タミフル:異常行動、服用後が高率…岡山大教授ら指摘(2008年7月30日)
インフルエンザ治療薬「タミフル」(リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省の研究班(班長・広田良夫大阪市大教授)が7月に発表した解析は誤りだとの指摘が医師たちから相次いでいる。
班は「タミフルを飲んだ患者は、異常行動を起こす率が飲まない患者より約1割低い」との解析結果を示したが、指摘によると「飲んだ患者の方が約5割高い」のが正しい結果という。
班の解析については厚労省の安全対策調査会の作業部会が評価を検討中で、近く調査会に報告する。
班は昨年12月の「1次予備解析」でも「タミフルを飲んだ方が異常の率が約5割低かった」との結果を発表し、誤りを指摘されていた。
取材に対し広田教授は「ノーコメント」としている。
指摘しているのは、津田敏秀・岡山大教授(臨床疫学)、粂和彦・熊本大准教授(睡眠医学)、浜六郎・医薬ビジランスセンター理事長(内科)ら。
調査は06年12月~07年3月、インフルエンザで医療機関を受診した患者約1万人を対象に実施。タミフル服用と、うわごと、おびえ、泣き出すなど軽い症状も含めた「異常行動」との関係を調べた。
班は「タミフル使用者」7487人のうち服用後に異常行動を起こした人を889人(11.9%)と計算。一方で「非使用者」2228人のうち、異常行動は286人(12.8%)だったとした。
しかし「非使用者」のうち99人は、実際はタミフルを飲んだが、飲む以前に異常行動を起こした患者。
全く飲まなかった患者だけの人数は2129人で、異常行動は187人(8.8%)だった。
99人の異常行動を、飲まなかった患者に加えたため、「非使用者」の異常の率を過大に算出したと指摘されている。
また班は「使用者」では服用以降に生じた異常行動を数え、「非使用者」では受診後の異常を数えた。
受診と服用には約半日の間があるとみられ、「非使用者」の方が長期間での異常率を出したことにもなっている。
指摘を受けて、患者団体「薬害タミフル脳症被害者の会」は、解析の修正を求める文書を厚労省に送った。
厚労省医薬食品局安全使用推進室は「解析の妥当性についてはコメントできないが、班の結果でタミフル服用と異常行動の因果関係が否定されたとは考えていない」と話している。
『タミフル:異常行動との因果関係示す結果得られず』 厚労省(2008年7月10日)
インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会(鴨下重彦座長)が10日開かれ、タミフルの服用と異常行動との因果関係を示唆する調査結果は得られなかった、との結論をまとめた。同省は近く安全対策調査会を開き、現在実施している10代のタミフル使用中止についての対応などを審議する。
部会では、異常行動についての疫学調査結果などが報告された。07~08年シーズンの重度の異常行動は77件。うちタミフル服用は24件(31%)、服用なしは50件(65%)、不明3件だった。また、10代のタミフル使用を中止しても、異常行動の発生率に変化がなかったことから、「タミフルの使用中止によって異常行動が減ったわけではない」との見解を示した。
同省によると、タミフルの副作用で服用後に飛び降りや暴れるなどの異常行動を起こしたと報告された事例は、01年2月の販売開始から今年3月31日までに計313人で、昨年10月以降から31人増加した。また、抗インフルエンザ薬のリレンザ(同ザナミビル水和物)の副作用による異常行動は計57人。このうち昨年10月以降の報告例が47人に上った。
『クローズアップ2007:タミフルと転落死』 因果関係は未解明(2月28日朝刊)
インフルエンザ治療薬の「タミフル」(一般名オセルタミビル)を処方後に、中学生がマンションから転落死した例が、愛知県と仙台市で相次いだ。同様の例は以前にもあり、服用による副作用の可能性が指摘されてきたが、厚生労働省は「因果関係は否定的」との立場だ。同省研究班は今冬、1万人規模での調査を進めている。タミフル服用についてどう考えるべきか、現状をまとめた。【高木昭午、田中泰義】
◇精神神経系「まれに症状」
インフルエンザ治療薬「タミフル」は01年2月に国内販売が始まった。輸入販売元の中外製薬によると、インフルエンザ治療目的で延べ約3500万人が使用した。
タミフルは感染を予防するワクチンと異なり、ウイルスの増殖に欠かせない酵素の働きを阻害して、ウイルスが全身に広がるのを防ぐ。その結果、熱などの症状が、服用しないよりも平均して1日程度早く治まる。
