逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

アーミテージ・ナイ(米国務省超党派グループ)緊急来日

2012年10月24日 | 政治

   (プロレスの悪役レスラーに風貌がそっくりのアーミテージ元国務副長官)

『尖閣での日中激突、とうとうアメリカが調停に乗り出す』

20日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本と中国の緊張の沈静化を図るため、スタインバーグ前、アーミテージ元国務副長官ら、外交・安全保障関係の超党派のグループが日中を訪問すると報じた。
20日に出発し、22日に野田佳彦首相と会談、23日に中国指導部と会う予定。
同紙によれば、訪問はクリントン国務長官の承認を得た『準公式』の位置付け。
グループにはハドリー元国家安全保障担当大統領補佐官やナイ元国防次官補も含まれる。
スタインバーグ氏は同紙に『(日中)双方がそれぞれの立場を主張しようとする中で、意図せぬ緊張激化や紛争が起きる危険性がある』と指摘。グループの一人は、両国に具体的な提案は行わないが、緊張緩和に向けたさまざまな方策を話し合う用意があると述べた。 (2012/10/20ニューヨーク時事)

『中国リスク  過去最大の日本の赤字幅』

財務省が22日発表した貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比10.3%減の5兆3598億円で、東日本大震災後の2011年5月(同10.3%減)以来の落ち込みとなった。輸入額は原粗油を中心に同4.1%増の5兆9183億円。差し引きした貿易収支(原数値)は5586億円の赤字。
第一生命経済研究所の主席エコノミストは『欧州向け、中国向けの低迷が続いているほか、好調だった米国向けも足元で減速しており、輸出はけん引役不在の状況』と指摘。
みずほ総合研究所のエコノミストも『中国国内の在庫調整を背景に、中国向け輸出の低迷が続く』。
輸出は、自動車が前年同月比14.6%減したほか、船舶や半導体電子部品などが低迷。
地域別では、欧州連合(EU)向けが同21.1%減と12カ月連続で減少。アジア向けは前年同月比8.3%減と4カ月連続で減少した。うち中国は同14.1%減だった。
中国向けは自動車が前年同月比44.5%減と前月(同13.2%減)に比べて大幅な落ち込みを示し、(3・11東日本大震災の影響の)11年4月(69.2%減)以来の水準となった。
同国では9月に領土問題をめぐって反日デモが発生。
消費者が日本車の購入を避けており、中国自動車工業協会(CAAM)が今月10日発表した9月の日本車販売台数は41%減となった。
大和総研のチーフエコノミストは中国の景気減速と『日中関係の悪化が輸出に悪影響を与えた可能性あり』と指摘。
季節調整済みでは、9月の輸出額は0.9%増、輸入は10.0%増。差し引きした貿易収支は9803億円の赤字だった。
12年度上半期分の貿易統計は3兆2190億円の赤字となり、半期としては過去最大を更新した。輸出額は前年比2.0%減と3期連続で減少。輸入額は同2.6%増と5期連続で増加した。
地域別では対EUが初めての赤字となった。
10月22日(ブルームバーグ)

