の庭でバーベキューをやる。「オレはこんなに芝生や庭をきれいにしてるんだ!」つて、アメリカの男であることをアピールをするためにね。
オレもアメリカに家を持って芝生を刈ってると隣近所の旦那たちがひっきりなしに「そうじゃないよ!」とうるさく口を出してくる。男たちはいつも家の話をしてるよ。屋根は雨漏りしないか、ポーチはちゃんと修理したかとか。で、男の日曜日の楽しみは庭仕事を終えて、ポーチでビールを飲みながら「俺も一国一城の主だなあ」と満足すること。まさにコワルスキーも同じことをやっているんだ。

4. モン族つてどこの人たち?
で、モン族だけど、彼らはラオスの山岳民族なのになぜ、アメリカにいるのか? その理由が複雑だ、60年代、ベトナム戦争の頃、ラオス王国のベトナムとの国境地帯は共産軍に支配されていて、そこが北ベトナムから南ベトナムのゲリラに武器を送るルートになっていた。アメリカはそのルートを断ちたいけど、ラオス国内に軍は送れない、そこでモン族を軍事支援して、共産軍と戦わせた。モン族はもともと戦闘的な民族なので勇敢に戦った。『地獄の黙示録』はその事実をモデルにしたらしい。ところがアメリカがベトナム戦争に負けてインドシナから撤退して、モン族を置いてけぼりにしてしまった。ラオスは共産軍に支配され、モン族(バンパオ将軍の苗族特殊部隊)は反体制分子として弾圧され、命からがらアメリカに逃げてきたんだ。
つまりモン族はアメリカ(CIA)に利用された被害者で、コワルスキーの罪の意識を掘り起こす存在だ。
はっきり言わないけど、彼は朝鮮戦争でアジア人を大量に殺した罪の意識があって、それで偏屈になってしまった。死んだ奥さんが「あの人には懺悔したいことがある」と言っていたのはそのことだ。でも神父に懺悔するとき「息子に心が開けなかった」としか言わない。なぜかといえば人殺しの罪は、懺悔しただけで贖えるものじゃないからだ。

5. コワルスキー=ハリー!?
そして彼は贖罪をするんだけと、明らかに、ショルダー・ホルスターに入れた拳銃をゆっくりと抜くというダーティ・ハリーのパロディをしてみせる。『グラン・トリノ』は『ダーティハリー』をものすごく意識した映画だよ。コワルスキーの妻の葬式から始まるんだけど、最初のセリフが「ジーザス・クライスト(なんてこった)」。『ダーティハリー』でも最初のセリフは同じだった。スコルピオが犯行現場に残した銃を見て、ハリーがそうつぶやく、イーストウッドはハリーや西部のガンマンとして、さんざん悪者を自分の法律で裁きまくってきたけど、それを朝鮮戦争でアジア人をたくさん殺してきたコワルスキーにダブらせている。
『許されざる者』以降のイーストウッドは、ずっと自分の贖罪の物語ばかり作ってるね。
コワルスキーはグラン・トリノをモン族の少年に遺す。あんなにアジア人が嫌いだった男が。エンド・クレジットで流れる主題歌にもあるとおり、グラン・トリノとはコワルスキー自身のことだし、それを他人に授けるということは、アメリカン・スピリットの継承を意味している。
アメリカの魂を継ぐのは白人とは限らないということだ。思い返せばイーストウッドはこういう話ばっかり作っている。『ハートブレイク・リッジ』なんかも、黒人やメキシコ人にアメリカ兵の魂を叩き込む軍曹の話だったし。
こんな感じで『グラン・トリノ』はものすごく深い話なんだけど、オスカーにはノミネートされなかった。全米では大ヒットしたし、レビュ一も絶賛の嵐だったのに。その理由は、配給元のワーナーが会社としては超大作の『ベンジャミン・バトン』をオスカーに推したから。ノミネートは映画会社が決めることだから、ひとつの映画会社が2本以上の映画を推すことはない。イーストウッドは俳優はこれが打ち止めと言ってるけど、今回のワーナーの仕打ちに怒ってまた映画に出るかもね。

★注、日本の特攻(カミカゼ)は既得権益を守る老人たちが同族の少年兵を死に追いやった酷い話を『靖国神話』を使って美談にすり替えた腹立たしい悪質な詐欺か手品である。
クリント・イーストウッドの映画「グラン・トリノ」の方は老い先短い偏屈老人が、異民族の少年の将来を守るために自分からギャング団の悪の巣窟に乗り込みわざと殺される幡随院 長兵衛のような筋書き。
両者は似ているようで意味する中身が正反対だった。
2018年11月11日 トランプ vs リベラルメディア (CNN記者)の最終バトル

Fauci Trump corornavirus covid-19 pandemic research NIH

1980年に免疫調節研究所長に就任。1984年にはアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長に就任。レーガン以後7代の大統領に対し感染症や免疫学の第一人者として仕事をしているアンソニー・ファウチ博士(右側はトランプ大統領で両者は犬猿の仲だったといわれている)

8年前「逝きし世の面影」では「反知性主義」ポピュリズムの第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ対「知的エリート」エスタブリッシュメント米民主党リベラルメディアの仁義なき戦いが、最終的にトランプ側勝利で決着すると書いた。

ところが、それを阻んだのが100年ぶりの胡乱な新コロ(SARS-CoV-2)騒動と、もっと胡散臭い危険な遺伝子操作mRNAワクチン接種強制と「強制隔離」や資本主義経済の根本を破壊する無理筋の都市封鎖や国境封鎖の乱暴狼藉に乗じた、インチキ「郵便投票」だった。それなら、もしトラ(トランプが暗殺を掻い潜って再選されると)なら報復と抗争は避けられない。だからトランプがバンス39歳を自分の後継者に選んだのである。

クリント・イーストウッド(94)の長年の恋人で、7月18日(木)に61歳で帰らぬ人となったクリスティーナ・サンデラさんの死因が心臓発作であると判明
直接の原因は不整脈で、アテローム性冠動脈疾患も彼女を死に導いた。10年間連れ添ったクリスティーナ・サンデラさんの死に対し「寂しくなる」と語ったクリント・イーストウッドは恋人の死を嘆き悲しんでいるという
松尾芭蕉の「やがて死ぬ けしきは見えず蝉の声」の心境か、10年かけて魔王を討伐した勇者達のその後を描いた異色漫画「葬送のフリーレン」の死生観を連想する

J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』

 2017年4月28日 F.ロジャー・デブリン

本書は、ラストベルトの白人労働者階級の著者がドナルド・トランプ大統領誕生以前に書かれたものだが、ナンシー・アイゼンバーグの『White Trash』とともに、本書が広く関心を集めているのは、長い間軽蔑されたこのアメリカ人階層の重要性を思い起こさせたことが一因だ。

J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』ニューヨーク・タイムズのベストセラー1位獲得
人気の源泉は、現代のホレイショ・アルジャーの物語として読めるような、個人的な回想録という形式による。ケンタッキー州の丘陵地帯に住む少年が、混沌とした家庭生活を乗り越え、イェール大学のロースクールに入学し、アメリカン・ドリームを実現する。リベラルな読者は、この本でアパラチア山脈におけるマーシャル・プランの必要性を確信するかもしれない。著者は、彼自身の成功が、政府の政策によるものではないことを理解している。

アパラチアでの生活は暴力的である
著者の祖父母一家が生まれた郡は「ブラッディ・ブレスィット」という悪名があり抗争は珍しくなかった。祖母は12歳のとき、家の牛ドロボウを捕まえライフル銃で足を撃った。一族の言い伝えによれば祖母がその男を仕留めなかったのは彼女の父親がタイミングよくやって来たからだ。

中流階級の白人は子供たちに喧嘩をしないように教えるが、山の人々は子供たちに喧嘩の仕方を教える。

アパラチアには原始的な名誉文化があり、侮辱されたときに仕返しをしないのは弱さの証拠とみなされる

暴力は家庭生活にも持ち込まれる。間違えれば、静かな夕食が喧嘩に発展したり、子供の頃の些細な過ちで皿や本が部屋中で飛んだりする。地雷の中で暮らしているようだった。一歩間違えれば、どかん。(★注、一昔前の日本の少年漫画、星一徹のちゃぶ台返し)

