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2016 冬アニメ その3。

2016-02-16 19:00:26 | 感想
次に最後まで見るのが決定してる作品。
・Dimension W


待ちに待った岩原裕二作品の初アニメ化!
いばらの王?あれは設定を活かしたオマージュ作品です。

制作は、スタジオ3Hzという所でプロダクションIGから独立した新設スタジオの様です。

正直、冴えない彼女の育て方、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金の亀井幹太監督で期待できてなかったのですが、
意外や意外、岩原裕二キャラの特徴も演出も世界観も表現できていファンとして文句のない造りになってます。

どうやら亀井幹太監督はこちら路線のほうが良い味が出せるようです。

梅津演出のOPもかっこよく、岩原作品の世界観を活かせるスタッフが集まっているという印象。

ハードボイルドなキョーマと純粋無垢なミラという王道コンビ、
感情表現豊富なアンドロイドという事で微妙に棒読みっぽい演技も良い感じで見ていて楽しいです。

・僕だけがいない街


これまた原作の再現度が凄く高い、あのテンポの良いミステリー感と謎が謎を呼ぶ誰が犯人かという緊迫感が良く出ている。

レターボックスにしたのとか、盛り上げてくる絶妙なBGMとか、1話ずつの構成のための引きのいいラストとか、
上手いことTVアニメに落とし込んであると思います。

唯一キャラデザが丸目のなのが気になりますが、世界観の再現度が高いので問題ないです、
悟が声優じゃないのも、此の人ならありかと思います、違和感なく見れてます。

展開はもう知っているので初見の様には見れませんが、それでもアニメの情報量の多さから漫画を読んでいた時のようなハラハラ感は味わえてます。
一度目の加代を救えたと思ってからのすかしにまた落胆しました。

アニメ化が決定した時、原作が1話から伏線散りばめられたよくねってある構成のため完結してから丁寧に作って欲しいと言いましたが、
何と原作が来月で完結らしいので、どうやらアニメと原作完結時期を合わせに来たみたいです、

僕の経験上こういう作品は、スタッフ愛に恵まれている事が多い、四月は君の嘘しかり、鋼の錬金術師しかり。
そしてそういうアニメは原作の世界観を理解しよく出来た造りになっている、今作も例に漏れてはいない。

現状作品の構成、演出は最高ですが、1クールに纏まるのかが心配です、
悟が一度失敗して現代でも逮捕で完全に行き詰った所からがまた面白くなっていくので、このまま丁寧なテンポでやっていってもらいたいです。

アニメが終われば藤原竜也主演の実写映画もあって、そちらも楽しみです。

・昭和元禄落語心中



間違いなく今期一番の作品。

上方落語をテーマにした作品で、とにかく落語に対する拘りが感じられる。

一話に50分尺を使い、内10分延々落語のシーンが続く部分がある。

最初は不安だった主人公が、客の笑いに当てられ段々と熱を帯び、汗をかき、汗が滲む着物と湯気立つ身体、
不安そうだった表情や動き喋り方が段々と変わっていく、そのこだわりに震えました。

演技幅の広い石田彰さんをメインの落語家にあてて、他にも関智一さんや山寺宏一さんなどなど実力十分な面々の心地良い演技、落語が聞けて、
落語という珍しいテーマもあって非常に引き込まれる作品です。

制作スタジオディーンということで、この素晴らしき世界に祝福を!もあってスタジオディーンの見方がかわりました。