『1ミリも譲る気はない』 

15日尖閣騒動での日中激突を心配して来日していた米国のバーンズ国務副長官に対し、自民党の安倍晋三総裁は、『(中国と)話し合う余地はない。領土問題はないのだから、1ミリも譲る気はない』と頑強に主張した。
安倍晋三は、日中間に『領土問題が存在しない』(尖閣での騒動は無い?)と現実無視(脳内の妄想か、自分勝手の願望)を繰り返した。
訪日後に中国韓国を訪問するバーンズ米国務副長官に対して『こちらの考え方を見誤らないように(中国側に)伝えてほしい』と付け加えた。
バーンズ米国務副長官は、『尖閣は日米安保条約第5条の適用範囲』であるとする一方で、(それとは相反する)『領有権については中立』、『当事者同士の対話を通じて解決してほしい』との米政府の公式見解を繰り返した。
米国の日中どっちつかずの曖昧な態度に苛立った安倍晋三自民党総裁は『(日本と米国は)同盟国なのだから、日本に寄ってほしいというのが日本の考えだ』と述べた模様だが、まるっきりお嬢様すぎて一度もアルバイト経験が無い女子高生か、社会性の欠如した専業主婦の愚痴程度。
到底大の男が人前で喋る内容ではない。
ましてや次期首相最有力の政治家が語る言葉では絶対にない。
16日ソウルで韓国の安豪栄(アン・ホヨン)外交通商省第1次官との次官級米韓戦略対話を行ったバーンズ米国務副長官は、竹島(韓国名・独島)を巡る日韓対立について『当事者同士の対話を通じて解決してほしい』と述べ、『日本にも同様のメッセージを伝えた』という。
『話し合いで解決を』とのアメリカのメッセージが日本側に伝わった形跡が、今のところは全くない。

『領土問題では、挙国一致の大政翼賛状態』

10年前の小泉訪朝から続くマスコミ総がかりの北朝鮮バッシングの当然の副作用で、『日本が極度に右傾化する』危険性をずっと言い続けていたのですが、とうとう欧米マスコミやアメリカ政府も見過ごしに出来ない危機的レベルまで、日本国の右傾化が進行してしまった。
『右傾化』に気がついていないのは日本だけ。
日本以外は全員が気が付いている。
尖閣騒動では、右は安倍晋三から左は共産党の志位委員長まで日本中で、『1ミリも譲る気はない』で考えが一致しているのですよ。
志位委員長がネットウヨもどきの安倍晋三と違う部分は、日中間に『領土問題が存在しない』(尖閣での騒動はない?)と頑強に主張しないだけ。
他は全く同じ偏狭な愛国主義で日本中が完璧に一致していて、少しの違いもないのである。
『尖閣で騒動が起きている』事実は、今では中学生でも知っている。
誰が見ても明らかな客観的事実を、愚かにも『絶対にない』と否定しているのが野田佳彦とか安倍晋三とか石原慎太郎などの右翼。
偏差値エリートである志位委員長は流石に『日中で領土紛争がある』との正しい認識を行っている。
ただし、それ以外の主張では保守や右翼、大手マスコミと金太郎飴のごとく内容が同じなのですから、これでは絶対に共産党など左翼勢力が勝つことは無い。
それほど、我が日本国は病的に右傾化が進行しているのです。

『日本国限定の、不思議な地動説』

欧米マスコミや10月13日付け東京新聞『こちら特報部』記事では『日本の右傾化』は指摘しているが、右傾化した原因までは指摘していない。
韓国外相は20年前からの日本経済の低迷による日本の劣化を指摘しているが、社会が悪化して生活が苦しくなれば現状維持(現状肯定の保守)ではなくて、右傾化か左傾化か、何れにしろ変革を求めるのは当然なのです。
国内のすべてのマスコミで、奇形的なナショナリズムのグロテスクな変種である北朝鮮バッシングが10年間も、日本でこれ程長期間吹き荒れれば左傾化する選択肢はゼロ。
必ず病的に右傾化する。
現在の悲惨な日本国内の現状ですが、なんの不思議もありません。
不思議なのは、日本の病的な右傾化の事実を13日付け東京新聞記事以外では、誰も気がついていないらしいことですね。
欧米ではほぼ全員が気がついているのに肝心の日本では極端に少ない。
大手マスコミはゼロですよ。
私だけではなく、普通の観察眼があれば日本の右傾化は誰でも気がついて普通だと思うのですが・・・
似た例では、ひとつ前の記事『坂の上のキノコ雲 「核が戦争を終わらせた」禍々しい原爆神話』での、『日本の敗戦決断はソ連軍参戦である』との説も、矢張りこの『逝きし世の面影』ブログとオリバー・ストーン以外では見当たらない。
ところが困ったことにストーンの記事を掲載した赤旗の小見出しにも『ソ連軍参戦』の文字が何処にもない。
ソ連軍参戦と日本降伏の関連を、今までに一度も考えたことが無ければ、多分赤旗の記事では誰も気がつかない。
それで読んだ読者は、誰一人もストーンが『戦争終結はソ連軍参戦が原因である』と主張していると気がつかない。
記事の本当の意図を、編集部も読者も、両方共に正しく理解していない可能性が高い。
誰も気がつかない不思議の原因ですが、過去の歴史的事実と比較して判断するのではなくて、現在の自分の周辺事実と比較して判断しているからですね。
自分の周りの社会全体が右傾化しているので、逆に多くに人々には『右傾化している』事実がまったく分からないのです。
この不思議な現象ですが、一種の地動説で自分を取り巻く全体が均等に動いていると、全く動いていないと感じるのですね。