ACE(逆行性小児期体験)心理学文献
両親から悪態をつかれたり、侮辱されたり、屈辱を受けたりしたこと、突き飛ばされたり、つかまれたり、何かを投げつけられたりしたこと。家族が互いに支え合っていないと感じたこと。両親が別居または離婚したこと。アルコール依存症や薬物使用者と同居していたこと。うつ病や自殺未遂者と同居していたこと。愛する人が身体的虐待を受けるのを見たこと。このようなストレスは、アドレナリンやその他のホルモンを体内にあふれさせる。これが古典的な闘争・逃走反応を引き起こす。この反応によって、普通の人が、例えば母親が子供の危機的状況を救う「火事場の馬鹿力」のような、並外れた偉業を成し遂げることができる。

残念なことに、闘争・逃走反応は破壊的
心理学者が指摘するように、森にいるときに熊がいたら、この反応は素晴らしい。問題は、そのクマが毎晩バーから帰ってくるときだ。

このような絶え間ないストレスは、子どもの心にダメージを与え、争いが去った後でも争いを引き起こす。不安、うつ、心臓病、肥満、ある種のガン、さらには大人になってからも同じ有害な行動が繰り返されることが予測される。「カオスがカオスを生む。」これら問題はすべて、アメリカ人全体よりもスコットランド系アイルランド人の山岳民族(ヒルビリー)にはるかに多く見られる。

ヒルビリーは自分たちを勤勉な人間だと思いたがるが、多くはそうではない
著者は、早起きが嫌で仕事を辞めた隣人について書いている。彼は自分の悩みをオバマ経済のせいにした。黒人によく見られるように、貧しい山間部の人々の多くは、自分たちの境遇と自分たちの行動との関連性を理解できない。

2009年、ABCが「Mountain Dew mouth(マウンテン・デュー・マウス)と題しヒルビリー問題の詳細を放映したが、アパラチア地方の圧倒的な反応は、自分たちの子供たちの歯の問題など、ジャーナリストには関係ない。ABCには怒りの苦情が殺到したが、そのほとんどは現実を無視していた。社会学者が報告しているように人々は幼い頃から、不快な真実を避けるか、より良い真実が存在するふりをすることで対処する。

貧困にあえぎながら、自分たちの問題を否定する
それでもアパラチアの山岳民族(ヒルビリー)は伝統的な独立心、自立心、そして家族への強い忠誠心を保っている。隣人たちは互いを知り尽くし一定の基準を強制する。

家に押しかけ母親は娘に子育てを指図し父親は息子に仕事のやり方を教え兄弟たちは妻の扱い方や家庭生活を教える。家族、友人、近所の人たちとの付き合いを大事にし、誰にでも挨拶し、見知らぬ人の車を雪から掘り出すために自分の好きな娯楽をあきらめ、葬儀の車列が通り過ぎるたびに例外なく車を止め、降りて整列する。おばあちゃんに尋ねる「なぜみんな霊柩車が通ると立ち止まるの?」「私たちは丘の民だからよ。私たちは死者を敬うの。」

丘の民は最も愛国心の強いアメリカ人であり軍隊に多く所属している。政治的には労働者党である民主党を支持する伝統がある。

20世紀には、アパラチアから中西部の工業都市への2つの大きな移民の波(人口流出)があった。最初は第1次世界大戦後の大恐慌で、もうひとつは第2次世界大戦後の出稼ぎ。人々が学校で習った3つの言葉は「Reading, Riting」と「Route 23」、より高収入の仕事につながる「ギルビリー・ハイウェイ」だった。(★注、日本では今も続く東京一極集中と地方の過疎化のアメリカ版)

著者の祖父母ジムとボニー・バンスは、最初の子供を妊娠したとき16歳と13歳だった
二人は結婚し、第2次世界大戦後の州外脱出に加わった。ジムが刑務所から逃れ、ボニーが両親のもとに送り返されるのを防ぐため、出生証明書に嘘を書いた。社会生物学の専門用語で言えば、スコットランド系アイルランド人のヒルビリーは、例外的に選別された白人だ。

やがて彼らはオハイオ州ミドルタウンという何の変哲もない町に行着き、ジムは地元の鉄鋼会社に就職した。ケンタッキー州南東部まで車で20時間かかるが、彼らは年に数回この旅をした。2世代経った今、著者は、幼少期にはミドルタウンに住所があったが、自分の家はケンタッキーの丘陵地帯にあるとしっかりと理解していた

移住した人々は、たいていの場合、自分の境遇を改善したが、多くの場合、そこに溶け込むのは難しいと感じた
ある歴史家は、アパラチアからの移民はデトロイトに到着した南部の黒人と多くの地域的特徴を共有し、白人の外見、話し方、振る舞いについて北部の白人が抱いていた広範な思い込み(常識)を破壊したと書いている

バンスの友人がミドルタウンで郵便配達の仕事に就いたが、彼はケンタッキーの丘陵地帯で学んだように裏庭で鶏を飼って毎朝卵を集め、ニワトリの数が増えすぎると老いたニワトリの首を絞め裏庭で食肉用に切り分けた。ケンタッキー生まれのヒルビリーが数メートル先で鶏の鳴き声を聞きながら屠殺するのを、隣の家の育ちのいい主婦が窓の外から恐る恐る見ていたのを想像してほしい。

著者の祖母は出身地のケンタッキー州民に同情した。ゾーニング法なんてクソ食らえ

ケンタッキーからオハイオへの移行は、著者の祖父母にとって容易ではなかった。叔父、叔母、祖父母、いとこといった大家族で暮らしていたが、オハイオでは核家族で暮らす。バンス家の新しい隣人たちは、彼らにとっては見知らぬ人たちであり、たいていはそのままであった。夫妻は3人の子供をもうけた。

子供たちの将来について常に楽観的だった
ケンタッキーに残った家族よりも、彼らは間違いなく裕福だった。自分たちがジャクソンの1部屋しかない小屋から、郊外の2階建ての家に住み、中流階級の快適さを手に入れることができたのなら、子供たちや孫たちも大学に通い、アメリカン・ドリームの分け前を手に入れることに何の問題もないはずだと考えた。
彼らにとって人生は苦難の連続であり、確率は少し高いが、だからといって失敗の言い訳にはならない。クソ負け組のようには決してなるなと、祖母はよく私に言った。「あなたは何でもできるのよ。」

自分たちにとって十分でも、子供たちにとって十分であってはならない
著者の母親が、故郷の人々にあまりにも似ているボーイフレンドと付き合ったとき、ボニー・ヴァンスは激しく非難した。「あいつは歯抜けのろくでもない知恵遅れよ!」

同じ原則が仕事にも適用された。次の世代は、手ではなく頭を使って働くのだ。ジム・バンスは、彼自身が働いていた鉄鋼会社で長男の雇用を斡旋することを拒否した。次の世代に受け入れられる唯一の雇用は、溶接工ではなくエンジニアだった。私の祖父母にとって、ケンタッキー州を出て、子供たちがスタートラインに立つことが目標だった。

アパラチアの外で生まれた世代の問題点
ケンタッキー州の丘陵地帯に家族で頻繁に帰省する以外、彼らは両親が当たり前だと思っていた(隣近所の)支援を受けずに育った。彼らは何千人もの生徒がいる近代的な学校に通い、孤立を感じた。

両親のささやかな繁栄の基盤であった工業企業が、金貸しや給料日貸しに取って代わられ、撤退や廃業を始めた。地元の鉄鋼会社での雇用は十分ではなくなり、裕福な家庭は町を去り、貧しい家庭は資産価値の下落に追い詰められ、家を売ることができなくなった。

社会や風俗には2つのタイプがある
私の祖父母は、古風で、静かに誠実で、自立心が強く、勤勉である一方、(その子供世代の)私の母や近所全体が、消費主義、孤立、怒りっぽい、不信感といった、もうひとつのタイプを体現していた。

著者の母親が19歳のときには離婚し女児を養うために仕事も資格も大学の単位もとっていなかった。著者は二度目の結婚で生まれたが、一度目の結婚より長くは続かなかった。その後、3度目の結婚をした。著者が9歳のとき、物事がうまくいかなくなり始めた。祖父母から遠く離れた別の町に引っ越した。幼いころの経験から得た教訓は「ケンカが激しくなったら、平手打ちやパンチをしても構わない。」

