高須番長の書道ブログ

書道大好きです。書道の楽しさを伝えたい。書道をもっと身近に感じてほしい。そんな思いを綴っています。

季節来遊魚飼育2015-5 ハコフグ水槽用底面フィルターを自作

2015-03-22 06:59:43 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年3月21日

  3月、4月という月は、我々季節来遊魚採集家にとっては、
フィールドに出ることの無い何とも退屈な2か月である。

退屈な日々を利用して、小型水槽を立ち上げようと思い立った。
立ち上げると言っても、オーバーフローの上等な水槽ではなく
ごく普通の底面ろ過水槽である。
底面フィルターを自作しようというわけである。

どんな魚を入れるのか?

答えは下記の通り。


ミナミハコフグ

黒潮に乗って
7月くらいから
南房総の波が
おだやかな磯に
来てくれる。





 

コンゴウフグ

2本の角が
とてもかわいいが
ミナミハコフグ
に比べ数は
少ない。


 

 


サザナミフグ

やや濁った
タイドプールに
多く見られる。


 

 



南房総で採集可能なフグは、主に上の3種類だが
毒を持つことから、せっかく採集して持ち帰っても
チョウチョウウオ他と同一水槽では混泳できない。

フグ類はフグ水槽で飼育する必要がある。

さて、何はともあれ地元のホームセンターに行く番長。
今回調達するのは、すべて塩化ビニール商品である。

こんな感じ

まずはベーシックな 塩ビ管パーツ。
左上から?エルボ?チーズ?ソケット という商品。
ただし、?のソケットは 塩ビの長棒からノコギリで小さく切って使用。

 


次に園芸用で使う まき水用四つ叉継ぎ手と呼ばれる
すぐれもの塩ビ管パーツ。
ある意味底面フィルターの主役である。

 


底面フィルターの上にロールマットを敷くための塩ビシート。
これも必須となる。
45センチ水槽にはちょうどいい大きさである。




これらを、下記のように組み合わせ、加工を加える。
 

 



次に、塩ビ管に取水用の穴をあける
 

 


塩ビシートをのせてみる。
 

 



水槽に仮置きしてみる。

 

 


  

他に必要なのは、 パワーヘッドポンプ、ロールマット、
サンゴ砂、グラスリングといったところだが、
今回はまだそろっていない。

次回に説明としたい。


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季節来遊魚飼育2015-4 ダンゴウオ稚魚全滅に愕然

2015-03-14 10:41:43 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年3月14日

  朝起きて いつものようにダンゴウオ稚魚水槽を見て 愕然!

えっ!どうして?

ほとんど 水槽のガラスにくっついていたダンゴウオ稚魚が
皆 水底に横たわっている。
昨日 採集仲間のナオさんと、「来月にも ダンゴウオ稚魚を海に帰しに行こう」
と、メールを交わしたばかりなのに・・・

これは悲しい。

昨日 いつもと違ったことといえば、

?ブラインシュリンプ゛とシオミズツボワムシをやや多めに与えた。
?エアーレーションをやや強めに設定した。

この2点。

水替えは 3月8日か9日、チョウチョウウオ水槽の水から
おすそわけの形で水を汲み置きし、
数時間後 水温が下がったのを確認してから、ダンゴウオ水槽用に
使用。なお、チョウチョウウオ水槽の水は人工海水を使用。

やはり、
?ブラインシュリンプ゛とシオミズツボワムシをやや多めに与えた。

これがよくなかったようだ。一気に水質が悪化してしまったのだと思う。


最後に、
ダンゴウオ稚魚を譲ってくれた 採集仲間のナオさん。
約束を果たせず、本当に申し訳ありません。

季節来遊魚飼育2015-3 ダンゴウオ稚魚の観察 ミクロの世界もおもしろい。

2015-03-13 00:06:38 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年3月13日

  採集仲間のナオさんから ダンゴウオ稚魚を譲り受け
早くも20日くらい経過した。

飼育は難しいかな?と、当初不安だったが、
ダンゴウオの稚魚は意外と丈夫な事がわかった。

10匹譲り受け、9匹が無事成長して現在に至っている。
大きさは、2倍くらいにはなっただろうか。

シオミズツボワムシの培養に成功し、
ダンゴウオに日々与えているが、食いつきはそうとういい。

わりとかたまっている事が多い。

 

 

 

 


えっ?よくわからない?  (-_-)/~~~ピシー!ピシー!  
ごもっとも。(;一_一)

ならば、これでどうだ  (-。-)y-゜゜゜


 



