ようこそ
私は大の大相撲ファンである。この夏の「豊岡こうのとり場所」の巡業も観戦した。白鵬、鶴竜など横綱、大関も観ることが出来た。さすがに大きく若い事もあり、みなさん筋肉モリモリのビチピチの体格で、近づくと怖い感じがする。やはりそこは、勝負師の目つきだ。
今場所は、横綱二人が途中休場となり、少し寂しい場所となっているが、成績は拮抗していて面白い。
そんな中、元関脇の逆鉾で現在の井筒親方が、膵臓ガンで亡くなった。58歳と言う若さでである。謹んでお悔やみ申し上げます。
彼は、お父さんで元関脇鶴ヶ峰の次男で、(私も兄弟三人の次男である)兄弟三人が関取と言う環境で育ったが、大きく親子関係が乱れる事も無く、上手に管理した親方でお父さんの存在も見逃せない。
技巧派の力士で、スピードともろ差しを得意技として、多くの三賞や金星を取り、ファンから愛された力士であった。
そんな彼も糖尿病を患っていたと言う。体調を崩して7月に検査をしたところ、膵臓ガンが発覚して、肝臓にも転移していたと言う。最後は、兄弟三人で看取ったと聞いたが、お気の毒である。ガンの発覚から2か月足らずの短いガンの闘病生活であった。(二男はガンになりやすいのかなぁ兄から押さえつけられ、弟からは突き上げられ、間の中でのストレスに耐えながら)決してそんな事はありませんが・・・・
膵臓ガンや肝臓ガンは症状が分かりにくく発見が遅れる事も多々あると聞くが、余りにも突然の訃報である。昨日は、テレビの解説者として、気丈にも三男で元関脇寺尾の錣山親方招かれていたが、土俵を見つめながら何を想っていたのだろうか・・・・・
場所後に告別式が行われる様であるが、大相撲は神事ごととして後世に承継された歴史が有る。こんな事も別れを遅らせる要因かも知れない・・・・・
大相撲は、技もさることながら、立会いの圧力が要求される為に、入門からの最初の試練は食事の量と聞く。多くの力士は入門後には、50キロ以上体重が増えている。お許しをいただいて言うと、「暴飲暴食」の最たる世界である。とにかく体重を増やす事が、最初の試練と聞く。そんな食生活も影響しているのか、力士の寿命は一般人に比べて、極端に短いと言うデーターが存在する。人生100年と言われる時代に、如何に短命かが分かる。このあたりは、今後の大きな課題となるだろう
私もガンを体験して、「健康寿命」と言う言葉を気にするようになった。まだ多くの家庭で昔ながらの家族制度が存在し、血の繋がりのない嫁さんが義両親の介護に勤しむ姿が印象的だ。仕事柄、葬儀社に料理の納品に行く機会が多々あるが、少し安堵されている様子を見ると複雑な思いである。
私も最後に宣告された「悪性胸膜中皮腫」の時には、「手術に成功しても、酸素吸入器の使用と寝たきりになる可能性」の説明を受けた。すでにその時点では、それまでに3回のガン手術と3回の抗がん剤治療を受けていた為に、この時初めて「生きる事を諦めて、妻にも手術をしない事を注げた。」
ガン治療は、本人の努力や辛さに耐え前向きに考えられる精神力も必要だが、私自信が出来る事は、最良の治療実績のある主治医を見つける事以外は無力である。そこは医療関係者の力に頼る他は無く、言われる指導をきっちり守る事ぐらいの力しか無いのである。精神力でガンが治る事は無い。
多くの力士は、16歳で入門し約20年間の力士生活(退職する人が殆んどだが)の中で、身体を維持する為に暴飲暴食を続けて、厳しい稽古に励んでいると思われる今後は、体重別に変更しなくてはならない時代が来るかも知れないと思っている。
私には、掛かりつけ医も含めると、ガンの闘病中には6人の主治医に関わっていただき治療に当たっていただいた。掛かりつけ医(第一発見者)、泌尿器科(膀胱がん、前立腺がんの手術)、心臓血管外科(肺がんの生体検査の手術)、呼吸器内科(悪性胸膜中皮腫の治療)、呼吸器外科(悪性胸膜中皮腫の手術)、総合診療科(抗がん剤治療)である。皆様、主治医の先生のお陰で、今日も元気に生き延びている。多少は妻の介護が必要だが、概ね健康に普段と変わらない生活を送っている。感謝、感謝である。
昨日も書いたが、ガンの闘病は、命も含めて失うものも多い。テレビドラマのヒーローでは無く、過酷な現実が待っている。ましてや我が子を失う両親の悲しさは、耐えきれない無念であろう。
暴飲暴食を避けて、適度な運動を行い、定期健診を受診して、異変を感じたら掛かりつけ医の早期受診をお勧めする。これが無知な私の体験したガンの闘病生活(現在も続いているが)から得た宝物だ。
皆さん、絶対に根性ではガンは克服できません。負けます。勝負ありです。気配りを忘れない様に努力しましょう。
ありがとうございました。
では又ね
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