予想通り、家庭内のトラブルが成績に影響し始めた

何度もベッドに横たわり、激しい足踏み、怒鳴り声、時にはガラスが割れる音で眠れなかった。翌朝、疲れて憂鬱な気分で目覚め、学校での一日をぶらぶらと過ごしながら、家で待っていることを考えていた。ただ静かに座っていられる場所に引きこもりたかった。学校は嫌いだったが家はもっと嫌いだった。ベルが鳴るまでに机を片付ける時間があと数分しかないと先生が告げたとき、私の心は沈んだ。まるで時限爆弾のように時計を見つめた。

著者の母親は婚外恋愛に巻き込まれ離婚してミドルタウンに戻った。彼女はすぐに酒浸りになりボーイフレンドを次々と作り出した。醜い事件が起こり、警察に通報された。裁判は12歳の著者の証言にかかっていた。彼は、家庭生活が悪いと思わせ、そこから逃げ出すことを許し、しかし母親が刑務所に行くほど悪くないようにする、という難しいバランスをとる演技をしなければならなかった。彼は成功した。マモーは、もし母さんがこの取り決めに文句があるなら、マモーの銃口に向かって話せばいいと言った。

母親の生活の混乱は続いた「私は高校2年生で、惨めだった。引っ越しとケンカが絶えず、新しい人々と出会い、愛することを学び、そして忘れなければならない、終わりのない回転木馬のような日々......。高校1年の成績はGPA2.1で、ほとんど落第点だった。宿題もせず、勉強もせず、出席率も最悪だった。ある日は病気を装い、またある日は行くのを拒んだ。そのような悩みと同時に、ドラッグの実験も始めた。難しいものではない。手に入るアルコールと、友人と見つけたマリファナの隠し場所だ。」

母親が薬物関連の危機的状況に陥ったことで、著者は祖母のもとに永住することになった
このとき祖父は亡くなっていたが新たな安定が人生における決定的な転機となった。学校の成績は向上し、薬物への関心もなくなった。「マモーと過ごした3年間が僕を救ってくれた。」

個人的に抱えていた最悪の問題から解放された著者は、近所の人々の生活に興味を持ち始めた。地元の食料品店でレジ打ちの仕事をしたことが、アマチュア社会学に触れるきっかけとなった。例えば、衣服やフードスタンプの使用状況から判断して、貧しい客の多くが、熱狂的なストレスに動かされ、調理済みの食品や冷凍食品を買う傾向が他の客よりも強いことに気づいた。

「私は、福祉制度を悪用する人々のやり方を学んだ。フードスタンプで2ダース入りのソーダを買い、それを値引きして現金で売る。フードスタンプで食品を買い、現金でビールやワイン、タバコを買う。政府から大金をもらって生活している人たちが、私が夢見るような小物を楽しんでいる一方で、なぜ私たちの生活が苦しく感じられるのか、私には理解できなかった。」

2週間に1度、小額の給料をもらうと、給料から連邦税と州税が差し引かれていることに気づいた。同じ頻度で、麻薬中毒の隣人がTボーンステーキを買った。

祖父母の愛する労働者(民主)党が、実は労働者の党はなかったと疑い始めた

政治学者たちは、アパラチアと南部が1世代も経たないうちに民主党支持から共和党支持に変わった理由を説明しようと、何百万もの言葉を費やした。白人の労働者階級の多くが、私が見たことを正確に見ていたということだ(★注、半世紀前の南部アメリカの民主党は最も過激な人種隔離政策を行っていた)

16歳になった著者は、自分の住む地域に影響を及ぼしている社会問題について本を読み始めた。彼が見つけた本が、ハーバード大学の社会学者ウィリアム・ジュリアス・ウィルソンの『The Truly Disadvantaged(本当に恵まれない人々)』で、その論旨を彼は次のように要約している。

「何百万人もの人々が工場での仕事を求めて北へ移住し、工場周辺に生まれたコミュニティは活気に満ちていたが、もろい。工場が閉鎖されると、取り残された人々は、もはや質の高い仕事でこれだけの人口を支えることができない町や都市に閉じ込められた。教育を受け、裕福で、人脈に恵まれた人々は、貧しい人々のコミュニティを残して去っていった。残された人々は、自力で良い仕事を見つけることができず、人脈も社会的支援もほとんどないコミュニティに囲まれている、本当に恵まれない人々だった。」

これはミドルタウンのヒルビリー移植者について完璧に描写していた。ウィルソンはインナーシティの黒人について書いていた。著者は、都市部の黒人の問題について書かれた別の本でも、同じような衝撃を受けた。チャールズ・マレー著『Losing Ground』である。

実父を訪ねたとき、著者は共同体の宗教生活にも何かが欠けていることに気づいた

「父さんの教会は、人々が切実に必要としているものを提供した。アルコール依存症患者には支援のコミュニティがあり、一人で依存症と闘っているのではないという感覚を与えてくれた。妊婦にとっては、職業訓練や子育てクラスがある無料の家が提供された。誰かが仕事を必要としているとき、教会の友人が仕事を提供したり、紹介してくれた。父親が経済的な問題に直面したとき、教会が一致団結して家族のために中古車を購入した。私の周囲で見た崩壊した世界では、宗教は信仰者を軌道に乗せるために具体的な援助を提供した。」

著者の祖母は定期的に聖書を読んでいたが、教会に行ったことはなかった
故郷の人々は信心深かったが、教会コミュニティへの愛着はなかった。バイブルベルトの真ん中で、教会への出席率はかなり低い。教会は、感情的な美辞麗句に偏りがちだが、貧しい子供たちに必要な社会的支援には乏しい。

著者は長い間、自分の地域社会の問題は外部の力によるものだと、つまり産業を復活させれば病理は消えると信じたかった。しかし、著者は、現実的な課題であるにもかかわらず、人々が最悪の方法で対応している例をあまりにも多く見た

「本当に不合理な行動の世界。散財して貧乏になる。巨大なテレビやiPadを買う。高金利のクレジットカードや給料日ローンで、子供たちはいい服を着る。必要のない住宅を購入し、より多くの小遣いを得るために借り換えをし、破産を宣告する。私たちの食生活や運動習慣は、私たちを早期の墓場に送るように設計されている。ケンタッキー州のある地域の平均寿命は67歳で、近隣のバージニア州より10年半も低い。」

ヒルビリーが自分たちの子孫に課す高い基準に従い、著者は大学進学を期待された。学校の成績は上がったものの、自分にはまだ早いのではないかという疑念があった。従兄弟は彼に海兵隊に入ることを勧めた

「海兵隊は、私が自分自身に抱いていた期待を一変させた。ブートキャンプでは、30フィートのロープを登ることを考えただけで恐怖を感じたが、1年目が終わるころには、片腕だけでロープを登れるようになった。入隊前、私は1マイルを走り続けたことがなかった。最後の体力テストでは、3マイルを19分で走った。」

軍は多くの採用者の出身コミュニティにおける社会資本の不足を補う必要性も理解している。

海兵隊は、入隊者が最大限の無知であることを前提としている。体力、個人衛生、個人的な金銭感覚について、誰も教えてくれないことを前提にしている。私は、小切手帳のバランス、貯蓄、投資について強制的な授業を受けた。私が新兵訓練所から帰ってきて、1,500ドルの収入を平凡な地方銀行に預けたとき、先輩の海兵隊員が私をネイビー・フェデラル(評判の高い信用組合)まで車で連れて行き、口座を開設させてくれた。」

「海兵隊では、上司は私がいい仕事をしているかどうかだけでなく、部屋を清潔に保ち、髪を切り、制服にアイロンをかけているかどうかまで確認した。私が最初の車を買うとき、年上の海兵隊員を監督として送り込み、私が欲しかったBMWではなく、実用的な車を買わせた。私が21パーセントの金利で自動車ディーラーを通して直接購入することに同意しそうになったとき、私の付き添いの海兵隊員はブチ切れて、ネイビー連銀に電話して再見積もりを取るように命じた。(金利は半分以下だった。)こんなことをする人がいるなんて知らなかった。銀行を比較する?どこも同じだと思っていた。ローンを組むために買い物をする?ローンを組めただけでもラッキーだと思ったので、すぐにでも引き金を引こうと思った。海兵隊は、こうした決断について戦略的に考えることを私に要求し、その方法を教えてくれた。」

