高須番長の書道ブログ

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「常春」ならぬ「常晩秋」の地 英タイリー島 暖炉の夏

2014-06-17 23:20:56 | 気候、海流の話
2014年6月16日

  世界に、常春の地はままある。 メキシコのメキシコシティ 
 中国の昆明といった地がまず頭に浮かぶ。
 いずれも 緯度的には熱帯もしくは亜熱帯に位置しながら、
 標高2000m前後の高原に位置するがために、
 真夏であっても 平均気温は20℃前後
 真冬であっても 平均気温は10℃前後 という
 夢のような過ごしやすさである。

  日本国内で この条件に当てはまる土地はどこにも無い。
 千葉県の銚子市、八丈島あたりが、いくらかそれらに近いが、
 いくらなんでも、真夏の平均気温が20℃前後とはいかない。

  真夏の平均気温20度を求めるなら、はるか北の大地
 北海道の釧路あたりまで、足を伸ばさねばならないであろう。
 むろん釧路の冬に平均気温10℃を求めるのは無理。
 そこにあるのは同じ10℃でも氷点下10℃の冬である。

  さて イギリスはスコットランド北大西洋上に位置する
 北緯56度50分タイリー島の夏は、
 冗談にも夏らしいと言えるものではない。

 常に晩秋とは?一体どんな気候なのか?

 下記に2014年1月27日と6月16日のイギリス各地の気温を示す。






メキシコ湾流洗う
タイリー島の冬は
北緯56度にして
驚異的に暖かい






 と、以前に述べたような気もするが・・・・・・・

 

 





6月であれば、
20℃越えは
当たり前だが

1月27日と3℃
しか差がない
タイリー島の
最高気温
誠か?




 上記で示した通り、タイリー島の1月27日の最高気温は12℃
                     6月16日の最高気温は15℃

 なんと、冬と夏で最高気温の差が3℃しかないとは・・・・・・・・
東京で言えば、年中11月くらいの気候という事である。
世の中 こんな事があるのだろうか?

 夏至が近い タイリー島の日の出は朝4時36分 
日没はなんと夜10時22分である。
さすがに、北海道よりはるかに北の地だけあって、
夏場の陽は驚異的に長いのだが・・・・。

陽が長いからと言って、温暖の祝福があるとは限らない。

 外にいたのでは 6月でもあまりに涼しずきる夕べ
人々は早々と家にこもることであろう。
ある者はチェスに興じ、またある者はスコッチを傾け、
皆で暖炉を囲みつつ、太陽がなかなか沈まない黄昏時を
思い思いに過ごすことであろう。

 ワールドカップのシーズンになり、
スコットランドは出場しないが、あまり応援したくないライバルの
イングランドの試合にしばし興じる者もいることであろう。

 しかし、そんな日々もほどなく移ろい、やがては忘却の彼方に
去って行くことであろう。

 秋冬春夏 人々の悲喜こもごもを映し出す窓辺の傍らにあって
変わらないのは、年中絶えることのない暖炉のたき木の
パチパチと鳴る乾いた余韻だけである・・・・・・・。
 

 

 


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