Buen viaje! よい旅を♪

訪問ありがとうございます。旅をしたのは遥か前…現在は泥臭く土まみれ油まみれになりながら、何かを作り生きてます

【コロイコ】 その名の通り覚悟がいる

2012年03月17日 | '10 ボリビア(13日間)

 正直、このツアーを旅行記に載せる事は気が咎めました。
 ご存知の方もいるかもしれないが、昨年(2011年)邦人女性がこのツアーに参加して、不慮の死を遂げており、ネット上でのコメントは、ご家族の心情を計る内容よりも、故人を非難する内容が目立っていました。



 どんな事態になるか、生きている限りわからないのが人生。
 『旅』に限らず


 あえて、この場では目にしたコメント内容を控えさせていただきますが、
 コメントを残した方々の気持ちもわかります。

 そして、このツアーに参加した、彼女の気持ちもわかる自分がいます。

 だけど、残されたご家族の気持ちは、私なんかが分かるはずもなく。。。

 旅をした中でいえることはただ一つ! 生きて帰る!
 

 ウユニ塩湖が有名になり、これからボリビアへ旅し、ラパス滞在中『デスロードツアー』を計画している方に。

 自転車に乗れますか?
 想像以上に危ないですから気をつけてね。
 天候はどうですか? 晴れの時も雨の時も砂利道の状態には気をつけて。
 下り坂なので、終始ブレーキを握る状態になります。握力はありますか?
 そして、何より十分気をつけて、絶対に無理しないでください。
   もちろん、その判断は自分自身でするわけで、少々の危険は初めから伴うツアーなわけで。
   決断するタイミングに迷うこともわかるけれど、どうかどうか重々気をつけてください。
  
   亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。




 ここから先の、私の体験したツアーの内容に関して、面白く書いていますが、
 ツアー代金を払い、久々に乗ったチャリに困惑しながらも、始まったツアーを楽しんだのは事実です。

 とにかく、楽しんで、それでも十分お気をつけて!の気持ちを含め、
 相変わらずの写真が多い、旅行記をお送りいたします。










 2010年2月11日 

 ウユニで出会ったセリちゃんと、宿を共にしている間、何度か提案されていた
 コロイコ 『デスロードツアー』

 『うん、私も参加したい!』
 と、即答できずにいた数日間
 ついに、参加する覚悟を決めた

 マウンテンバイクで、坂道を、まさにその名の通り、死亡事故が多発する道を下るツアー

 同じ宿の、けんた君も巻き込み3人参加で心強い
 (一人だったら、決して参加しないツアー。それほどまでに、不安を持っていました。)


 朝、ツアー代金に含まれているウェアに着替え、ヘルメットのサイズを確認。

 35歳の私に、渡されたパンツはショッキングピンク!!!
 
 日本にいる時でさえ、こんな色着たことないのに。。。。
  
 ラパスから車で移動し、広場でチャリの試し乗り
 たったの2~3分!!!!
 ブレーキ確認だけは、怠らないように!と念押しされるも、時間短すぎだろ~い!

 自転車は、10代最後の春以来。。。。
 ってことは、15年ぶり!!!
 15年ぶりということに、現場で気がつき、不安がよぎる。。。

 一切の荷物(カメラだ、貴重品だ、その他もろもろ)を、車に置き、ツアー開始。
 ツアー中の様子は、スタッフが撮影
 (ツアー終了後、DVDに焼いてくれる) 


 天候が不安だったけれど、雨は止み、アスファルトの道をどんどん下り、
 

 車両が来ないことを願いながら、ぶっ飛ばし
 

 声にならない奇声を発しながら、下り、 
 

 10分ほど走った先にある広場で記念撮影
 

 再び、坂道をどんどん下り、アクシデント発生!!!
 
 チャリのチェーン外れる!

 こういう時は、とにかく慌てず、急がず、まず冷静に。。。

 『坂道下るだけだから、チェーン外れてても、とりあえず大丈夫』

 そして、チェーンが外れたまま、第2チェックポイントで記念撮影
 
 この時、自分で気がついていたけれど認めたくなかった
 金払って、なんでこんな怖い思いをしているのか?

 この時の事を正直に言おう、そして、私のどアップ写真を載せてしまおう。

 なんと、この時、顔は笑っていたけれど、実は、

 号泣しながら走っていたのダァッ! 
 
 おいおい、久々のチャリで、異国の地でチェーンが外れりゃ怖いだろそりゃ!!!

 ガイドの手によって修理(?)され、気を取り直して、テンション上げての記念撮影
 
 
 小柄(?)な私も、どピンクパンツのおかげでよく分かる
 
 セリちゃんは、クールなブルーパンツ。お互い目立つから、写真に写る時便利だね
 
 途中、再び車に乗り移動。
 

 

 しかし、ここでもまたチェーンがハズレやっと決断してくれたガイド予備チャリ貸し出し
     もっとはよから、出してこいやぁ~!

 車を降りた先は、アスファルトの道ではなく、砂利混じり、石混じりの危険な道に変わり
 
 スピードを出したままの状態で、前方の人にぶつかりそうになったり、自分が横滑りでこけそうになったり、
 身の危険を感じた瞬間が何度もあった

 ブレーキの効き具合も、日本で言うところの効き具合とはかけ離れている気がした

 そして、再び私のチャリ不具合発生!!!
 チェンジが利かない。。。
 
 
 私の右隣に写ってる優しい、優しい日本男児 けんた君が、チャリを交換してくれましたぁぁぁ!
 (予備チャリあてにならず。。。私には疲れからか?老けた感が漂ってる
  


 気がつけば、ツアー離脱者 女性2名。
 何度も、ブレーキを握り締めている握力に限界を感じ、もうだめだと思うところで休憩タイム
 ご年配の欧米の女性は、自分のペースで私と争いながらの最後尾。

 5~10分ごとにメンバー確認のため停まる事以外、危険はあちこちに存在しているツアー。
 

 

 トレッキングブーツの中に水が溜まっても気にしない。と言いますか、怖すぎて気にできない
 

 下り坂の砂利道じゃないなら、例え水に打たれようとも、テンションは高めに保たれる。
 

 

 

 しかし、目の目に映し出された、道なき道を進むときは鳥肌に。
 

 先ほど崩れました←といわんばかりの、生々しいこの場所を、崩れないことを願いながら、チャリを押して渡り

 ゴールに辿り着いた時は、なんとも言えない達成感
 

 シャワーがあったけれど、私たち3人(と日本人ツアー参加者プラス2人)は着替えを用意していなかったので、
 下着から、くつの中までびしょびしょの状態のまま、昼食
 

 ゴールして、一安心したら、がっつり食欲湧いてきた
 

 昼食をいただいた後は、一路ラパスへ帰る
 
 

 久々に、全身全霊のアトラクション参加。
 くたびれまくって、車内ではバク睡
 

 
 
 とにかく、怪我もなく、事故もなくで、よかった。

 後にも、先にも、こんな危険なツアーに参加することはなく、そして、この時のゴールに辿り着いた時の
 達成感と、セリちゃん、けんた君との仲間意識が高まるほどの感覚は今でも忘れる事がない、
 貴重な体験でした。

 セリちゃん、ツアーに誘ってくれてありがとう

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