ミドルタウンのような(荒廃した)場所が工場の再開以上に必要としているのは、海兵隊の軍曹数名なのかもしれない

「心理学者は、若い頃の私がそうであったように、自分の選択が自分の人生の結果に何の影響も及ぼさないと信じている人を、学習性無力感と呼ぶ。ミドルタウンの小さな期待の世界は、私にはどうすることもできないと教えていた。海兵隊は、外科医が腫瘍を摘出するように、その感覚を取り除いた。」

母親から祖母の家へ引っ越した後の第2のステップが、ホレイショ・アルジャーの出世を可能にした。オハイオ州立大学は、海兵隊の退役軍人にとってほとんど困難はなかった。彼はフルスケジュールの授業に加えて学外での仕事を2つ掛け持ちしていたが、それでも2年足らずでダブルメジャーを首席で卒業した。(★注、学費が安い公立大学は致命的に質が低い)

8月に卒業したため、ロースクールに入るには1年待たなければならなかった。ミドルタウンでの最後の1年で、彼は自分の人生に対する楽観主義と、同世代の人々の考え方とのコントラストを思い知らされた。彼の友人や家族は、オバマ大統領が3期目の任期を得るために戒厳令を敷くとか、アメリカ市民にマイクロチップを埋め込む計画を立てているとか、ニュータウンで起きた大虐殺は銃没収の前段階として演出されたものだとか、そういった過激な陰謀論をしきりに彼に話した。

彼が最も懸念したのは、理論の贅肉ではなかった。むしろ、その根底に常にあるのは、私たちは無力だというメッセージだった。権力者たちが私たちの目に映るすべてをコントロールしており、私たちが何をしても何も変わらない。「ここに、現代の保守派(私もその一人だが)のレトリックが、最大の有権者の真の課題に応えられていない原因がある。保守派は、社会との関わりを奨励する代わりに、私の仲間たちの野心を奪うような離反をますます助長している。右派のメッセージはますます強まっている。あなたが負け犬なのはあなたのせいではない。政府のせいだ。」

著者はまた、自分の住む地域の困難な生活を助けようとする外部の人々の不器用な努力にも気づいた
オハイオ州議会は、略奪的なサメと見なした給料日前貸し業者を非合法化する法案を審議した。しかし政治家たちは、私のような人々が占めるシャドーエコノミーにおける給料日貸し業者の役割をほとんど理解していなかった。「教訓?権力者は時として、私のような人間を理解することなく、私のような人間を助けるために行動する。」

似たようなことが家族法にもあった

「法律から見れば、祖母は里親免許を持たない、訓練を受けていない管理人だった。もし裁判で母に不利なことがあれば、私はマモーのところと同じように里親のところへ行くだろう。愛する人たちすべてから引き離されるというのは、とても恐ろしいことだった。言い換えれば、この国の社会福祉サービスは田舎者の家族のために作られたものではなく、悪い問題をさらに悪化させることが多い。」

(学費が高いので奨学金無しでは一般市民が入れない)エール大学ロースクールでの著者の体験は、カルチャーショックの研究である
トニー・ブレアが小さな学生グループで演説するためだけにキャンパスにやってくることを知り、彼は驚いた。「息子が学部生だから、父親が講演にくるんだ。」

毎年、一流法律事務所のリクルーターたちが、法曹を求めてニューヘイブンにやってくる。秋の面接プログラムと呼ばれるもので、ディナー、カクテル・アワー、ホスピタリティ・スイート訪問、そして面接というマラソン・ウィークである。著者はそれを田舎者のように体験する。

「ワインを飲むかどうか、飲むとしたら種類は何か、と聞かれたとき、私はようやく勇気を出して『はい。白にします』と答えた。ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ、どちらになさいますか?私は自分の推理力を駆使して、それが2種類の白ワインであることを突き止めた。シャルドネの方が発音しやすかった。」

彼のテーブルセッティングはパニックを引き起こす
とんでもない数の器具が並んでいる。道具が9つ?なぜスプーンが3本も必要だ?なぜバターナイフが何本もある? 男子トイレにダッシュし、ヒルビリーでないガールフレンドに緊急電話をかけ、彼は試練を乗り切った。

後に彼は、そのプロセス全体が次のようなものであることを知る。

「社会的なテストに合格すること、会社の役員室で自分の力を発揮すること、将来の顧客候補とコネクションを作ることのテストである。面接では、成績や履歴書はあまり重視されなかった。エール・ローの血統のおかげで、片足はすでにドアに入っていた。」

茶番的な誤解には深い教訓が隠されている。

富裕層や権力者は単に富裕層や権力者であるだけでなく、異なる規範やモラルに従っている
私はこれまで、仕事が必要になったらネットで求人情報を探すものだと思っていた。そして何枚もの履歴書を提出する。そのようなルールに則って行動すると、事実上全員が失敗する。その1週間の面接で、成功している人たちは違うゲームをしていることがわかった。彼らは、どこかの雇用主が面接してくれることを期待して、求人市場に履歴書を溢れさせるようなことはしない。彼らはネットワークを作る。友人の友人にメールを送る。叔父に昔の大学仲間に電話させる。親に服装や話し方、口説き方を教えてもらう。

履歴書や面接の強さは関係ない
確かにそれは重要だ。経済学者がソーシャル・キャピタルと呼ぶものには大きな価値がある。大学教授の用語だが、コンセプトはいたってシンプルだ。私たちの周りにある人々や組織のネットワークには、経済的価値がある。私たちを適切な人々と結びつけ、チャンスを確保し、貴重な情報を与えてくれる。それがなければ、私たちは一人で生きていく。」

著者は、適切な人々に適切な質問をすることを学ぶことによってのみ、高価なミスを回避し、貴重な機会を発見できることを理解した。(★注、フランスの思想家ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」階層間の微妙な「違い」のこと。「ディスタンクシオン」こそがメディアなどの「知的エリート」エスタブリッシュメントの反トランプの原因だった。人間は差をつけるか同化するかで、住居、衣服、話し方、それらすべてが階級の「ディスタンクシオン」として機能する)2021年2月10日   郵送投票は「詐欺 」 \(^o^)/オワタ

婚約者の家族を夕食に訪ねたとき、筆者を待っていたのは別の種類のカルチャーショックだった。

「ドラマがないことに驚いた。(婚約者の)母親は父親について陰で文句を言ったりしなかった。仲のいい家族ぐるみの友人が嘘つきだとか裏切り者だとかいう指摘もなかったし、男性の妻と妹の間で怒りに満ちたやりとりが交わされることもなかった。比較的疎遠な家族について父親に尋ねたとき、私は性格的な欠点についての暴言を聞くと思っていた。代わりに聞こえたのは、同情と少しの悲しみだった。」

著者(バンス)はヒルビリーの名誉文化に苦労した
彼が今働いている一流の法律事務所では、侮辱されたと感じたら拳で応えようとする衝動に従えば、タフガイというより精神異常者に見られてしまう。彼の丁寧な言い方によれば、ヒルビリーの男たちは、私たちの文化が植え付けた特質そのものが、変化する世界で成功することを難しくしているという、男性性の奇妙な危機に苦しんでいる。

カルチャーショックは両極端で、著者は自分が新しい知人たちの興味の対象になっていることに驚いた。

「イェール大学ロースクールには、私と同じような人はほとんどいない。見た目は私に似ているかもしれないが、アイビーリーグが多様性にこだわる割には、黒人、白人、ユダヤ人、イスラム教徒など、事実上全員がお金の心配をすることのない家庭の出身だ。教授やクラスメートは、私には退屈に思える話に心から興味を持っていた。私は平凡な公立高校に通い、両親は大学に行かなかった。イェールで退役軍人を知っている学生は誰もいなかった。」

イェール大学では誰もが社会的流動性の重要性を理論的には信じているが、実際にそれが起こり、その結果、著者のような人物に出会うと、多くの人は困惑する
教授の一人が、イェール大学法学部は名門校以外からの入学者を受け入れるべきではない、と提案しているのを耳にした。彼はこう結んでいる。「上流階級が上昇志向を促進する方法のひとつは、自分の居場所がない新参者に心を開くことである。」