流行すると多数の死者が出る恐れが指摘されている新型インフルエンザにも有効な可能性があるとされ、国や自治体が備蓄を進めている。
一方、腹痛や下痢、発しん、吐き気などの副作用があり、臨床試験では28%の患者で発生した。肝機能障害や肺炎など8種類が「重大な副作用」として挙げられている。
厚生労働省によると、タミフル服用後の異常行動死が最初に確認されたのは04年。インフルエンザ治療中の17歳の男性が服用後に自宅を飛び出し、トラックにひかれた。同省によると服用後に死亡したのは昨年10月までに54人。うち3人が転落など異常行動死で、残りは肺炎や肝機能障害などだった。16歳以下に限ると死亡は16人、異常行動死は2人だった。
中外製薬は05年末、医療機関を通して、患者やその家族らに注意を呼びかける文書を配布した。それによると、まれに意識がぼんやりしたり、とっぴな行動を取るなど精神神経系の症状が出る。
しかし、インフルエンザ患者が異常な言動を見せる例はタミフル発売前から知られており、転落死などの異常行動がインフルエンザによるのか、タミフルによるのかは解明されていない。
◇1万人調査、夏に結論
厚労省安全対策課は「専門家の見解からみて、タミフルと異常行動の因果関係は否定的だと判断している」と話す。ただ、愛知県蒲郡市と仙台市で相次いだ転落死については情報不足を理由に判断を保留中で、輸入販売元の中外製薬に服用状況などの報告を求めている。この2例を加味した場合に「判断がどう変わるかは分からない」という。
同省研究班(班長・横田俊平横浜市大教授=小児科)は06年10月、「タミフルと異常言動との関連は確認できなかったが、さらに調査が必要だ」との報告書をまとめた。
研究班は05~06年に、主に小学生以下のインフルエンザ患者2800人余りを対象に、タミフル服用とおびえ、幻覚、理由なく怒るなど「異常言動」との関連を調べた。
患者の9割がタミフルを服用しており、タミフルを飲んだ後に異常言動が出た率は11・9%。飲む前や全く飲まずに出た率の10・6%より高かったが、統計的には差がない範囲だとされた。
しかし、異常言動が服用後に起きたか、服用前かが不明な例がかなりあった▽10代のデータが足りなかった--など調査手法に課題が残った。
このため、研究班は今冬、インフルエンザ患者約1万人を対象に、新たな調査を始めた。年齢幅を0~18歳まで広げ、異常言動と服用との前後関係を確認できるように調査法を工夫した。3月末で調査を終え、夏には結論を出す見通しだ。
◇異常行動は発熱1、2日目 不安なら飲む必要ない
患者はタミフルとどう付き合えばよいのか。
厚労省研究班長の横田教授は「異常行動がタミフルの影響かインフルエンザ脳症のためかは調査中だが、どちらにしても異常行動が出るのは熱が出てから1、2日目がほとんどだ。飲んでも飲まなくても、2日程度は家族が患者を注意深く見守ってほしい」と話す。
国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は「すぐに使用を禁止すべきだというほど服用と異常行動に強い関連があるとは思わないが、服用者は多く、調査が必要だ」との見解を示した上で、「タミフルは病状を早く楽にする薬で、飲まなければ命を落とす薬ではない。副作用を心配するなら、その不安を押し殺して飲む必要はない」と話す。
一方で、新型インフルエンザ流行時については「もし致死率が高く、タミフルが効くなら、不安に耐えてでも飲むべきだ。今のインフルエンザとは別問題だ」と言う。
これに対して、タミフル服用後の転落死などを学会発表してきた、浜六郎・医薬ビジランスセンター理事長(内科医)は「インフルエンザの人が脳症で入院・死亡する例はあったが、タミフル使用以外で自殺や転落死など聞いたことがない。まったく新しい例がこれだけ積み重なったのだから、服用と異常行動の関連は明らかだ」と指摘する。「インフルエンザは通常、自然に治る病気で、死ぬ副作用がある薬を使う理由はない」として「タミフルは飲むべきではない」と訴えている。
巨利を手に毒性甘味料「アスパルテーム」を広めた男=ラムズフェルド国防長官
sun.ap.teacup.com/souun/1812.html
ラムズフェルド氏(米国)とフセイン氏(イラク)の腐れ縁 [ニューズウィーク日本版9・25]
sun.ap.teacup.com/souun/1601.html
9・11から1年後に執り行われた犠牲者の“奇妙な埋葬”
