The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ヒペリクム・トメントスム Hypericum tomentosum

2021-06-15 09:50:50 | ポルトガルの野の花

オトギリソウ科、Hypericaceae、オトギリソウ属、地中海沿岸地域原産、

学名:Hypericum tomentosum、

和名:ビロードオトギリ(天鵞絨弟切草)、

英名:Wooly St. John's Wort、葡名:Hipérico-peludo、Hipericão-peludo、Miilfurada-pelud、

2014年6月12日、2017年5月21日、2021年6月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヒペリクム・トメントスム Hypericum tomentosum の花。

 

花の直径は1cmほどで、オトギリソウの仲間では極小。

 

葉や茎は緑灰色で、肉厚。楕円形の葉は互生。

 

枝分かれしながら地上を匍匐し、50cmほどにも広がる。

 

草丈は10cmほど。赤土と小石の混じる場所に生育。硬く締まった赤土は雨が降ると流れだす。ヒペリクム・トメントスム  Hypericum tomentosum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の意訳から。葉質に細毛が密生することから。属名は、ギリシャ語の hype(=上に)と eikon(=絵)の合成語で、本種を絵画の下に吊して悪魔を追い払った民間伝承から。種小名は「貫通した、孔のあいた」の意。

ビロードオトギリは、オトギリソウ科の多年草である。本種は、原産地に記した地域で、比較的日当たりの良い岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。茎は地を這い横走する。草丈は10㎝程度となる。茎や葉には灰白色の細毛が密生する。葉は長さ5~20㎜、幅2~11㎜程度の楕円状で茎に互生する。6~8月頃、茎頂に集散花序を出し、径1㎝程度で黄花の5弁花をつける。花後の果実は長さ4~5㎜程度の卵形の蒴果をつける。我が国では既に帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

 

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スコリムス・ヒスパニクス Scolymus hispanicus

2021-06-14 10:19:40 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キバナノアザミ属 、南西ヨーロッパ原産の多年草

学名:Scolymus hispanicus、

和名:キバナノアザミ、英名:Common Golden Thistle、Spanish Oyster Thistle、

葡名:Cangarinha、Cantarinha、Cardo-bordão、Cardo-de ouro、Escólimo-da-espana、Carrasquiha、Tengarrinha、Tingarra、

2008年6月、2014年6月12日、7月28日、2015年5月23日、6月23日、7月20日、2016年6月5日、9日、ポルトガル、アレンテージョ地方、2021年6月9日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スコリムス・ヒスパニクス Scolymus hispanicus の花。道路わきや荒地にに大株、小株で咲いている。蜜蜂の好物のようだ。

 

とげと硬い葉に覆われて近寄りがたい。枝は良く分枝し、草丈は80センチほどになる。

 

食用に適する甘い根と食用に適する葉と茎のために栽培されることもある。3月頃に株ごと掘り起こし、新葉をそぎ落とし葉脈を食用とする。肉、チョリソ、豆、カリフラワーなどを赤パプリカ味で煮込む。

 

鮮やかな黄色で個体差はあまりない。雨の全く降らなくなった7月、他の草花が枯れてしまった荒地に群生している。

 

スコリムス・ヒスパニクス Scolymus hispanicus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、花色と花姿とから。属名は、ギリシャ語の skolymus(=アーティーチョーク)を語源としている。種小名は、「スペインの」の意。

キバナノアザミはキク科の多年草である。草丈は、80㎝ 前後程度となる。根生葉は名が楕円状披針形で、長い葉柄を持ち、羽状に裂し、先端部に刺を持つ。茎葉は革質で、縁部並びに先端部に鋭い刺を持つ。5~7月頃、径2~3㎝程度で鮮黄色の頭花を付ける。本種は、古代ギリシャ時代より、食用野菜とした栽培が行われてきている。(GKZ植物事典より)

 

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キナラ・フュミリス・白花 Cynara humilis

2021-06-13 10:00:28 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、チョウセンアザミ属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、

学名:Cynara humilis、

和名:コガタチョウセンアザミ(小型朝鮮薊)、コビトチョウセンアザミ(小人朝鮮薊)、

葡名:Alcachofra-de-são-joão、

2012年6月、2015年5月23日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年5月28日、6月6日、、2021年6月9日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

キナラ・フュミリス Cynara humilis の花。普通は紫で白花は珍しい。日当たりの良い草むらや道端に咲く。後ろに写っている紫色が普通種。

 

花の直径は7~8cmと大きい。コルク林や道路脇、牧場に自生している。草丈は30cm~1mほど。

 

 

fhumilis はラテン語で背丈が低いという意味。2mを超すのが当たり前の cynara 属の中では、せいぜい1m程度にしかならない。同じキナラ属のチョウセンアザミは2mほどになる。それより小型で、葉の切れ込みが深い。

 

チョウセンアザミ属は地中海沿岸地域からヨーロッパにかけて、約10種が分布。属名の cynara=cyno は犬を意味する kuon に由来、花のまわりの刺が、犬の歯に似ていることから。