『ヒルビリー・エレジー』は、比較的若くして(出版時31歳)、自らの人生のより深い社会的意義について真の洞察力を獲得した人物による並外れた本である。しかし、この本は私たちに教訓を与えてくれるのか?著者のアプローチは生物学的というより社会学的であり、むしろイェール大学に進学したことで、人種的な正統性が強まったといえる。確かに本書は、黒人の機能不全を前にして白人アメリカ人が抱くかもしれない、人種に基づく自己満足に対する戒めの物語として読むこともできる。

白人は不利な社会状況のもとで、ある種の再黒人化を免れることはできない サム・フランシス1992年、このような考え方は、アメリカの現体制の失敗というより、むしろ成功なのかもしれない。

より貧しい白人の運命論的なメンタリティ、個人的な主体性の喪失も理解できる

政治レベルだけでなく、社会的、経済的、文化的なレベルにおいて、権力体制とそのエリートが受動性を植え付けることは、権力の本質的な基盤である
システムの全構造は、歴史上あらゆる人間社会が日常的に行った単純な社会的機能を、自分たちには実行する能力がない(あるいは、その前提に挑戦しない)とメンバーに信じ込ませる操作である。私たちは自分の子どもを教育する能力もなければ、残虐な扱いをすることなく子どもの面倒を見る能力もなく、自分の健康や老後の面倒を見る能力もなく、自分の法律を執行する能力もなく、自分の家や近隣を守る能力もなく、自分の生計を立てる能力もないというのが、このシステムの宣伝担当者たちの絶え間ない指示である。私たちは、どこにでもいる自称評論家に見聞きしたことを説明されることなく自分の考えを持つことも、専門家の助言なしに自分の好みや意見を形成することも、テレビを見て笑うタイミングを決めることさえできない。」

これは、海兵隊を含めて私たちの組織が育成するよう設計されているメンタリティ(精神状態)をよく表している。そしてラストベルトの貧困白人(ヒルビリー)の経済的進歩は前向きな変化だけではない。
白人右派の多くはミドルタウンの不満に満ちた市民と同じスタイルの陰謀論に弱い
特定の理論の真偽とはまったく別に、陰謀論はたいてい無力感のサブテキストである。「すべてコントロールしている権力者」このような絶望論を展開する人たちは、フォックス・ニュースを鵜呑みにする田舎者よりは洗練されているつもりかもしれないが、実際には、受動性と無力感を教え込む管理主義の最も完璧な産物なのかもしれない。

権力者は決してすべてをコントロールできるわけではない。今日、彼らは大学で人種的反体制派が演説を許されることを考えるだけでパニックに陥る。壊れた家庭で育った田舎者が、自らの人生を変えるために自然な主体性を取り戻すことができれば、私たちは一糸乱れぬイデオロギーの腐敗した代表者(「知的エリート」の政府やメディア)を打ち負かすことができる。(一部抜粋、編集)

7月20日 鷲が舞い降りたった J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』



『身動きとれない米国人、田舎に足止めの訳は』2017年8月13日 ウォール・ストリート・ジャーナル

製造業の衰退と農場の統廃合などで生活が苦しくなっても、田舎から出られない米国人が増えている。人の移動率は最盛期の半分にまで低下しているが、・・・
【ウェストブランチ(米ミシガン州)】
テイラー・ティベッツさんが高校を卒業したとき、米ミシガン州北部にある小さな町で彼女は輝かしいスターだった。水泳選手として年間1万8000ドル(約200万円)の奨学金を獲得し、サウスカロライナ州にあるコンバース・カレッジに進学した。期待に胸を膨らませて町を出た。
しかし大学の現実は違った。厳しい授業に圧倒され、全米から集まった価値観の異なる学生の中ですっかりおびえ、孤立感を深めた。わずか1週間後、母親は仕方なく彼女を家に連れ帰った

『ホワイトトラッシュからの脱出』2004-05-29 町山智浩(アメリカ西海岸在住の映画評論家)

イラク人虐待写真でタバコをくわえて捕虜のチンチンを指差して笑っていた女、リンディ・イングランドは、イラク侵攻時に負傷して英雄扱いされた米兵ジェシカ・リンチと同じ年齢、同じウェスト・ヴァージニア州の出身で、同じくホワイト・トラッシュ(貧乏白人)出身だった。

ウェスト・ヴァージニアにはヒルビリーの伝統がある。ヒルビリーのヒルは丘、ビリーにはスコットランド系という意味がある。
スコットランド系はイングランド系よりも後にアメリカ南部に移民してきたが、既に農耕可能な土地はイングランド系に占有されていたので、生き残る道は三つだった。
①イングランド系の地主の下で、小作人または、黒人奴隷の監視人として働く。
②アパラチアやオザークなどの山地に住み、トウモロコシや豚を育てて貧しく暮らす。
③西部の未開拓地を目指す。

②の人々がヒルビリーとなった。
ヒルビリーの素朴さを称えたドラマが『じゃじゃ馬億万長者』で、ヒルビリーの野蛮さを恐怖した映画が『脱出』である。『脱出』はNYからジョージアの山奥にカヌー遊びに来た広告代理店のヤッピーたちが地元のヒルビリーに襲われ、アナル・レイプやフェラチオで輪姦されるという内容で(『パルプフィクション』の元ネタ)で、今回の事件でイラク兵捕虜への性的虐待の写真を見て、さらにイングランドがヒルビリーだと知って、アメリカ人が最初に連想するのは『脱出』である。

さて、リンディ・イングランドは、緑豊かなアパラチア山脈の田舎町に育ち、父は鉄道工夫で、一家は昔も今もトレイラーハウスに住んでいる。イングランドは高校を出てしばらくスーパーに卸す食肉加工場で働き、職場の同僚で幼馴染と結婚したが、すぐに離婚。大学に行く学費と推薦を得るために陸軍の予備役に登録した。
イングランドの父親は「大学の金くらい払えた」と言っているが強がりだろう。なぜならウェスト・ヴァージニアの田舎なら2LDKのアパートの家賃は月400ドル以下である。そこにも住めずにトレイラーハウス(月200ドルつまり2万円以下)から逃げ出せないということは、年収は100万円程度だろう。

ジェシカ・リンチはパレスティナという山奥の町に生まれ育ち、父はトラック運転手だが、それでは生活費が足りないので、土方や、草刈り、薪割り、木材運び、近所の家の掃除、墓堀りまでやって働いた。ジェシカ・リンチは高校を卒業すると、やはり大学に行くために軍隊に志願した。
二人ともホワイト・トラッシュから脱出するために、軍隊に身を投じたが、愛国心あふれる英雄と国辱ものの悪漢とに運命を分かたれた。しかしジェシカ・リンチとリンディ・イングランドは同じコインの裏と表なのだ。

二人を見ていると、十年前にマスコミを騒がせたやはり貧乏白人の娘二人を思い出す。
ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングだ。
ケリガンの母は盲目で、父は溶接工。貧乏から抜け出すため、父親は寝ずに働いてケリガンのスケート学校のお金を作った。ハーディングの父親は職を転々とし、基本的に無職で、ハーディングは親と一緒に道端の空き缶やペットボトルを拾い集めて食事代を稼いでいた。
二人ともホワイトトラッシュから脱出するため、スケートに賭けた。その二人がオリンピックの代表の座を争わされ、ハーディングは夫にケリガンを襲わせた。
マスコミは、ハーディングを貧しさが育てた悪魔、被害者のケリガンを清く貧しい天使として扱った。

こうしたホワイトトラッシュは増えている。
アメリカ経済は80年代以降、株や金融と情報産業が中心になり、生産は労働力の安い海外にアウトソース化していった。そのため国内のブルーカラーは仕事を奪われ、ホワイトカラーとの貧富の差がますます拡大しているのだ。
そしてこのように貧乏なアメリカ人たちを戦争に駆り出して、金持ちのバカ息子ブッシュは石油価格を吊り上げて私腹を肥やしているわけだ。2017年8月13日 「完全に狂気」と言うか、「当然の結果」というか、

