風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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胆振東部地震被災者供養会~承前=厚真町吉野地区にて

2019-08-03 18:41:00 | 日記
7月25日 曇天が続いていましたが、雨の心配はないこの日。
日高管内の建設業者さんが請け負われた工事地区に、白いテントが~
厚真町吉野地区です。
午後3時半、十一名の各宗派の僧侶の参列で、供養会を修しました。
最初に浄土真宗のお二人による「追悼」
続いて真言宗のお二人による「祈願」のおまいり
それから、拙僧が導師をつとめ、「物故者」(亡くなられた19名の方々)諷経と
 工事の「安全祈願」の法要です。
この供養には、「カフェ・デ・モンクえりもIN厚真」の活動に参加頂いた僧侶方に加え
 かかさず駆けつけて頂いたYさんも参列(写真係りを務めてくれました)
 そして、副代表の高田氏が、司会進行を担当下さいました。
厚真町「ゆくり」では月一回の開催です。

さて、このテントが建てられていたところは、旧N家があった場所でした。
一瞬にして土砂に家が流され、ご両親を失った場所に、娘さんも参列。きっと、悲しい思い出が蘇えったことと存じますが、気丈に焼香下さいました。

ご遺族の皆さんや、かろうじて生き残ることが出来て生活の根底を失った皆さんの  お気持ちを、考えると、おかけする言葉にも詰まってしまいます。

それでも、バラバラになった現在の状態から、吉野地区出身の皆様が二十名以上
参列。役場の代表者様、工事関係者様を加え、百人を超える皆様が焼香。
N家の娘さんが、涙にくれな
がらも、後で「供養をしなければならないと思いました」
と、告げて下さいました。
この地の安全が保たれ、緑豊かな自然が蘇るように!
皆様の心に、いつか安寧が、おとずれますように!!祈り乍手を合わせるのみです。