2014年10月5日
前回 サンディエゴの信じられない年較差の少ない気候を紹介した。
今回は、なぜサンディエゴの夏がこれほど涼しく、雨も少ないのかを
検証したい。
まず、サンディエゴの夏がいかに涼しいか?
とある有名避暑地のデータと併記したい。
そんなバカな!!
北緯36度35分
標高999m
長野県軽井沢と
カリフォルニア州サンディエゴ
7,8月の気候は
両者に大差なし。
サンディエゴの人々は、海岸にいながら高原さながらの涼しい夏を享受することになる。
なぜ、これほどまでに涼しいのか?
理由はやはり、番長の好きな海流にあるようだ。
カリフォルニアというと
陽光まぶしい温暖の地
のイメージがあるが、
強力なカリフォルニア海流が
沖合を流れる影響で
最高気温はさほど
上がらない。
反流のダビドソン海流は
夏場は200m以深の
深層を流れるため、
気候に対する影響は
軽微。
それでは、雨が少ないのはどう説明する?
答えは簡単である。
カリフォルニア海流の平均水温は夏場でも18℃である。
海上がこれほど冷涼であると、蒸発する水蒸気が少ない。
水蒸気が少なければ、雲は発生しない。雲が無ければ雨は生じない。
偏西風が運ぶのは、冷気だけである。
そんなに、雨が少ないのか?
答えは下記の通り。
参考までに ほぼサンディエゴと同緯度の
熊本(北緯32度80分)を比較として併記する。
サンディエゴは
夏期少雨の
典型的地中海性気候
コロラド川ならびに
伏流水が無ければ、
サンディエゴの繁栄は
おそらく無かった。
サンディエゴの海岸風景を下記に示す。
まぶしい陽光を求め、海岸に集う人々。
されど、
その水、震冷にして、泳ぐ者此れ稀なり。