人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

やっぱりガンは怖い

2019年09月17日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

昨夜8時ころに兄からラインが届いた。開いてみるとNHKの番組で、「京大生のガンの闘病記録が放映されていた。」と言うものであった。若いのに本当にお気の毒で、お見舞い申し上げます。

私は10数年前より、早く帰宅した時には、夜8時から、遅く帰った時はその後に30分間ではあるが、妻の肩たたきや腰揉み続けている。少し話が美化したが、妻の喜ぶ笑顔と感謝の言葉が、何時しか私の生きがいにもなっている。疲れて帰った時などは、辛い時もあるが365日毎日続けている。少し意地になっている時もあるが、今後も記録更新に向けて、継続するつもりだが、夫婦げんかには仲直りの特効薬となっている。家のパソコンは以前に孫が壊してしまい、今はパソコンが無いので、翌朝、会社のパソコンで彼の闘病ブログを読んだ次第である。

私も最初のガン告知から早4年半が経過し、その間には3か所のガンを患い1年半の間に4回の手術を経験した。兄の勧めで「闘病日記」と言うタイトルでブログを始めたのだが、表現は悪いがガンは絵になりやすい。多くの人に読んでいただき、毎日新聞にも掲載された。

しかし、ガンと言う病を美化してはいけない。死亡原因の1番が、この病なのである。余命、1年生存率、3年生存率、5年生存率などの用語は、ガン患者特有の用語だ。それだけ重篤な病なのである。

小林真央さんや川島なお美さんなどの有名人の闘病ブログも話題になり、読んでは一喜一憂したものであるが、今では閉鎖され更新される事も無くなった。それはお亡くなりになったからである。どんなに素晴らしいブログでも生きているから書けるのであるが、志半ばでお亡くなりなる方は後を絶たない。

私は、ブログでも普段の会話でも「早期発見、早期治療」と訴えている。それも大切な事であるが、ガンを患わない事はもっと大切だ。暴飲暴食、喫煙、深酒、運動不足など、予防方法は沢山ある。しかし、これらを節制しても病は襲ってくる。その為の早期の検診を進めているのである。

私も最後のガン「悪性胸膜中皮腫」の手術から2年10か月が経とうとしている。現在も定期検査が欠かせないが、何となく峠は越えたように勝手に思っている。身体障害者にも認定され、麻痺や痺れ、ストーマの装着など後遺症は計り知れないが、我慢できない程の事ではない。多くの人から「奇跡だ」とか「運が良かった」などと励ましを受けているが、本当に自分でもそう思うが、もう二度とあの辛い闘病生活はコリゴリだ。

学校は辛ければ休めばいい。職場が辛ければ退職すればいい。と軽々しく思ってしまうが、本人にとっては本当に辛い事なのだろうが、ガンは、何処に居ても何時も付いて回る自分の身体の中に存在しているからだ。変わってもらう事も出来ない。孤独感と喪失感は言葉では表現しにくい恐怖である。うつ病も患ったが、生きる事を諦めた時に収まった。生き延びたいと言う欲が、そうさせた様に思う。改めて、人間は生きている限りは、多少の欲を持っているのだと痛感した。

こうして、ブログを更新している私は、運が良かったと思い関係者の方々に感謝している日々であるが、こんな思いは、するよりしない方が良いに決まっている。ガンの体験など不必要だ。多くのガン体験者のブログを見て、私も同じ体験をした者として、同情もするし感謝もして同感なのだが、健常者の方は決して美化してはいけない。まずはガン患者にならない事である。ガン患者の「闘病日記」は、テレビドラマでないのである。経験者の私が言うのだから本当である。本当に辛く悲しいく恐怖なのが「ガン」と言う病なのである。

好き勝手を書きましたが、闘病中の患者様やブログを書かれている皆さんを、罵倒したり、バッシングしようと思う意図は全くありません。気に障られた方がいらっしゃれば、お詫び申し上げます。

現在、治療中の方には、是非とも頑張って克服していただきたい。まだ、患っていない健常者の方は、絶対にガンにはならない様に気を配り、定期健診や異常を感じたら、ためらう事なく受診してほしい。これが、私の本意である。

 

ありがとうございました。

では又ね

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