2010年1月27日
マチュピチュ災害が起こり、3日目の夕方6時前に、日本大使館から連絡員が来ました。
災害だからって、日本大使館の大使が来てたら、業務に支障が出ますわなそりゃ(汗)。
大使じゃなく、在使の方なのか、はたまた総務班、政務班、経済・経済協力班、広報文化班、
どの担当部署になるのか分からないけれど、とにかく日本大使館からお越しです。
お名前は、ウダガワさん。
現地に来るまでも、天候が安定せずなかなか離陸できなかったり、他の大使館職員も来たかったそうですが、
選抜隊として、日本他、約5カ国の大使館関係者が来られたようです。
災害中なんですけど、日本じゃニュースになったり、新聞載ったりしてるそうなので、
『ニュースの人』になった気分で、日本大使館から来たウダガワさんを見てテンションUPです(笑)。
集まった(私を含め)バックパーカーたちで、写真なんか撮っちゃったりしてます。
ウダガワさん、とっても物腰優しいジェントルマンで、不思議と『ウダガワさん来たから、もう大丈夫!』
なんて、思っちゃいます。
写真を撮ってるバックパッカーたちを見て、ウダガワさん、
『君達、こんな状況なのに余裕だねぇ(笑)。』ですって。
状況説明をいろいろ受けて、バックパッカーたちが協力して作成した名簿(約20人分)を渡します。
そしたら、ウダガワさん。。。。
『こんなにいたんですか。。。(汗) 大使館でも把握してない名前がたくさんありますね。』
おぉぉぉ~、なんか一瞬鳥肌立ちますわっ(ほんと、無事で良かった私)。
ウダガワさんの話は、重要なものから、マル秘な内容までなかなか盛りだくさん。
チョコット披露すると、災害が発生してから、アグアス・カリエンテスの宿や食堂が、
軒並み値上げになりまして、
まぁ~、地元の人からすると『こんな時だからこそ、儲けれるから儲けとく!』
の発想だと思うのですが(わからないわけではないけれど。。。)、
観光客としては、『こんな時だからこそ、高くするんは違うんじゃないかいっ!』
(すき放題わがまま言ってしまう)わけでして、
値上がり状況が、ペルー政府の観光大臣の耳に入ったらしく、
アグアス・カリエンテスの村長さんが、大臣にお叱りうけちゃった。んですって。
『困ってる観光客の足もと見るような事をするなっ!』ってね(笑)。
というわけで、ウダガワさん曰く、
『今後は、宿代や食事代が上がるようなことはないです。』と。
う~ん(悩)、この日の夜ご飯食べ行ったけど、高い値段で請求はされませんでしたが、
『食材がないっ! (ほんとはあるけど、お前らに食わせる)食材はないっ!』
的な、扱いうけましたけど、どうなんでしょうそこんところ。。。
日本人に対して、いろいろ変な噂も飛び交い始めた足止め3日目。
大使館から職員さんが来てくれて、とにかく本当に良かった。
ウダガワさんは、この後他国の大使館関係者との対策本部でミーティングがあるそうなので、
ミーティング後、どのような話し合いになったか教えてくれるとの事で、夜8時に、
再び駅に集合となりました。
夜8時まで、かなり時間があったので、たまった洗濯物を『ランドリー』に持って行き、
洗濯をお願いします(ここでは、自分で洗濯するランドリーはなく人にお願いするようになってました)。
ランドリーのおじさんに、洗濯物を預けて、受け取りの時間を聞きます。
『おっちゃん、今なんて????』
もう一度、洗濯おじさんに時間を聞きます。
『once』
オ、オ、オンセェ~!!! 夜の11時受け取りかいっ!
おじさん、それまでここにいるの??? ちゃんと起きてるの???
不安になりつつも、お洗濯をお願いします。
午後7時。
夜の帳が下り、一緒にいたバックパッカーのまさ君達も、いつの間にかどこかへ行ってしまい、
気がつけば一人。
ツアー客に言われた言葉が、頭の中を駆け巡る。。。
日本にいる友達の顔を思い出し、心折れそうに。。。
ってか、折れた。
一人、アグアス・カリエンテス駅構内の暗闇のベンチでこの旅始めて泣きました。
(人前では、涙は見せないお年頃。。。)
ペルー時刻 19時15分。
日本の現地時間 午前9時15分。
携帯を見つめ、友の声が聞きたくなった。
『みんな、忙しいだろうな。。。』
『こんな時間、携帯なんて繋がらないだろうな。。。』
このご時世、みんな利用してるのはほとんど携帯なのねぇ~(涙)
アドレス帳を開き、繋がる確率の高い固定電話の番号をいつの間にか探してた。
町内の役場の番号が。。。
『住民課に【悩み相談】で電話してみようかな?』
いろんな意味で、怒られるから却下!
いったい、誰になんて言えばいいんだっ!
『ペルーで今、これから先の事に悩んでます。』って???
電話口の相手が返答悩むわっ!
気がつけば、友がいる『教育委員会』に電話してしまい、
電話口に出た友の声。
日本を飛び立ってまだ、1週間と1日しか経っていないのに懐かしくて、温かくて。。。
つい、弱音を吐いてしまう。
『もう、嫌だ。帰りたい。。。』
『大丈夫??? みんな心配してるよ。 ちゃんとご飯食べてる?』
不思議なものです。懐かしい声を聞いたとたん、張り詰めていた気持ちが和らいでいきます。
『色々日常にはないハプニングばかりで、戸惑うことも多いけど、日本人に会えて、
一緒に行動させてもらってるから、今のところ大丈夫。』
落ち込むこともあるけれど、私は元気。
そう! 元気が一番!
友の声に励まされ、間違いなく今回の旅で『私強くなってるっ!』。
リスクて言葉は、これからも旅を続ける限り、脳裏を離れないだろう。
でも、それはきっと良い意味で勉強になったんだ。
そう思える強さを、少し手にいれた気がしました。
携帯、パソコン、現代を象徴する機器のおかげで
地球の裏側にいるのに、繋がってる。
災害中、心配して、ブログにコメント残してくれたたくさんの人たち。
au限定になっちゃうけど、Cメールをくれた師匠、それからカメラ好きさん。
皆に、たくさんの勇気をもらいました。
本当にありがとう。
夜8時になり、再び集合。
ウダガワさんの話を聞き、とにかくヘリ搭乗の順番は、国籍を問わず今までどおり『年齢順』との事。
何かあればと、緊急連絡先を教えていただき、この日を無事に終了。
今宵の宿は、災害初日にアジア圏で集められ、待機したペルーレイルの一等車両
(その時の写真)。
『ビスタ・ドーム』。
まさか、こんな形で高級車両に乗ること(寝ること)になるとは、想像もしてなかったので、貴重な体験です。
これぞ、旅の醍醐味!
ハプニングあって何ぼの、旅じゃいっ!
不安だった洗濯物も無事に受け取り、その後は駅構内で、夜遅くまで列車泊まり組みの、
バックパッカー隊のボーイズたちと、恋愛談義に花を咲かせ、
ってか、私女ですけど~まったく恋愛対象に見てないままで話し進めるのやめてぇ~的な?
『肉食系、草食系男子とはなんぞやっ???』で盛り上がり、話し疲れて消灯。
オヤスミナサイ。。。
はぁ~、いつになったらここアグアス・カリエンテスを脱出できるのかなぁ。。。