『日本に政治家が一人もいない不幸』

日本に限らず官僚とは、大昔のとんでもなく難しい科挙の試験を通った優秀な中国や朝鮮の官僚と同じで、いくら才能があっても今のような変革期には対処出来無い。
政治家とは求められている能力が、全く別種なのですね。
ところが日本ではまともな政治家が一人もいない。仕方なく長年にわたって高級官僚が政治家代行で国を動かしていた。
ところが官僚組織とは、政治家とは違いイデオロギー(普遍的な価値観)が何もない。日本にあるのは売国的な対米従属命の国是だけ。
これでは間違いなく官僚組織トップは極度に腐敗する。
日本以外の他の国ではトップが腐ると、下も真似るので全体が満遍なく腐るので国家が崩壊するのです。
ところが日本は他の世界の国々とは大きく違い、未だに末端の下級公務員の腐敗は起きていないので、今の様に辛うじて日本国は正常に運営されているのでしょう。
産経とか橋下徹とかが官僚(役人とか議員)バッシングを行って最後の日本の命綱である官僚組織の解体に国全体で進んでいますが、売国というか亡国というか嘆かわしい限りである。
今マスコミをあげて行われている官僚バッシングは、間違いなく国家全体の衰退に苦しんでいる日本国の背骨をへし折る『最後の藁束』となるでしょう。

『歴史認識の修正よりも深刻な、現状認識の修正』

病的に右傾化しているのに『真っすぐ進んでいる』と感じるほどに日本国全体が劣化しているのです。
右傾化の事態は深刻で、とうとう諸外国も日本の病的な右傾化に気がついた。
ところが、肝心の日本が気がついていない。
不思議すぎる。到底まともとは思えない。
『つくる会』は何世代も前の昔なので、普通の日本人の大部分が経験していない客観的事実(歴史)を自分の思想に不都合なので、『自虐史観』だと否定、勝手に都合よく書き換えた。
歴史修正主義とは思春期の中学生のような非生産的な自慰行為であり、良識ある大人は恥ずかしいので人前では絶対に行わない。
歴史の修正など、影響はたかが知れている些細な話である。
目の前の明らかな客観的事実である『日本の病的な右傾化』を真っ向から否定して、『真っすぐ進んでいる』と強弁する現状認識の修正は、歴史の修正の『つくる会』よりも二万倍は悪質な自慰行為である。
歴史修正は、少数の阿呆くさい右翼(いつまでも大人になれない子供達)だけの病状(小児病)である。
しかし『客観的事実の修正』(自分勝手な書き換え)の方は、日本全体で現在も進行している成人病(生活習慣病)である。
現状認識の修正は、安倍晋三など右翼ばかりっではなくて、共産党の志位委員長や赤旗編集部など、左翼や護憲派まで加わっているのですから、より深刻で重大なのです。
日本国が右傾化している事実を、今の様に『誰も気が付かない』など普通の常識では有り得ない話ですよ。
目の前の事実は争い様がないほど明白なのです。何かが根本的に間違っている。
実は、ずっと前えから全員皆が気が付いているのだが『本当のこと』(日本の病的な右傾化)を喋って自分が叩かれたくないから、見て見ぬふりをして沈黙しているのでしょうか。
それとも本当に彼ら全員が、『日本の変化』にまったく気がついていないのでしょうか。
前者なら、倫理観や普遍的論理(主義主張)が無さすぎる。品性が卑しく根性が腐っているのです。
後者なら歴史修正主義のネットウヨとレベルが同じで、そもそも知性や判断力がなさすぎる。脳ミソが腐っているのです。
何れにしても救いようがない悲惨極まる恐ろしい話である。