ルーペ越しに撮影した。

3~5倍くらいに拡大するとこうなる。

なんとかいくらかましな写真が撮れたが、
ここに至るまでに 実は20カットくらい失敗している。


調子に乗ってシオミズツボワムシも
ルーペ越しに撮影を試みるが・・・・

 

 

 

 


かく言う番長本人も、
「よくわかんな~い(@_@;)」
えへへ (・。・)

ならば、超拡大するとこうなる。
 

 

 



ネット上で拝借した写真。
やはりうまい人の写真は違うね。
なるほど、シオミズ壺ワムシですな。

これなら、よーくわかりますとも。


ミクロの世界もまた楽しいもんだね。

 

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季節来遊魚飼育2015-2 ダンゴウオ稚魚の飼育に挑む

2015-03-01 00:14:33 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年3月1日

 2月22日に、採集仲間のナオさんの家に遊びに行き、
ナオさん自家繁殖のダンゴウオの稚魚10匹を
ご好意でおすそわけしてもらった。

大変ありがたいと同時に、
「しっかり育てないとナオさんに申し訳ない(;一_一)」
という責任を背負うことになった。

さあ、これからが大変だ。
翌23日。ナオさんに教わった 町田の日海センターさんに
ワムシ培養セットを買いに行く番長。

何しろ、ワムシの培養なんてやったことない。
大丈夫だろうか?

日海センターさんで、いろいろ初歩的な事を教わって帰ってきたが、
今までに見たことないようなキットである。

 

 

 


濃縮クロレラ

生きたクロレラが
ぎゅっ!と濃縮し
入っている。

ワムシは草食のようだ。

 


 

 


スペシャル栄養強化剤

ワムシ培養時に
栄養を強化した上で
ダンゴウオ稚魚に与える









 

ワムシネット

濾し取り器的に
ワムシを分離する









さて、一丁前に道具をそろえ、水槽・ケース類も4つ準備した。

ダンゴウオ稚魚の飼育には、ワムシ培養セットがあれば十分だが、
将来を考え、プランクトン水槽も用意した。


実は、ダンゴウオ採集時に、プランクトンも一杯採集できたので、
持ち帰って水槽に放ったところ、冷凍ブラインシュリンプだけで、
十分に生育可能な事がわかった。

プランクトンの種類は大きめのものはヨコエビ類と思われるが
より小さいミジンコみたいなのは 何物か?さっぱりわからない。
その他、イサザアミも相当数採集できた。

来シーズンのチョウチョウウオ採集時に生き餌としての活用を考えている。
 

 

 

 

 


2月22日から1週間たち、ナオさんからおすそ分けいただいた
ダンゴウオ稚魚は10匹中 9匹が残った。
気のせいか、少し大きくなったような・・・・・・・・

 

大変見づらいが、黒い粒粒が ダンゴウオの稚魚である。

今シーズン 番長はダンゴウオ数匹を採集するも、
技術不足で自家繁殖には至らなかった。
図らずも、チャンスをいただいたナオさんには、
この場を借りて感謝したい。

ナオさん。本当にありがとうございます。

 

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季節来遊魚採集2015-3 執念の平日夜磯 なんとかオスのダンゴウオをゲット

2015-02-07 10:25:14 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年2月4日

  なんとかして、オスのダンゴウオをゲットできないものか?

木曜から雪になる。との予報もある中、平日の夜磯に出かける番長。

例によって、三浦某所の磯に到着。
平日だから、誰もいないだろうな?
怖い中で一人はいやだなあ~。
と、思いきやいきなり 声をかけられた。
おっ!同好者 HITSの一人 Iさんではないか?
Iさんとは、同じ趣味のブログを書いている同士で、

「番長 オスのダンゴウオがいないんだって?」と、
声がかかる。

「そうなんですよ。オスのダンゴウオをゲットしに来たんですよ」
といった会話の後、先に準備のできた I さんが、今日は短時間勝負
とのことで、いそいそと磯に入って行った。

3分後、続いて磯に入る番長。
磯にもう一人の採集家がいたので、
「がんばって!」と、声をかけて 僕は僕で自分のお気に入りの
沖寄りのタイドプールを目指す。

よしっ!今日はまったく怖くないぞ(^u^)。
と、思うも世の中そう甘くない。
1時間くらい全く音沙汰なし、
Iさんは、どうやら先に上がったようだな。

などと、思っていたらたら・・・・・・
うん?オタマジャクシ?じゃない ダンゴウオ発見!
ゲットした!!うれしい! 

ただ、残念ながら メスのダンゴウオだった。
よし!この調子で 次はオスをぜひともゲットしたい。
5分後 程近い場所で 2匹目発見&ゲット!