日本でヒルビリーの貧困白人を描いた小説の翻訳は少ないが、ゴシックホラー小説V.C. アンドリュース「ヘブン」ではウエストバージニア山間地での到底現実とは思えない強烈な貧困や虐め飢餓など残虐場面のてんこ盛り。疎開した能登半島で自分自身が経験しているので余計に一度読むと体力も気力も大量消費する代物。ヒルビリー・エレジーのJDバンス副大統領候補指名でもう一度読み返そうとも思ったのですが、・・・それだけの勇気も体力も残念ながらもう残っていない

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JDバンス副大統領候補 米国が「子どもがいない惨めな人生を送るキャット・レディー(猫好きの女性)」の影響下にある (宗純)
2024-07-26 15:34:52
極悪戦争屋の民主党やリベラルメディアは居眠りバイデンのバカ息子がウクライナでの不正に手を染めているのに、
話を180度逆さまに描いて米下院でウクライナ疑惑でのトランプ大統領弾劾の馬鹿騒ぎで胡麻化す作戦に出たが、今回も全く同じで、

米人気ドラマ「フレンズ」俳優、共和副大統領候補バンス氏を批判 出産経験ない女性中傷で
2024/7/26 09:37 産経新聞
「米国の副大統領候補がこんなことを言うなんて」―。共和党の副大統領候補、バンス上院議員が出産経験のない女性を中傷した過去の発言について、人気ドラマ「フレンズ」で知られる俳優ジェニファー・アニストンさんは24日、「本当に信じられない」と批判した。アニストンさんは不妊に悩み、体外受精を試みたことがある。

バンス氏は2021年、保守系FOXニュースのインタビューで米国が「子どもがいない惨めな人生を送るキャット・レディー(猫好きの女性)」の影響下にあると主張。当時の動画が掘り起こされ、非難が殺到している。

アニストンさんはインスタグラムに「バンス氏の娘が子を産める幸運に恵まれることを願う」と投稿した。(共同)

これはバンスが初めての上院議員の選挙運動での発言の一部を切り取ったもので、LGBT運動が盛んな民主党の牙城カルフォルニア州での、少年少女に対する恐るべきトランジェンダーの性転換とか思春期ブロッカーなどに関連して、それを率先して進めてカマラ・ハリスを批判したもの。
カマラ・ハリス州司法長官の暴走を二―サム知事が必死で押さえていたというのが真相だった

身の毛がよだつ悪魔の所業「左翼リベラルLGBT」ベドフェリア連続多発ジャニー喜多川の性虐待が可愛い子供の遊びに見える鬼畜

生まれて初めて第二次性徴を迎えて異性の視線が気になった思春期の多感な子供たちが一時的に混乱するのは当然な話で、少しも不思議ではない。医療業界やリベラル左翼知識人のLGBT云々は全くの別もの、筋違いである。

しかし、これ等の高偏差値「知的エリート」左翼リベラルメディア知識人、極悪医療業界や製薬会社の思春期ブロッカーやLGBT運動は、にわかにBBCや国連人権委が人権侵害の世界的ニュースだと言い出した、朝鮮戦争開戦時に来日して東京代々木の米軍将校宿舎ワシントンハイツに住んだアメリカ軍情報部のジャニー喜多川によるベドフェリア連続多発ホモ強姦事件と比べても、天文学的に悲惨で悪質で、ナチスドイツや731石井部隊でも行わなかった身の毛もよだつ「悪魔の飽食」そのものである。
しかもジャニー喜多川ベドフェリア被害者はタレントの地位や名誉、金銭など大きな利益もあり損得勘定がバランスしている。対して左翼リベラルLGBT被害者は一方的な修復不能の大損害を被るアンバランス

そもそも性転換の性器切除手術を施しても今の人類の医学水準では決して性転換出来ない。見かけを少し似せるだけの欺瞞である(利益優先の医療業界による悪徳誇大宣伝の極悪特殊詐欺なので本来なら刑事事件)それだけではなく、健康で正常だった体は二度と元には戻らないのである

2023年08月07日 | スポーツ・文化
格闘技化するLGBTサッカー女子W杯
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/518e82be20dbeb8e106bba2af4440fe3
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FBI長官がポンコツすぎる言いがかりを…。 (ロハスな人)
2024-07-27 08:53:18
☆米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は今週の議会証言で、トランプ氏の負傷が「銃弾、もしくは銃弾の破片によるものなのか疑問が残る」という見解を示した。 >

おおっと?!こんな見解を示すということは、FBIは『仕掛けた側』とご自身が暴露されていますね!!
(;'∀')

☆トランプ氏の耳の負傷、銃弾でないという証拠なし=元主治医
7/27(土) ロイター

[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ前大統領の元主治医であるジャクソン下院議員(共和)は26日、トランプ氏が13日の銃撃事件で負った右耳の負傷について、銃弾以外によるものという証拠はないとの認識を示した。

米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は今週の議会証言で、トランプ氏の負傷が「銃弾、もしくは銃弾の破片によるものなのか疑問が残る」という見解を示した。

ジャクソン氏は、レイ長官がトランプ氏の負傷を銃弾以外の可能性について示唆していることは「間違いで不適切だ」と述べた。
返信する
CO2 主因論 五輪でも具体的な害 (ルンバよりは賢い積り)
2024-07-27 23:54:40
超々怪しい、「温暖化の主因は CO2 論」で、パリ五輪で実害が発生している。(五輪そのものや、レディー・ガガの悪口は今回はパス)
題名と、一部分をコピペ

「【パリ五輪】韓国競泳陣が選手村脱出 移動バスがエアコンなし&窓開け禁止で「まるでサウナ」 」
東スポWEB 2024年7月27日 12:11

>>  史上最もサステナブルな大会として知られるパリ五輪。選手村にエアコンがなく物議を醸しているが、それは移動バスも同じだった。フランスメディア「RMCスポーツ」によると、26日に韓国競泳代表6選手が選手村を離脱。会場から徒歩5分のホテルに移動した。

 同メディアによると、渋滞等で移動に1時間半かかり、選手から「エアコンがなく、まるでサウナ。外の方が涼しい」という苦情が寄せられたという。また選手の一人は「テロ対策のためか、窓がテープでふさがれていた」と証言した。
返信する
変幻自在 (ミーム)
2024-07-28 12:29:00
ボケのバイデンがいなくなったら、トランプとバンスの強烈さがなおさら目立つようになり、はたしてこのまま行っていいのか
ハリスの穏健ぶりに惹かれ、というのがいまの状況かな。
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Unknown (知廉)
2024-07-29 09:38:53
トランプが銃撃された際の星条旗を背景とした写真は、クリントイーストウッドの硫黄島シリーズの第一部、父親たちの星条旗のワンシーンに似てると言われてますね。
イーストウッドはトランプ支持者ですが、昔からインテリ左翼が多い映画批評家からは、作品は素晴らしいが彼の思想は保守反動だと言われてきました。ただ、一周回ってリベラル勢力よりも保守反動のイーストウッドのがラディカルに見えてしまう時代になりましたね。
彼の作品は、無意識下の暴力性に支配されながらも古き良きアメリカ的価値観や人情が描かれますが、西部劇ものなどの初期作品には実存的な説明が省かれた暴力の露出が、そのままアメリカの歴史とも繋がってたのでしょう。
北野武作品ともちょっと似てますね。
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米国の政財界の『下僕』の日本の政財界はトランプ氏が絶対に嫌…のようです。 (ロハスな人)
2024-07-30 10:10:29
CIAとお友達(元正力オーナーはCIAと深い深い関係に…)にして、『自民党の代弁新聞』である読売新聞、そのオーナーの渡部恒雄氏は『トランプ氏は嫌だろう』と言っていますね。

『トランプ氏は嫌』なのは、米国の軍産系とそれにくっついている『(自民党含む)日本の利権層』ですよね?!

