ノアの洪水の後、アブラハムは神様から祝福された最初の預言者と言われており、ユダヤの祖とされている。
アブラハムは、ユダヤ教だけでなく、キリスト教・イスラム教にとっても始祖的存在である。
バベルの塔倒壊後、長い時間が過ぎた。
シュメールの都市ウルでは、ノアの子孫テラという男性が住んでいた。
テラはアブラハムのお父さんであった。
妻のサライ、息子のアブラム、孫のロトに、
「今からウルを出てカナン地方に向かうぞ!」と、急にテラは言い出した。
が、カナンにはたどり着けず、途中にあったハランという場所に留まることになる。
アブラハムが75歳のころ、神から啓示を受ける。
「あなたは今から約束の地・カナンに行きなさい
そうすればあなたは祝福され、あなたの名前はとてつもなく有名になるでしょう
そして地上の全ての民族はあなたによって祝福されます」
「えー!今からまた旅だつんですか!?
ワシめっちゃおじいちゃんですけど?
分かりました!
神の啓示ならすぐに旅立ちます!」
今回はカナンにたどり着くことができた。
すると、神が現れ、
「よくやったね!アブラム!
あなたの子孫にわたしはこの土地を与えます。」
カナンは今でいうイスラエルのあたり。
ユダヤの人たちが、イスラエルは自分たちの土地であるとする根拠は、このシーンにある。
しかし、カナンはスーパー乾燥地帯。
ついてすぐ飢饉に襲われる。
何も食べるものがない!
「あかん!ここ住まれへんわ!
神様がくれた土地なのにどういうことやねん!
ここにおったら死んでしまう!
いったんカナンの地から出よう!」
アブラハムたちはエジプトにたどり着き住み始める。
そこでアブラムは妻サライ65歳が美しすぎることを不安に思う。
「こんなきれいな妻がおったらワシ嫉妬されて殺されるんちゃうか!?」
「サライ、すまん。
ワシとの関係性を聞かれたら、とりあえず妹やと言ってくれへんか?」
「えー!ワタシあんたのことお兄ちゃんて言わなあかんの?」
しかし、実際にアブラハムとサライとは異母兄弟、近親婚であったので全くのウソではない。
サライもしぶしぶ「わかりました」と了承する。
その後、アブラハムの懸念通り、サライの美貌はエジプト中に広く知れ渡り、ついにはファラオまでプロポーズしにやってきた。
アブラムもサライは妹だと言っているし、カナンから逃げてかくまってもらっている身でもあり、王様から言われたら断れず、サライはそのままファラオの元に行くことになった。
アブラムも、ファラオの妻の兄ということで、いいポジションをいただくことになる。
多くの羊、牛、ラクダ、男女の奴隷を手に入れることができた。
ここで、突然、神の怒りの鉄槌が下される。
ウソをついたアブラムにではなく、ファラオに激しい疫病の厄災を与えた。
「わー!なんでワシがこんな目に!?
何!サライは神に選ばれたアブラムの妻?
それで私はこんな目にあっているのか
それやったら最初からアブラムの妻って言うてよ!
妹や言うから結婚したんやんか!
腹立つわー!
もうサライ連れて荷物まとめてどっかに言ってくれー!」
アブラムとサライ、甥のロトはエジプトを離れる。
このころのアブラムは、ファラオからゲットした大量の金銀財宝や家畜を持っていた。
甥のロトもたくさんの財宝を持っていた。
従者もたくさんいた。
アブラムとロトは仲がよかったが、従者の間でもめごとが起こり始めた。
「いやー、身内同士で争うのはキツいな
ロトよ、ここで分かれようか
ワシは今からロトと違う方向にいきますわ」
アブラム、サライはカナンの地へ。
ロトはソドムと呼ばれる極悪な人々が住む場所へ行く。
なんでそんな場所に…?
カナンの地に着いたアブラムは神から、
「今あなたが見渡せる全ての地をあなたとあなたの子孫に与えます。」と言われる。
でも、そこってスーパー乾燥地帯なのでは…?
そして、75歳のアブラハムは65歳のサライとたくさん子供を作るのであった。
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