真っ暗でわかりにくいが

オス?と思われる1匹を

ゲット!

やった!

あきらめなくて

本当によかった。














帰宅して 水槽に放つ。


写りが悪いが、横向きの姿を撮影した。

背びれが やや大きい。
 

これまた写りが

非常に悪いが

背びれがやや

大きい。

オスと思われる。

 




2日後、塩ビ管に2匹のダンゴウオを発見。

 

水槽と同じく

こちらも

「寿」とならないかな?



 

 

期待が膨らむ番長であった。
 

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季節来遊魚飼育2015-1 ダンゴウオ産卵するも 実らぬ定めの悲しきを・・・・

2015-02-01 17:38:52 | 季節来遊魚の採集と飼育
2015年2月1日

 1月30日 いつものようにダンゴウオの水槽をのぞきこむと・・・・
うん?あれは何だ?(?_?)
マットの上に赤い何かの塊がある。
「あんな、ヤドカリいたっけ?」そう、思った。

画像が悪いが
最初は何なのか
わからず、
別に気にもとめず





 

 

 



ダンゴウオ自身に目を移すと・・・・・・・・




















おなかのところに、さっきと同じ赤い粒粒がついている。(@_@;)
これって、もしかして産卵? 
なのだろうけど、しかし・・・・・・・
 

 

 

ダンゴウオは2匹いるけど
両方ともメスと思われるし
卵を守る様子も無い。

産卵用に入れた塩ビ管も
今となっては空しい。

悲しいかな
無精卵であった・・・・



自然下ならば、間違いなく有精卵として誕生できたであろうが、

飼育下では、それもかなわず・・・

それでも、ダンゴウオとしては精一杯の本能を全うした。

「これは僕の責任だなあ」((+_+))
実らぬ定めの悲しきを思い、
水槽の前に正座し、ダンゴウオに詫びる番長。
「本当に申し訳ない。ごめんなさい。」

今シーズンは、ほぼ終了しているが・・・・・
なんとかして、オスのダンゴウオを採集せねば・・・・
こう、誓う番長であった。

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季節来遊魚採集 2014-33 シーズンスタッツ3 磯編

2014-12-27 10:51:22 | 季節来遊魚の採集と飼育
2014年12月27日
 
  シーズンスタッツ3として、最後に磯編を書くことにした。

  今シーズンは 磯は延べ66カ所も行った。

大潮の週は南房総、それ以外は三浦の磯を
まるで少年のように、駆け回ったのである。

内訳は、下記の通りだが、三浦の磯では成果は出ていない。
レア種の採集はもっぱら南房総の磯に集中している。


 

番長のブログ記事も、南房総採集時のものがほとんどである。

主な、レア種を下記に紹介したい。
と、言ってもびっくりするようなレア種がならんでいる。
とまでは行かない。
見る人によっては「なあ~んだ。(;一_一)」と、思われるかも知れないが、
番長にとっては、貴重なレア種採集である。

ミゾレチョウチョウウオ

9月13日
南房総A磯で採集。

キャリア初のゲット。
思わず、現場で
万歳してしまった。
 



 

 

ツユベラ

9月20日
南房総A磯で採集。

何回か見失うも
執念でゲットした。
さすがにうれしかった。



 

ハコフグ?
ミナミハコフグ

11月8日
三浦のP磯で採集。

11月に採集できるとは
思わなかった。
さすがに、やや大きめ。

 

 

 




サザナミヤッコ

11月9日
南房総A磯で採集。

昨年より3か月も
遅い初ゲット。
今シーズンの不作の
象徴である。

 

 



ヒレグロコショウダイ

11月12日
三浦P磯で採集。

南房総でゲット失敗も
三浦でリベンジ。





  全体的に、不作の印象が強いシーズンであったが、
レア種の方も、少ないシーズンあった。

?エルニーニョ現象の影響なのか?
?流れ藻が少なかったのか?
?繁殖地の海水温が高すぎたのか?
?台風の発生が少なく、新着魚も少なかったのか?