欧米マスメディア含めて、必死で『ハリス氏が追い込んでいる』ニュースで演出しようとしていますが…基本、『“不人気”のバイデン氏よりさらに人気がない』ゆえに『バイデン氏を降ろして大統領に昇格予定が失敗した』ハリス氏が『人気がさらに上昇しつつある』トランプ氏とまともに選挙戦をして勝てるはずがないのは皆さまご存じの通りです。

『さらなるトランプ氏暗殺』を目論みたいのか、『他のウルトラC』を考えているのか、普通にそのまま大統領選挙には入らない可能性も十分ありそうです。

☆[深層NEWS]米大統領選の現状「ハリス氏に追い風、トランプ氏は嫌だろう」…渡部恒雄氏
2024/07/29 読売新聞

☆ハリス副大統領、出馬表明から短期間で「カネ・人・熱狂」呼び込む…急浮上をSNSが支える
読売新聞
返信する
いきすぎたベジタリアン奨励。五輪でも具体的な害 (ルンバよりは賢い積り)
2024-07-31 09:47:42
いきすぎたベジタリアン奨励で、パリ五輪でアスリートたちへの実害が発生している。(五輪そのもの、超々悪趣味の開会式の悪口は今回はパス)
 五輪ってアスリートたちを大切にしないといけないはずなのに、マクロン政権の意図なのか、ヨーロッパ貴族のスポーツ担当部門の意図なのか。連中のひどさは、超ド級です。
 連中のひどさを、多くの人が知ることはいいこと?なのかもしれませんが・・・。
 前回と似たような内容ですが「まさか、ここまでとは」なので、また投稿します。

「 パリ五輪選手村に溢れる不満「うんざりした米国は去った」「肉が不足」 苦情の多さを指摘する声 」
配信 2024年7月30日 THE ANSWER

>> パリ五輪

 パリ五輪の選手村で待遇への不満が漏れているようだ。現地で取材するオーストラリアの元競泳男子100メートル自由形世界王者ジェームズ・マグヌッセン氏が、自身のポッドキャストで実態を伝えている。

 マグヌッセン氏と同国の元ラグビー選手のマシュー・ジョンズ氏がホストを務めるポッドキャスト番組「ザ・マティー+ザ・ミサイル・イン・パリス」が28日に公開した回。マグヌッセン氏は「米国テニスチームはみんな選手村を去った。設備にうんざりしたようだ」と説明した。

 マグヌッセン氏は、「昨晩ビーガン料理の多さから肉が不足していると冗談混じりに話したと思うけど、豪州のヘビー級ボクサーが近づいてきて、彼はラムチョップを頼んだんだけど、1人2本までだったんだ。6フィート6インチ(約198センチ)の大男だよ」と驚いた様子。ジョーンズ氏は「彼はヘビー級として来てミドル級として帰るかもね」とジョークを飛ばしていた。

 選手部屋内の設備にも苦情が出ていることを伝えたマグヌッセン氏は「最も不完全な環境下で完璧な結果を求めている。誰がそれを乗り越えられるかだ」と持論を展開。「五輪史上、これほど多くの苦情が寄せられた大会はない」と語っていた。(THE ANSWER編集部)
返信する
もはやワケワカメ、パリ五輪。特定の人たちの道徳?を押し付け? (ルンバよりは賢い積り)
2024-07-31 09:59:50
 パリ五輪関係の投稿。2回めの時「もう、この程度なら投稿しないでおこう」と思ったのですが。
 ひどすぎますね。

中外日報の記事。題名と、一部分をコピペ
「 政局混乱の中のパリ オリンピックと宗教 東京大教授 伊達聖伸氏 」
時事評論 2024年7月31日 09時34分

>> 今回の大会について覚えるもう一つの違和感は、フランス政府が自国の代表選手にイスラームのヴェール着用を禁じていることである。2023年9月、スポーツ大臣アメリ・ウデア=カステラは、フランスの代表選手はライシテ遵守の観点から、オリンピック競技でヴェールを着用できないと発言した。これは、国際オリンピック委員会(IOC)の見解に反するもので、国際的に見てもフランスの特殊性が際立っている。
フランスでは現在、スポーツ競技でヴェール着用を一般に禁じる法律は存在しない。スポーツ連盟は民間団体で、ヴェールの可否は競技によって異なる(ラグビー、ハンドボール、テニスは着用可、バスケットボール、サッカーは不可)。フランスで宗教的中立性の義務が課されるのは公務員であり、代表選手のなかに公務員がいることはあっても、代表選手は公務員ではない。世論はフランスの代表選手ならヴェールを着用すべきではないという考えに傾いているようだが、禁止は明確な根拠を欠く。
返信する
もはやワケワカメのパリ五輪 (宗純)
2024-07-31 15:50:54
他所のブログに投稿したコメント

ミスではなく、故意の可能性が、 (宗純)
2024-07-29 16:30:16
トランプ暗殺未遂事件はシークレットサービスの重大な過失と言うより、故意だった可能性が高いのですから恐ろしい。これから徐々に真相が明らかになろと思うが、どちらに転んでも民主党政権の根本を揺るがす反民主主義の極み。バイデン民主党政権にとって致命傷になる。

ミスではなく、故意の可能性があるのが今のパリオリンピックの奇妙奇天烈摩訶不思議不祥事の数々。
国家としての参加を拒否してしてロシアを追放したIOCはパレスチナ自治区ガザ地区ジェノサイドのイスラエルは堂々と国旗掲揚するダブルスタンダード

戦時に相手を殺す武術(柔術)から危険な締め技と関節技を抜いて安全なスポーツにしたのが柔道だと長い間勘違いしていた(多くの専門家やメディアが解説していた)が
何と、今回のパリオリンピック柔道60キロ級男子では、永山選手が締め技で失神、一本負け。その後に奮起して敗者復活戦で銅メダルを獲得している。

永山選手は相手が締め技をかけた時に審判がストップをかけたので力を緩めたら、もちろん、相手も緩めるかと思ったが、逆に締め続けるという超危険な言語道断な反則行為で失神したと言っていたのです、ところが、なんと、締め技は柔道では反則では無く、立派なルールにのっとっていたらしいのですから驚きである。日本代表の永山選手の根本的な勘違いだったのですよ。

頸動脈を締め技で決めれたら脳に血液がいかないので失神するし、気道を絞めれば呼吸が止まるので気絶、最悪なら昏睡状態になるが、蘇生処置を施せば助かるが、放置すれば死ぬ。だから日本の柔道の試合では締め技では審判が必ず止めるとの、日本的な阿吽の呼吸、暗黙のルールが存在していたらしいのです。ところが今回のパリオリンピックは国際試合なので日本式の曖昧模糊な暗黙のルールは通用しない。

それにしても柔道の試合で締め技で気絶して1本負けなど今まで聞いたことが無い大珍事。今後は締め技の禁止するか、それとも締め技禁止が出来ないなら柔道の試合そのものを禁止するべきでしょう。

韓国を北朝鮮と紹介して韓国は激怒とマスコミが報じるが、
パリのセーヌ川で行われた2024年パリ五輪開会式の選手団入場時に、韓国を北朝鮮(サウスコリア)と紹介したわけでは無くて、北朝鮮の正式名称である朝鮮民主主義人民共和国と英語「Democratic People’s Republic of Korea」とフランス語「République populaire démocratique de Corée」と流しちゃったお馬鹿ミス
結果的に北朝鮮選手団の時も韓国入場時と同じ正式名称の朝鮮民主主義人民共和国と流したので、北朝鮮は2回も入場するという笑い話になっちゃった。
それ以外でも、
パリ五輪の公式インスタ、韓国だけが顔も国旗も見えないぼやけた写真…韓国ネット民憤慨「また差別だ」

韓国紙の朝鮮日報記事で写真を見ると、確かに韓国国旗だけピンボケで選手は後ろ姿なので顔が見えない。対して日本やアメリカなど他国はもちろんピンボケ国旗ではなくて選手も顔が映っているのですから、一般市民が韓国だけ差別的な扱いだと思うのは当然なのですよ。
ひょっとすると「もしトラ」確定で朝鮮戦争レジームまっしぐらの韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)バッシングになった可能性があります。日本メディアは報じないが今韓国では元米国家安全保障会議(NSC)の上級職員で米中央情報局(CIA)元分析官スー・ミ・テリー(54)の訴追で大慌て。今までとは180度逆に韓国や日本のバッシングが始まったのかも知れません。

元検事でカルフォルニア州司法長官のカマラ・ハリス (宗純)
2024-07-29 08:35:30
トランプと言えば2017年に北朝鮮とチキンレースを演じたと思ったら翌2018年には初めての米朝首脳会談での平和路線に転じで世界をアッと言わせたが、4年間の米大統領就任期間中で1度も戦争を起こさなかった稀有な大統領ですよ。
エルサレムへの大使館移転も、実は与野党共にすべての政治家の選挙時の公約なのですよ。ただし、選挙が終わったら全員沈黙したが、トランプ一人が実行したのですから、ある意味ではアッパレ。
付け足して言うと、パレスチナも同じくエルサレムにが首都だと言っているのですから二国共存の1993年オスロ合意の精神からならエルサレム移転は少しも不義議ではない結論(そもそも米大使館エルサレム移転ではなく、正しくは西エルサレム。「西」のある無しで大きく意味が違っていた)

