福富ストラット

「記者ときどき農夫」。広島の山里で子ども向け体験農園づくりにいそしむ、アラフォー新聞記者のブログ。

稲かり真っさかり

2019-09-10 22:14:28 | 日記
 福富は稲刈りの真っ盛り。地元の保育園児たちが稲刈りに臨むと聞き、隊員も田んぼに足を運んだ。
 わが家のある県道沿いの道から、山あいに延びる坂道を借り物の軽トラでどんどん登る。右も左も田んぼだらけで、家はまばら。車もまったく行き交わない。同じ集落でも、一歩奥に入ると随分と印象が違う。隊員の家の周りが住宅密集地に見えてくる。言い過ぎか。
 道ばたに顔見知りのおじいちゃんがいたので、車を停める。「ここらは、また雰囲気が違うじゃろ」「はい、気持ちいいですね」。おじいちゃんは、道沿いに落ちているイガグリを園児たちに拾わせてやりたくて、待ち構えていたそうだ。坂を下って園児たちが歩いてくる。みんなで「イタイ、イタイ」といがに刺されながら、かごいっぱいに大きな栗を拾った。
 鎌での稲刈りは、みんな驚くほど上手。じいちゃんばあちゃんが稲穂を藁でくるくるっと手早く巻く技にも、隊員は一人「マジックですね!」とコーフン気味に見入った。
 真夏の暑さなので、稲刈りはささっと終了。元気あり余る園児たちは、刈り終えてある隣の田んぼでバッタやカエルを追い回す。虫に飽きると、虫みたいに暇そうに休んでいる隊員がイジリの対象に。ねこじゃらしを手に次々とくすぐりに来る。大人げなく反撃するが、なんだか爽快。都会も田舎も、ガキんちょの奔放さはいいね。いつもより輪を掛けて田舎な風景とともに、全身でいやされます。
 鎌とねこじゃらしを手に、ガキんちょたちと田んぼで汗だくになってから1時間後。とある都市部の病院でカッターシャツに革靴でお堅い「取材」に臨んだ。自分の二重人格、二重生活ぶりも、我ながら心地よかった。都会と農村、仕事と遊び、自由と束縛、日本と海外―。なんでも2つを行き来できると、世界の楽しさは2倍に広がる。かわいい女の子ときれいなお姉さんも!?


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