『昔マスコミ、今インターネット』小沢一郎は間違いなく金に汚い悪党

『男は40過ぎれば自分の顔に責任がある』。若い時の顔は親にもらったものですが壮年を過ぎれば、その人の今までの歩んできた人生が顔に出る。小沢一郎ですが間違いなく悪党顔。
現在、日本の政治の劣化が激しい勢いで進行しているのは誰が見ても明らか。
まともな政治家と呼べる人材が枯渇している。誰も彼もクズばかりなのですよ。
日本の政治が極端に劣化した大きな原因とは、20年前に導入した小選挙区制と政党助成金の導入と、これに関連しての党議拘束と政党の公認権である。
これらが日本の政治を根本的に劣化させたことは政治を少しでも知っている者にとっては全員一致で認めている、間違いようがない『事実』なのです。ノミの脳みそで有名な森喜朗でも知っている。
ところが、これらを積極的に進めたのが誰あろうネット世界で左翼の皆さんが救世主として期待する小沢一郎。
政治は結果責任の世界で、『そんな気はなかった』などの言い訳は通用しない。
日本を決定的に悪くした最大の犯人は小沢一郎である。今の日本の社会や政治の劣化の責任では、小沢一郎抜きでは話にならない。
人目顔を見れば誰でも分かるように、小沢一郎は間違いなく悪党です。
当時はインターネットが無かったので、マスコミ総がかりで悪党の小沢一郎を時代の寵児、救世主のごとく扱っていたのです。
確かに現在の小沢一郎の行っている主張は、今の保守政治家の中では一番まともで、基本的に正しいのです。
他が話にならないほど悪すぎて目も当てられない有様。
小沢一郎が一番正しいとは、それだけ今現在『日本全体が病的に右傾化してしまった』という、何よりも証拠です。
政治の根本的な行き詰まりから、現在にわかに自民民主の大連立が政界で話題にされているが、この話も小沢一郎が5年も前に当時の福田康夫首相と合意していた。
ただし、大連立が成立する条件とは政策とかイデオロギーの一致ではなくて、選挙制度の問題なのですよ。小選挙区制では党としての次の選挙の時の候補者の調整が出来無い。
ドイツなど欧州では保革で簡単に大連立するが、米英ではいくら政策や主義主張が似ていても、絶対に大連立出来無い原因とは、小選挙区制度だからなのです。
ところが5年前の大連立の時に小沢一郎は、選挙制度については一言も語らなかったのですね。もちろん今でも一言も語らないのです。
小選挙区では大連立が無理だと知っていて語らなかったなら悪党かペテン師です。知らなかったなら単なる阿呆です。
悪党か救いようがない阿呆かの二つのうちの何れか一つですが、小沢一郎が阿呆の可能性は低い。その小沢に期待する左翼の存在とは、日本国の劣化(右傾化)の象徴のような末期的な悲惨極まる話である。

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4 コメント

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金太郎飴か大勢翼賛会状態のマスメディアの堕落腐敗 (宗純)
2012-11-01 15:29:00
青い鳥さん、コメント有り難う御座います。

