高須番長の書道ブログ

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怪物黒潮6 日南市油津、足摺岬、室戸岬、潮ノ岬、八丈島 冬が最も暖かいのはどこだ?

2014-05-23 00:04:40 | 気候、海流の話
2014年5月23日

 日本の太平洋側、 宮崎県日南市、高知県足摺岬・室戸岬
和歌山県潮ノ岬、伊豆諸島八丈島は、いずれも黒潮の接岸もしくは
直撃する場所としてつと有名である。
それらは、避寒地と呼ばれ冬でも比較的温暖な土地とされている。

 

左記は黒潮の流路
並びに海水温分布を
示すが、上記5か所
はいずれ劣らぬ
黒潮影響地であり、
黒潮流域に当たる海域
の海水温度がぐっと
高いことがはっきりわかる

【出典】海上保安庁海洋速報 第85号


できるものなら、そういった地に住んでみたいのだが、
現状では、
夢のまた夢といったところである。

かの日八丈島で見た 青と言うより藍色の海
名付けて黒瀬川とは言い得て妙なり。
黒潮が近くを流れるといった生優しいものではない。
上図を見れば一目瞭然。
島全体が黒潮に囲まれ、まさに黒潮まっただ中なのである。

さて、上記に列記した数か所はいずれ劣らぬ避寒地となっており、
冬が比較的暖かい割には、夏は猛暑とはならず、最高気温が
30℃を大幅に超えることはまれである。
内陸のように熱がこもることがないためである。


具体的に 平均気温グラフで比較したい。

黒潮接岸地の温暖ぶりは
いずれも冬を旨とすべし。
12~2月の平均気温は
いずれも東京より3~5℃
高い数値である。
特に、八丈島の温暖さは
顕著であり、最も寒い2月
でさえ10℃を越え、
東京の4月上旬の暖かさ

  
  しかも、八丈島が余程南の島か?と言うと、そうでもない(@_@;)
北緯33度10分は 熊本市、宮崎市よりずっと北、
大分県市白杵市、長崎県佐世保市ハウステンボス町あたりが同緯度。
島嶼で言えば 五島列島のひょろ長い中通島新魚目町と同緯度。

 

 

再度 アップで黒潮流路を示すが、

絶海の孤島八丈島は、シベリア寒気団の影響を最もうけにくいという好条件も重なり、
北緯33度にして、信じられない温暖な気候に恵まれているのである。

黒潮を超巨大河川に例えるなら、

沖縄、奄美、トカラ、屋久島等  = 川上
油津、足摺岬以降の太平洋側 =  川下 である。

「北上して勢力も弱まる」と考えるのが普通だが、さにあらず・・・・・。

げにすさまじき 怪物黒潮。
はるか川下の八丈島で、逆にヒートアップするとは・・・・・・・。

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