番長にはわからない。

黒潮の流路は、そこそこ太平洋側沿岸寄りであり、
大蛇行は無かった。
不思議なシーズンとも言えるだろう。

ともあれ、シーズンは終了である。
来シーズンは、豊作であるよう願いたい。

来シーズンは、5月スタートを予定している。

5月~12月にかけて、
番長は再び少年に帰る・・・・・・。

季節来遊魚採集 2014-32 シーズンスタッツ2 漁港編

2014-12-20 18:32:26 | 季節来遊魚の採集と飼育
2014年12月20日

  今シーズン 三浦・南房・外房ひっくるめて 漁港採集はグラフの通り
延べ57か所行った。

 

なんと、三浦の漁港だけでも延べ37カ所も行っている。
しかしながら、漁港ベタの番長は、三浦・南房・外房いずれも
大した成果を出していないのが、現状である。

今回は その中で漁港における、チョウチョウウオ以外の
採集魚を何匹か紹介したい。

ナンヨウツバメウオ

8月15日
南房総J漁港で採集。

停泊中の漁船と
岸壁のわずかな
隙間にいた。

 

 




カエルアンコウ

8月23日
三浦のX漁港で採集。

そうとうご機嫌斜め。
撮影後、リリースした。

 




 

 

タツノオトシゴ

9月6日
三浦のQ漁港で採集。

波間に漂う感じで
見逃しそうだった。





 

 

ハリセンボン

9月27日
南房総B漁港で採集。

最初はゴミかと思った。






シイラ

9月27日
南房総B漁港で採集。

古代魚みたいだった。
撮影後、リリースした。






チョウハン

12月9日
南房総Z漁港で採集。

驚異の13℃生存魚。






以上が主な所だが、漁港での成果は本当にパッとしない。
今シーズンも、結局セグロチョウチョウウオはゲットできなかった。
もう少し、技術をつけなければ・・・・・と、いつも思う。

次回は、磯での採集魚を紹介したい。


 


季節来遊魚採集 2014-31 シーズンスタッツス 1

2014-12-15 22:12:07 | 季節来遊魚の採集と飼育
2014年12月15日

 チョウチョウウオを中心とした、今シーズンの季節来遊魚採集は
5月17日 南房総素潜り採集からスタートし、7か月を経過し、
ここに終了を迎えるに至った。

全体的に見て、不作の印象が強いシーズンだったが、
どれほどの不作なのか?スタッツで示すべきと考えた。

番長は珍しく地道な作業をし、集計がまとまったので発表したい。

2013年スタッツと併記することで、いかに今シーズンは苦労したか?
が、明白である。


まず、番長は 今シーズンいったい何回採集に行ったのか?を示す。


 

 

 

 

 

 

 

番長は横浜市在住のため、近場の三浦の海に行く回数が多い(31回)が、
千葉方面に、なんと23回も遠征している。

東京湾フェリーに、46回乗船した計算になる。

最近は、東京湾フェリーの乗組員からも
行きは、「今日はどっち方面ですか?」
帰りは、「今日はどんなのが採れましたか?」
などと、話しかけられるくらいである。

むろん千葉に行くのは、純粋に採集だけの目的である。
道中観光名所もいくつかあると思うが、ほぼ眼中に無いと言ってよいだろう。

なお、2013年の採集行回数が少ない?と、思われるが、
昨年が台風の当たり年だった事を、ご記憶であろうか?
土日のたびに台風が接近し、行きたくても行けなかったのである。

次に、番長は磯派?漁港派?いずれか?を示す。

 

 

 


番長は、おおまかに言うと 6対4くらいで磯派である。

純粋に夏場だけなら、ほぼ磯で決まりだが、11月以降は
漁港にシフトしている。

それと、現場に到着しあまりに波が高い時は、
磯は断念し、漁港に専念する事もある。

もっとも、採集成果はほとんど磯におけるものであり、
ブログ記事も、ほとんど磯の記事である。
漁港はほとんど成果が無いのである。
要は、大ダモ使いがヘタと言うことである。

次に、季節来遊魚の確認数を示す。

 

 

 

 

 

 


採集行回数は、2014年の方が1.5倍くらい多いが、
季節来遊魚の確認数は、2013年に及ばない。
今シーズンの不作を物語る数字であろう。

2013年は、確認数において ナミ・トゲ・フウライの順であったが、
2014年は、ナミ・フウライ・トゲの順であった。

特に、シーズン後半になり、ナミチョウチョウウオの数が減ってくると、
俄然、フウライチョウチョウウオの確認数が増加した。

採集家の多くが、「今年はフウライチョウチョウウオが多い」と、
感じたはずである。

一方、ツキチョウチョウウオ・ゴマチョウチョウウオは
今シーズンは全く見られなかった。
わずかにミゾレチョウチョウウオを確認~ゲットできたのが救いか?

その他、ハタタテダイやツノダシは極端に少なかった。
サザナミヤッコもシーズン後半に、なんとか見られたが
全体的に少なかったと言えるだろう。

2013年、2014年では何が違うのか?