日本の右傾化ですが、一番象徴的なのはマスコミの報道内容でしょう。
どれを読んでも内容が金太郎飴のように同一なのですよ。尖閣諸島騒動では右は産経から左は共産党機関紙の赤旗まで内容が瓜二つで全く違いがないのですからマスコミの腐敗堕落は極まっている。
これでは日本の病的な右傾化は必然でしょう。
特に問題なのは赤旗編集部です。
自分たちが世間一般から何を期待されているかが理解できないのですよ。
今の尖閣問題と同じだったのが、少し前の韓国軍哨戒艦天安沈没事件で鳩山首相だけでなく日本共産党が韓国を無条件支持した愚行です。
無茶苦茶なのです。
これでは共産党が参議院選挙で歴史的敗北を喫するのは当然だったのですよ。勝てるはずが無い。
韓国野党の民主党などが積極的に韓国軍やハンナラ党のインチキを告発して大勝利したのとは余りにも対照的です。
哨戒艦天安沈没事件で韓国軍が国際的な検証委員会として出したのが、A4用紙に4枚程度の報告書。日本なら50人の幼稚園児が転んで膝をすりむいた程度でももっと精細な報告書出ないと納得しない。
鳩山首相とかお馬鹿な右翼とかにわ無理でも、誰が見ても韓国軍の見え見えのインチキが、高偏差値の共産党に分からないなど、到底信じられる話ではありません。
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訂正します。 (青い鳥)
2012-10-31 00:52:13
宗純さん…、大脇道場さんのブログで、わたしが志位和夫委員長の“週刊朝日誌上”での尖閣問題での発言を支持するコメントをしましたが、後日、宗純さんのコメントを拝読し、わたしの支持コメントを訂正します。あなたの記された通り、下痢ピー阿倍ノミの心臓君と寸分違わぬ見解を臆面もなく主張を展開することは、確かに左翼たりえてないですね。
返信する
99%を敵に回す危険が・・・ (宗純)
2012-10-23 17:09:03
青い鳥さん、コメント有り難う御座います。

