小松未可子:劇場版でミッフィーの声を担当 「新しい表現の仕方を発見した」
2013年03月22日
120タイトルを超える絵本を出版し、50カ国語以上に翻訳され、累計8500万部のロングセラーとなっているオランダの人気絵本作家ディック・ブルーナさんの代表作「ミッフィー」の初の映画化作品「劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし」が23日に公開される。日本語吹き替え版で世界中で愛されている小さなウサギの女の子・ミッフィーの声を担当した声優の小松未可子さんは「ミッフィーとして得たものは多かった。役へのアプローチとして新しい表現の仕方を発見し、視野が広くなった」と力を込める。12年4月にソロ歌手としてデビューした小松さんは同作でほかのキャラクターとともに歌も披露している。劇場版について「劇場で一緒に歌ったり、驚きや発見を口に出したりしてリラックスしながら見てほしい」と話す小松さんにミッフィー役に抜てきされたときの気持ちや、映画の見どころなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)
「劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし」は、メラニーとグランティといっしょに動物園へやってきたミッフィーたちが、おとうさんとおかあさんが計画してくれた“宝さがし”に挑戦することになり、「宝さがしの歌」に隠された五つの手がかりをたどりながら動物たちを探しに出かける……というストーリー。
10年にアニメ「HEROMAN」の主人公ジョセフ・カーター・ジョーンズ役で声優デビューし、12年1月のアニメ「モーレツ宇宙海賊」では主人公の加藤茉莉香の声を担当するなど着実に声優としてのキャリアを積み上げている小松さんだが、ミッフィー役に抜てきされたときは、驚きのあまり思わず「本当にあのミッフィーですか?と聞き返してしまった」といい、「あまりにも有名すぎる作品なので、あのミッフィーとは結びつかなくて……名前がミッフィーっていう別の人間やキャラクターなのかなと思った」と笑う。
ミッフィーの声を担当するにあたり、監督から「普段のナチュラルな感じのままで。あまり可愛らし過ぎず、お姉さんのように。しっかりしていながらも感情豊かで優しい感じで」と指示を受けた。そこで小松さんは、原音を聞いて感じた「お姉さんのような感じ」に忠実に、そして物語を引っ張っていくという役割を意識して演じたという。