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阪急電車

2011年01月21日 | 日記
こんど映画化するらしい有川浩『阪急電車』
すばらしい。もう2回ぐらい読み返したけどやっぱりいい。電車の中でおこるいろんな事を短編でつないだオムニバス小説。って書くと本当にありきたりっぽくて、つまらない、あざとい小説みたいに聞こえるけど、そのラインをギリギリ踏みとどまっていてさわやか。やさしい。

基本的にいい人しかでてこない(敵役は登場するけどあんまり重要じゃない)
でてくる主要登場人物がみんななんだか素敵。人間のいやーな暗い部分も、さらさらと水に流す。まわりに普通にいそうな人の人生の一幕をふわっとさわってみせて感動させる。決めのセリフがすかっと痛快だったり、さわやかだったり、深かったりする。ご都合主義だし、こんなことありえないしーっていうのは読んでる間は極力考えず、こんな事あったらいいなーって思いながら電車の中で読むのがベスト。

はたしてちゃんとあのテイストを映画に出来るのか。

同じ作者が原作のドラマ『フリーター家を買う』は視聴率よかったらしいけど、あの原作の登場人物設定をメチャメチャにしたおかげでまったく違う話になって1話しか見てない。っていうか、腹が立って1話さえ途中までしか見てない。まあ原作もそこまでおもしろくは無かったけど。

有川浩いろいろ本だしてるけど『阪急電車』
とくらべると全部つまらない。ああもっとおもしろい本出してくれないかな