今回の記事ですが、安倍晋三から共産党の志位委員長まで右も左も保守も日本中の99%を批判する危ない内容なのですね。
それにしてもモノは取るに足らない、誰も行ったことがない無人島ですよ。
右翼が領土問題で大騒ぎするのは犬がワンと吠えるのと同じで、そもそもの動物的な習性なのですよ。
元々彼らには考えるという習慣が無いので仕方がないのです。
ところが、もっと大きな問題は、理性とか論理で行動する約束の左翼の堕落腐敗です。
観念優先の右翼と理論優先の左翼が『同じ主張』など話にもなりません。
本来なら尖閣など『真面目に論じるなど馬鹿馬鹿しい限り』と主張する左翼的な人が大勢出ても不思議ではないのですよ。
以前なら自民党などは70代から谷垣禎一のような60代後半の政治家がトップだった。
日本の野田や安倍など50代の政治家の危うさですが、一番の問題点は、そもそも『戦争を知らない』し、自分の世代とは無関係として、知ろうとしないことではないでしょうか。
『今、ここ』主義であり、歴史的な思考方法が完璧に無いのです。
これでは国内はともかく、外国相手では揉めて当然です。
韓国の金星煥外交通商相は9月27日、ニューヨークの国連本部で韓国記者団と会見し、島根県の竹島(韓国名・独島)や従軍慰安婦問題に触れながら、
『かつての日本の政治家は、ある程度、自分たちがしたことに申し訳ないとの気持ちがあったが、戦後世代はそのような気持ちがない。これは歴史をしっかりと教えていないからだ』と語ったと聯合ニュースが報じた。
田中角栄とか大平など40年前の指導者と、今の野田や安倍との大きな違いとは、まさに今回韓国の外相が露骨に指摘したように、日本『戦争責任』や敗戦を意識しているか、していないかですね。
安倍晋三の、『1ミリも譲る気はない』ですが、これは世間や利害関係が狭すぎる田舎の百姓の発想ですね。
到底グローバルな21世紀の国際問題を語る政治家やビジネスマンとは考え方が正反対。
本土から遠い沖縄の、その沖縄本島からも遠い石垣島など先島諸島から170キロも離れている、絶海の孤島の尖閣諸島など辺境すぎて、本来なら誰も関心はありません。
まだしも隠岐島から160キロの竹島の方が本土に近いが、こちらの方は昔は李承晩ラインに近づくとマジで実弾を撃ってくるので危なくて近づけない。
尖閣や竹島と比較できない程本土に近くて、しかも巨大なのが北方領土。代々漁師の家系なので私の親戚も何人も捕まっている。
世界の海は何処にも仕切りも塀もないのですよ。漁師にとっては領土問題などは大事ではなくて、『1ミリも譲る気はない』などの考え方はナンセンス。
海の場合には所有権ではなくて自由な航行権とか安全な操業権が大事なのです。
人間の生存に必要欠くべからざる四大要素、土地、水、空気、エネルギーは、『人類の共同の財産』であり、誰かが独占しようするから騒動が起きる。
土地(もちろん島も)は人類誕生以前から存在しており、どんな個人も集団(国家)も原理的に土地を占有し『利用』することは出来ても、『所有』することは出来ない。
ところが南極大陸以外の土地は、隅から隅まで誰かの『所有物』と決めようとする動きがあるが、これは根本的な間違い(勘違い)であり争いや不幸のもとなのです。
尖閣、竹島、北方領土 67年経っても戦後処理が出来ない日本の不幸
2012年08月22日 | 東アジア共同
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/ea6fcd4e6b8e60a8cbb9bb923f4a7179
そもそも竹島も尖閣も、人が立ち入っては駄目なサンクチュアリとして意味があったのですが、日清日露の戦争後に日本が長年先祖が守ってきた禁を破ったことが今に繋がる不幸や揉め事の根本原因なのです。
悲劇の絶滅動物
2012年09月07日 | 社会・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/577f45464cf711efff287a1a3eaa5d16
返信する
お久しぶりです…。 (青い鳥)
2012-10-23 00:51:48
最近わたしも、日本の右傾化に頓着しなくなり、宗純さんのブログをしばしば拝読し、己れの思想の軌道修正をしています。 右に傾いていることに気づかない日本社会は、三半規管の根本治療が必要ですね…。以前、志位委員長と故宮本議長との比較を宗純さんがされてみえましたが、優秀な実務家と権力奪取を謀る政治家…程の違いがあると…。これには頷くばかりです。
糞垂れ流し症候群で政権をかなぐり棄てた雑魚政治屋と、宮本議長の孫弟子が、尖閣について見解を異にしないのは、余りにも悲惨ですね。
わたしは、1990年初頭、足掛け5年間、北京市内でオフィスを構え、チンケな商いを生業にしてましたが、その当時は、改革開放のトバグチで中国も外貨獲得と、日本的経営の修得に国をあげて取り組んでました。 大学から人民開放軍まで日中合弁事業の設立に積極的でした。尖閣についての今の稚拙なコゼリあいを、招いたのは、その当時(日中蜜月期)に日本のボンクラ政治家連中が日中関係に頓着しなかったからだと今になって思います。 あのハネムーン期に、中国に肉体的快感を与えておくべきでした。 日本のテクに馴染ませて離れられなくなる程に…(政経タッグを組んで)。マメさに欠いていた。 今となっては、いくら日本一正しい志位委員長が、世界第二位の経済大国にのしあがった中国共産党幹部に正論をぶつけても、蚊のひと刺しにも及ばないでしょうね。赤子の手を捻る程にも雑作もないでしょうね…。 海千山千の寝技(なだめ透かしの上手い)が得意な政治屋が不在というところが、現在ニポンの不幸なところでしょう。 週刊朝日で志位委員長がこう述べたそうです…、『共産主義者は、正しくなければいけません。』と…。わたしは悲しくなりました。 次期総選挙後に絶滅危惧種、日本共産党の議席があるか否か、マジ心配になりました。妃憂であれば良いのですが…。(笑)
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