シソ科、Lamiaceae、キランソウ(アジュガ)属、地中海沿岸地域原産、多年草、
学名:Ajuga iva var.Pseudoiva、
英名:False Bugle Ivette、Lesser Ground Pine、French Ground Pine、
葡名:Erva-crina、
2014年5月4日、6月12日、11月2日、2015年5月5日、2016年6月5日、9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
アジュガ・イヴァ・プセウドイヴァ Ajuga iva var.Pseudoiva の花。
種小名の iva は唇形植物の意。
地中海沿岸の各地で生息している。赤土の土砂が流れる過酷な場所に毎年生えている。しかもこの場所でしか見たことがない。マラリアなどに効くとされる薬用植物。
花の色は黄色、ピンク、ムラサキなどあるらしいが、黄色しか確認していない。花の大きさは8ミリほど。
草丈は5センチほどで、匍匐して広がる。葉は分厚く、毛深い。葉の色は青緑。
コスタ・アズール地方でも野の花の観察で訪れる場所は6~7箇所に及ぶが、そのうちでも好きな場所の一つで一度行けば2~3時間は歩き回る。くたくたになってしまうが、このアジュガ・イヴァは気になって会いたくなり必ずその自生場所に足を踏み入れる。赤土にまみれながらも、小さくて優しい黄色い花を咲かせ、必死に生きている姿に感動を覚える。アジュガ・イヴァ・プセウドイヴァ Ajuga iva var.Pseudoiva でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の「音読みから。属名は、a(=ない)とjugos(=束縛)の合成語で、花冠の下唇上にくびきを共にするものが見えないからという。種小名は「唇形の」の意。変種名は「疑似唇形の」の意。
アジュガ・イヴァ・プセウドイヴァは、シソ科の多年草である。本種は、地中海沿岸地方の比較的日当たりの良い砂質土壌~粘土質土壌地帯に自生の見られる野草である。全草が白色の細毛に覆われる。茎は斜上した後に立ち上がる。草丈は5~20㎝程度となる。葉は線状で、縁部は全縁、先端部は円頭、基部では葉柄状に細まり茎に互生する。葉の表面は主脈部位を中心に下方に凹みを見せる。4~9月頃、茎上部の葉腋に2㎝程度で黄色~白色の唇形の花をつける。(GKZ植物事典より)