sun.ap.teacup.com/souun/1407.html
# ちなみにリレンザはぜんそく患者には使えません.噴霧時に発作を起こす危険性があるからです.
そもそも,インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチン療法が最適であり,タミフルにしてもリレンザにしても,これらの薬剤の予防使用は異常行動の原因となります.また,乳幼児や高齢者にはタミフルにはドライシロップを体重1kgあたり66.7mgを1日2回5日間与えるという代替処方もあります.乳幼児や高齢者の場合,いきなりタミフル錠を与えると死亡率が高くなるからです.
ようするに,初めから頑強な米軍の兵士のために開発された薬だから,子供や老人のことは構っていないというのが製造側の中外製薬のホンネでしょう(笑)
つまり,国民を犠牲にしても,貧乏な第三諸国にタミフルを売りつけて,ガバガバ儲けるというのがホンネ(笑)
国策企業が作った製品をMRが慌てて薬局から回収したという事実も,それに合致しています.
しかし良く効く薬(強い薬)には当然副作用も考えられる。
今までもタミフルに対する様々な疑惑報道がありました。
異常に短い審査期間(2000年8月申請同年12月承認)
天下り疑惑(発売元の中外製薬に審査監督の機関、厚生労働省の高級官僚が常務執行役員に天下り)
裏金疑惑(タミフルの副作用について研究する厚生省研究班班長の横田俊平横浜市立大教授に研究費名目で渡されていた)
製薬会社の大株主がラムズフェルド前国防長官で、タミフルの売り上げ増は利益に直決する。
世界中で使用されるタミフルの80%は日本、ちなみに残りの20%はアメリカ。
日本政府はタミフルと薬名を指定して300万人分備蓄すると発表していた。
政府発表(インフルエンザの特効薬)が本当なら、日本がタミフルを買い占めて独占したために→将来の新型インフルエンザ発生では備蓄できない貧しい国で数百万人が死亡する。
従軍慰安婦問題どころではない大問題だ。
巷間言われているように本当にタミフルがインフルエンザの特効薬なら、金に物を言わせて日本一国で殆ど全てのタミフルを買い占める行為は人道上も常識的にも顰蹙ものです。許される範囲を超えている。
しかも不思議な事に、タミフルが認可された同時期に同じ薬理作用のリレンザも認可されています。薬価も同じなのに両者の使用量は二桁違い。
違いは経口薬か吸入薬かの違いで、副作用を言うなら全身に作用する経口薬タミフルより患部に直接吹き付ける吸入薬リレンザの方がより安全が見込めます。
『ラムズフェルドは色々やってるねぇ。』とは街の声。
イラク政策の背後にオイルメジャーの影が濃いのは有名ですが、バイオメジャーもかなりの利権が絡んでいる。
成長産業だけにオイルメジャーよりももっとオイシイ利権かもしれません。
しかし、米国の大統領が日本に「タミフルを買え」などと露骨な事は言わなかったと思いますよ。
しかし日本国には『相手を思いやる心』『空気を読む精神』『以心伝心』『心ずかい』や『根回し』が実際の言葉より優先する、欧米には無い美しい伝統があります。
あらかじめ相手からの見返りを期待して、長い期間をかけて相手方に尽くす。
厚意を期待しての行為。
天下りや研究班班長の教授に対する便宜供与も其の範疇に入ると思われます。
下の者から上司への盆暮れの贈り物(歳暮、中元)も日本しかない制度・風習で、欧米では逆に上の者が部下にたまにプレゼントするだけ。
世界に飛びぬけた米軍基地への『思いやり予算』などは好例。一年中上司にお歳暮を贈り続けている様なものです。
『アメリカに要求されれば其れにこたえる。』
『要求されなくても、要求される前に其れにこたえる。』
多分厚生省に留まらず、ずべての高級官僚に当てはまりそうな話ですね。