The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum_hispanica

2021-06-27 10:23:52 | ポルトガルの野の花

スイカズラ科、Caprifoliaceae、スイカズラ属、常緑蔓性、イベリア半島固有種、

学名:Lonicera periclymenum hispanica

英名:Honeysuckle、Common Honeysuckle、European Honeysuckle、Woodbine、Spanish Honeysuckle、

葡名:Madressilva、Madressilva-das-boticas、Madressilva-do-periclímeno、Madressilva-esverdeada、 Madressilva-sem-pêlos、

2015年8月1日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、8月5日、2017年9月27日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum hispanica の花。若い枝は毛が密生し、葉は、木質のつるに長さ3-8mmの葉柄をもって対生する。葉身は卵形から長楕円形で、長さ2.5-8cm、幅0.7-4cm。毛は葉の裏面に多く、表面は少ない。なお、葉は全縁だが、幼い枝では粗い鋸歯が出ることがある。

 

花は5-7月に咲き、甘い香りがある。花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂、はじめ白いが徐々に黄色くなる。そのため、一つの枝に白い花と黄色い花が同居することが珍しくない。後述の異名である金銀花はこれによる。

 

果実は径5-7mmの液果で9-12月に黒熟する。

 

 

 

ロニケラ・ぺリクリメヌム・ヒスパニカ Lonicera periclymenum hispanica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ドイツ人16世紀の数学者でもあり採集家でもあった Adam Lonitzer の名に因んでいる。種小名は、ギリシャ神話に登場する自分の姿・形を変えることが出来るという Periklymenon の名に因んでいる。亜種名は「スペインの」の意。

ロニケラ・ペリクリメヌム・ヒスパニカは、スイカズラ科の蔓性半落葉性樹である。本種はイベリア半島の標高600~1800m程度で、川沿いの森林地帯に自生する樹種である。蔓の長さは4m前後程度となる。葉は楕円形~披針形で、縁部には波状の鋸歯があり、茎に対生する。5~8月頃、葉腋に散形花序を出し、蕾時には桃紫色で、開花時には白色、咲き終わりには黄花となる筒状花をつける。花冠は2深裂し、上片は更に4列し、後方に反転する。花後には球状の液果をつけ赤熟する。(GKZ植物事典より)

 

 

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