
清澄庭園は、この地の一部が豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられていて、享保年間に下総国関宿の藩主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようです。明治期になって岩崎弥太郎及び岩崎家が造園工事を進めて隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲には全国から取り寄せた(三菱汽船が運搬)名石を配して、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」を完成させました。
関東大震災で大きな被害を受けたがこの時図らずも災害時の避難場所としての役割を果たし、多数の人命を救いました。岩崎家ではこうした庭園の持つ防災機能を重視し、翌大正13年に破損の少なかった東側半分(現庭園部分)を公園用地として東京市に寄付し、市ではこれを整備して今日にいたっています。
庭園面積は、2万2千平方メートルの仙石庭園より広い3万7千平方メートルあります。
【アクセス】
場所は、東京都江東区清澄2・3丁目、都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅下車徒歩3分に立地しています。
庭園としては泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」で、大名庭園から明治時代の造園に受けつがれた我が国を代表する名園のひとつですが、東広島市高屋町に仙石庭園ができるまでは我が国一の岩石庭園とも評されていました。
今日は、この清澄庭園の名石について、浅学ながら私なりの見解を書いてみました。()書きが、私なりに考えた石の分類です。間違っているかも知れないが、どうか大目に見てください。
【手水鉢】
【伊豆川石】
【伊予青石と伊豆川石】
【生駒石】
(式根島流紋岩)
【水鉢】
【佐渡赤玉石】
【保津川石】
【伊豆川奈石】
【綺麗に剪定されたアカマツ】
【秩父青石】
【石塔】
【巨大な紀州青石】
【舞鶴石】
【伊予青石】
【武州三波石】
この庭園では、特に石橋や、飛び石、手水石などに加工されて、機能する石が美しと思いました。
【仙台石橋 泥岩】
【紀州青石の飛び石】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます