イラクサ科、Urticaceae、イラクサ属、多年草、
学名:Urtica dioica、
和名:セイヨウイラクサ(西洋刺草)、(西洋蕁麻)、
英名:Stinging Nettle、Common Nettle、Nettle Leaf、
葡名:Urtiga、Urtigas、Ortigas、
2016年2月16日、18日、22日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、コスタ・アズール地方で撮影、
イラクサ属 (Nettle) は、30から45種の顕花植物を含むイラクサ科の分類群である。主に温帯地域の都市部に分布する。ほとんどは草本の多年生植物であるが、一年生のものや低木になるものもある。この属で最も有名なものは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北アメリカに自生するセイヨウイラクサ urtica dioica である。約100年前の文献でこの属に分類されている約100以上の種は、現在ではイラクサのシノニムとされている。またこの中には、現在でも亜種とされているものもある。
イラクサ属は、ハマキガ科(Tortricida) ヒメハマキガ亜科(Olethreutinae) のミヤマウンモンヒメハマキの(Syricoris lacunana)やタテハチョウ科のチョウ等、多くのチョウ目の幼虫の餌となる。
多くの種はとげを持っており、医学的な利用ができると期待されている。マオリ族に ongaonga と呼ばれるニュージーランドの固有種 Urtica ferox は、馬、犬、そして少なくとも1人の人間を殺したことで知られている。イラクサ属から分泌される毒の性質は、まだよく分かっていない。多くの種のとげにはギ酸、セロトニン、ヒスタミンが含まれているが、イラクサ Urticathunbergiana に関する近年の研究では、シュウ酸や酒石酸を多く含んでいることが示唆されている。
薬品、伝統薬、料理、繊維等の目的に使われているのは、ほとんどがセイヨウイラクサだが、ヒメイラクサが使われることもある。この種は、葉の面積あたりのとげの数が多いことから好まれている。
イラクサ属の全てがこのような性質を持っているわけではないかもしれないが、その作用はヒスタミン、コリン、ギ酸、ケイ素等の成分に基づくものだと考えられ、利用の合理的根拠となっている。しかし、ある薬理作用が1つの成分によるものだという事実は、イラクサ属全てが同じ作用を持つことを示すものではない。
葉に触れるととげによる痛みを感じ、蕁麻疹を起こすこともあるが、ニュージーランドの Urtica ferox を除き、命にかかわることはない。それ以外のほとんどのイラクサ属は安全であり、蒸した後に野菜として食べられる種もある。(Wikipediaより)
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(GKZ植物事典より) 和名は、西洋に産するイラクサの意から。属名は、ギリシャ語の utrere(=焼く、傷つける)を語源としている。種小名は「雌雄異株の」の意。
セイヨウイラクサは、イラクサ科の1年草である。草丈は1~2m程度となる。地下に黄色の根茎を持つ。葉は、長さ5~15㎝、幅2,5~5㎝程度の楕円形~卵形で、縁部には鋸歯を持ち、先端部はほぼ鈍頭~鋭頭、基部では葉柄に連なり茎に対生する。葉は薄く軟質であるが、表面には多数の刺を持つ。茎の周囲にも刺が密生する。5~9月頃、緑色を帯びた白色の小花を穂状につける。本種は、雌雄異花で、雄花・雌花はそれぞれ別の株につき、雄花序は雌花序よりも長くなる。本種は、古代ギリシャ時代からその薬用効果がみとめられ、ハーブとして現在も持続的に用いられている。 本種は、北アフリカ、北米等では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)
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