番長は、台風の発生個数に着眼した。

2013年は 8月6個、9月7個、10月7個もの台風が発生した。
2014年は 8月1個、9月5個、10月2個の発生である。

年間発生個数においても、2013年31個、2014年22個と大差である。

2013年の夏~秋にかけて、採集シーズン真っ盛りという時に、
毎週のように台風が接近し、我々は地団太を踏んだが、
一方で、台風は新着魚という置き土産をくれたのである。

2014年はそれが無かったのである。

番長は唖然とした。

2013年の
あれほど「もうコリゴリ(T_T)/~~~」と思わせた台風が
悪しき後に,良しきをもたらしたのである。

これまさに「塞翁が馬」の理に似たり・・・・・・・。

反省の多いシーズンであった。
今シーズンは、新規開拓がほとんどできなかった。
南房総広しと言えど、行くのはほとんどA磯とB磯で、
周辺の磯は、ほとんど開拓できなかった。

来シーズンは、今回はC磯とD磯の日と言えるように、
レパートリーを増やすのも、必要かと思う。

反省する一方で、いい事もあった。

やはり、磯や漁港で 多くの同好の士と出会ったのが一番であろう。
おそらく、人口1000人に一人くらいしかいないであろう同好の士との
出会いや、情報交換は何事にも代えがたいものであった。

「今シーズンはレア物が少ない」と嘆く番長だが、
1000人に一人くらいしかいない(もっと少ないかも?)という
自分らこそが、レア者なのかも知れない。( ̄□ ̄;)!!

そんな同好の士がきわめて少ない趣味だが、
磯や漁港で僕と合って、会話に付き合ってくれたり
採集行に同行していただいた同好の士の方々に
この場を借りて、心より感謝します。


本当にありがとうございます。<m(__)m>

来シーズンも よろしくお願いします。



季節来遊魚採集 2014-30 掬うとは 救うことなり 来遊魚

2014-12-08 23:49:44 | 季節来遊魚の採集と飼育
2014年12月7日

 この季節 さすがに素潜りとはいかないが、漁港採集に未練がある番長。

今日も今日とて、東京湾フェリーに乗り込み 久里浜港~金谷港~南房総へ
ダメもと覚悟で向かう。

金谷港 
恋人の聖地の鐘も
クリスマスモードに模様替え

こんな季節になってきた。

千葉県から、こんなに
はっきり富士山が見える。

 

 





さて、南房総のホームグラウンドに到着。
今日は素潜りはせず、漁港数カ所を回り
だめなら、早めに引き上げるつもりだった。

当初の読み通り、どの漁港も チョウチョウウオのチョの字もない。
岸壁には チョウチョウウオどころか生物感すらない。

「やはり、今シーズンは終了なのだろうか?」

そう思った。背後には モズの鳴き声が響くばかりである。
この時点で、まだ午前中である。

まあ、ダメもとで いままで行ったこと無い漁港も行ってみようか?
何カ所目かの漁港。
漁港にしては、水は澄み渡りかえってチョウチョウウオがいそうにない
と、思った漁港で・・・・・・・・・・。

「うん?何か水面に浮いている?」

なんと、岸壁から1mほど離れた水面に・・・・・
何と!チョウハンが ぷかぷか浮いている。!!!
いかにも瀕死を思わせる動きに・・・・
「これはいかん!」と、 大慌てで タモで掬う番長。

すぐさまタンクに入れ、原付のヘルメットボックスへ
タンクごと収納する。

これ以上水温を下げる訳には行かぬのだ。




なんと、水温13℃。チョウハンよ、よくぞがんばった。
もうこれ以上水温を下げる訳には行かぬ。
何はともあれ この状態で原付を走らせれば、
エンジンからの熱伝導で多少なりとも
水温を上げることは可能である。
 

 

 



  家に帰り、水温を計る。
おお!(^。^) よかった。水温が16℃くらいまで上がっている。
原付のエンジンのおかげで、道中で3℃くらい水温が上がった。

 

 

 

16℃であっても、
飼育水槽とは
10℃位の温度差がある。

慎重に慎重に、
水合わせを行う。

どうやら、しのいでくれた
ようである。






今シーズンは 5月からチョウチョウウオの採集をしてきたが、
瀕死状態のチョウチョウウオを採集したのは初めてである。

はからずも、チョウハンのこの身をタモで掬うことで、
あるいはその命を救うことと、相成ったのではないか?

チョウハンを仮に僕が タモで掬わなかったら・・・・・
果たして、命ながらえることができただろうか?

それは誰にもわからない。

これも、一期一会であろう。

縁あって対峙した小さな命を 我々採集家は 守ってあげるべきだと、
僕は思う。

これが、採集家の優しさではないかと?・・・・・。