対して戦争ビジネスのヒラリーは絶対に駄目ですよ。夫のクリントン大統領は自分の下半身弾劾を誤魔化す目的でユーゴ内戦に介入して多くの人々を殺しているし、妻のヒラリーは夫以上に多くを殺している戦争犯罪人です。女性だからと蓮舫と一緒くたでは蓮舫があまりにも可哀想です

カマラ・ハリスは極悪非道な刑務所ビジネスで黒人に恨まれてるのですから無茶苦茶。最低賃金の10分の1の奴隷労働は無茶苦茶。もっと無茶苦茶なのが司法長官時代に推進したLGBT運動で、LGBまでは良くても、性別の自己申告制のT(トランジェンダー)は無理筋です。カルフォルニア州では保護者に無断で子供が性転換手術やら思春期ブロッカー出来る法案通過で親が真っ青。

「ガラスの天井をどうするか」だけで、のし上がったハリス (宗純)
2024-07-31 09:12:43
米民主党が悪名高い(身内程、嫌っている)カマラ・ハリスの副大統領指名の謎ですが、まさに「ガラスの天井をどうするか」に尽きるのですよ。+人種差別撤廃問題。あの同性愛者の運輸長官と同じ原理で、誰かがカマラ・ハリスの何かを反対すれば一方的に差別主義者だと罵倒出来るのですから困った話。
有識者やメディアの全員がカマラ・ハリスを移民二世と言っているが悪質な「真っ赤な嘘」と言うか、いわゆる高偏差値の「知的エリート」エスタブリッシュメントであるリベラルメディアのフェイクニュースの類
カマラ・ハリスの両親はどちらも移民ではなくて自国よりも優れた設備環境や待遇なのでアメリカにやってきた研究者ですよ。
これは青色ダイオードの日本人ノーベル賞学者学者が待遇が良いアメリカに移ったのと同じで、決して移民ではありません。

実はガラスの天井云々のカマラ・ハリスのソックリさんが私の親戚には一人どころか大勢存在しているので問題点は誰よりも良く知っているのですよ。富士山と同じだと言われている小池百合子と同じ原理で、遠くで見る分には美しい。ところが近くで見ると汚い汚い。
老母が生きていた時の話なので随分昔になるが、退院祝いで家族が集まるとの電話に対して「まだ入院中ですよ。」と言ったら「人の話は最後まで聞きなさい。」と決めつける
地頭と泣く子には勝てぬで、仕方がないので、最後まで聞こうと思ったら、なんと、「ちゃんと返事をしなさい」
これは、どちらか一方だけの要求なら可能だが両方は私の能力をはるかに超えたと無理難題。
しかも、相手は小さな子供相手では無くて結婚して子供もでき、自宅も購入して自立している成人の弟に対して、小さな自分の子供でも反発する傲慢ぶりには呆れるやら驚くやら。しかもこの話には続きがあり、不満を長男に話したら、何年も経って私が忘れたころに仕返しする執念深さ。怖すぎて、到底まともに付き合える相手ではない。

カマラ・ハリスの2020年大統領指名民主党予備選のスタッフは、全員が唐突な裏切り(予備選撤退)茫然自失。熱心な運動員や支持者程衝撃は大きくて泣き崩れたらしい。
カマラ・ハリスの場合バイデン副大統領になってからも公式スタッフ47人中43人が辞職するなどパワハラ兵庫県知事よりも近くの職員にとって迷惑な存在なのです。
私の身内の場合もスイスのILOに労働側代表として参加するなど「ガラスの天井」云々で地位を勝ち取ったと思われる。富士山ははるか遠くから見るから美しいし憧れるが、あれ実は活火山なので「何時爆発するか」は火山学者でも誰にも分からないらしい。早川由紀夫によると火山の噴火は予測不能。命が惜しければ近寄らない。御嶽山と同じで登るときは噴火を考えるのが正しいらしい
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諸悪の根源 = 「CO2が温暖化の主犯」説 (ルンバよりは賢い積り)
2024-07-31 23:39:17
 もうね、パリ五輪のことは投稿するのもイヤになっています。
 が、ここを見に来る方たちに、探しにくいだろうと思う記事を紹介します。少しは意味があるだろう と(勝手に)思っての投稿です。

 パリ五輪の デタラメ1000% のイデオロギー(虚偽意識)的基盤は、「CO2が温暖化の主犯」説。オマケとして「LGBTQ+ は素晴らしい」というイデオロギー(虚偽意識)。以前から続く「カラードへの偏見」も通低音として鳴っています。(もっとありますが、腹立つばっかりですのでパス)
 五輪で CO2 を(万々一、連中の言うのが本当だとして)175万トン 減らしたところで、地球環境レベルでの気温への寄与は -0.0000001℃ (計算したわけではありません)とかそういう観測不能なレベル。強烈にショボイのです。情緒的な話に流されてはいけません。定量的な検討が必要なのです。(そのための数式とかは、探しても見つかりません。連中の都合のいいデータを「えいやっ」っと一次関数で近似しているだけです。一次関数で分かるのは、世界の極々々一部分だけです)

こんな記事です。(Yahoo! 経由の方が、簡単にコピペとかができます)題名と一部分だけコピペ。(全文を読むと「やれやれ😥、見るだけで生気が吸い取られますなぁ」です)

「 <パリ五輪>「肉が食べたい」選手たちの不満爆発…試験台に立たされる低炭素オリンピック
7/29(月) 9:33配信 」中央日報
>> 「カーボンニュートラルな競技大会」という野心に満ちた目標を掲げたパリオリンピック(五輪)が開幕序盤から試験台に立たされている。食べるものから寝る場所まで、炭素を画期的に減らすための試みが選手たちの反発にあったためだ。

>> ◇「フレンチフライ」のないパリ五輪

パリ五輪組織委員会は大会期間に提供される食事に対して肉類の比重を大幅に小さくし、その代わりに植物性の食品を2倍に増やした。選手やボランティアメンバー、観衆など約1300万人が食べると予想される食事の炭素排出量を減らすためだ。選手村で提供されるメニューも半分を100%菜食で構成した。天ぷら器の使用が難しいという理由でフライドポテト(フレンチフライ)もメニューから抜いた。

だが、食事に対する選手の不満が高まると各国は自己救済策を用意している。英国は追加でシェフを派遣することを決めたほか、韓国の場合は肉などを含んだ昼・夕方の弁当を準備して選手たちに提供している。

>> ◇「炭素の排出を半分に」聖火もバイオ燃料供給

今大会で変化したのは食事だけではない。今年ですでに3回目の五輪を開催するパリ組織委は大会を控えて史上最高の低炭素・エコ五輪になるという野心に充ちた目標を掲げた。このため2012年ロンドン大会と2016年リオ大会の平均カーボンフットプリント、すなわち350万トンの二酸化炭素排出量を半分(175万トン)以下に減らすことを目指している。
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オランダ政府が家畜の数の30%削減を提案 (ロハスな人)
2024-08-01 18:03:35
>ルンバよりは賢い積り さんへ
>諸悪の根源 = 「CO2が温暖化の主犯」説...

(意図された?)食糧危機が世界中で騒がれる中、オランダ政府が『温暖化対策』で『家畜の数の30%削減』しようとして、農民たちの猛反発を買っているようですね。

※ネットでいろいろ見かけた、牛のげっぷから『メタンガスを減らすえさやサプリ』開発…も相当ぽんこつな動きですが、『家畜の数の30%削減』しようというオランダ政府の狂気は…。

☆オランダ政府が家畜の数の30%削減を提案 気候変動対策の一環
ELEMINIST

◎オランダ政府は、国内の家畜の数を30%削減することを検討中だ。家畜の糞尿に含まれるガスが地球温暖化につながり、糞尿から発生するアンモニアが自然環境にダメージを与えることが懸念されている。畜産農家は、必要に応じて国に土地などを売却することが検討されている。
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