 

キナラ・フュミリス Cynara humilis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、cyno(=犬)に由来した植物名からで、総苞片についた刺が犬の歯に似ていることからと言う。種小名は、「小形の」の意。

キナラ・フュミリスは、キク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の開けた草原地帯に自生の見られる野草である。我が国でも食用野菜として知られているアーティーチョークの仲間であり、本種も、食用とされるという。茎は直立し、草丈は30~100㎝程度となる。葉は、20~30㎝程度で、縁部が 深裂するために葉軸を中心に先端部が刺状突起となった三角状の裂片が電動鋸の歯のように互い違いに並んだ形となる。5~6月頃、茎頂に径7~8㎝程度の頭 花をつける。花色は、紫色であるが、希に掲載した写真に見られるように白花種(Cynara humilis f. alba)もある。総苞の周囲には多数の刺状突起が並ぶ。 (GKZ植物事典より)

 

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キナラ・フュミリス Cynara humilis

2021-06-12 10:47:17 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、チョウセンアザミ属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、

学名:Cynara humilis、

和名:コガタチョウセンアザミ(小型朝鮮薊)、コビトチョウセンアザミ(小人朝鮮薊)、

英名:Wild Artichoke、葡名:Alcachofra-de-são-joão、

2008年6月、2015年5月23日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年6月12日、2015年6月23日、2016年6月5日、9日、2020年5月、21日、28日、2021年6月9日、コスタ・アズール地方で、2016年6月16日、ベイラ地方で撮影、

 

キナラ・フュミリス Cynara humilis の花。花の直径は7~8cm。草丈は30cm~1,5mほど。コルク林や道路脇、牧場に自生している。

 

チョウセンアザミ属は地中海沿岸地域からヨーロッパにかけて、約10種が分布。

 

 fhumilisはラテン語で背丈が低いという意味。2 m を超すのが当たり前の cynara 属の中では、せいぜい1,5 m 程度にしかならない。

 

同じキナラ属のチョウセンアザミは2mほどになる。それより小型で、葉の切れ込みが深い。

 

ヒマワリ畑の脇に咲くキナラ・フュミリス Cynara humilis でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、cyno(=犬)に由来した植物名からで、総苞片についた刺が犬の歯に似ていることからと言う。種小名は、「小形の」の意。

キナラ・ヒュミリスは、キク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の開けた草原地帯に自生の見られる野草である。我が国でも食用野菜として知られているアーティーチョークの仲間であり、本種も、食用とされるという。茎は直立し、草丈は30~100㎝程度となる。葉は、20~30㎝程度で、縁部が 深裂するために葉軸を中心に先端部が刺状突起となった三角状の裂片が電動鋸の歯のように互い違いに並んだ形となる。5~6月頃、茎頂に径7~8㎝程度の頭 花をつける。花色は、紫色であるが、希に掲載した写真に見られるように白花種(Cynara humilis f. alba)もある。総苞の周囲には多数の刺状突起が並ぶ。(GKZ植物事典より)

 

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エキノプス・ストリゴスス Echinops strigosus

2021-06-11 10:17:26 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒゴタイ(エキノプス)属、地中海沿岸地域からシベリア西部原産、耐寒性耐暑性多年草、薬用植物、

学名:Echinops strigosus、

和名:エキノプス・ストリゴスス、

英名:Small Globe Thistle、Blue Ball、Rough-leaved Globe Thistle、葡名:Cardo-de-isca、

2009年6月、2014年6月22日、2015年5月5日、7月20日、2016年6月5日、9日、2017年6月11日、2020年5月28日、2021年6月9日、ポルトガル コスタ・アズール地方で撮影、

 

エキノプス・ストリゴスス Echinops strigosus の花。かたまりの中の小さな5弁花はつぎつぎと開花する。

 

花のかたまりの直径は5cmほど、荒地に鮮やかに咲き誇る。草丈は50~120cmほど。

 

種子に含まれる成分がポリオの治療薬として用いられていた。中国では根を煎じ乳腺炎などに用いられるが、日本は主に観賞用として栽培されている。(weblio辞書、薬用植物一覧より)

 

 

山裾に群落を作っている。エキノプス・ストリゴスス Echinops strigosus でした。  

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)  和名は、花色が瑠璃色で、花形が球状だから。属名は、ギリシャ語の echinos(=ハリネズミ)と ops(=似ている)の合成語から。種小名は、「剛毛を持った」の意。

エキノプス・ストリゴススはキク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、概して日当たりの良い荒れ地や草原等に自生する野草である。草丈は、50~120㎝程度となる。葉は、幾分硬質で、大型で、縁部が大きく羽状に裂け、裂辺の先端部は鋭い刺状突起となる。5~6月頃、茎頂に5㎝程度のほぼ球状の花序を出し、青色5弁の小花を多数つける。萼片は白色の糸状となる。本種の原産地では、種子を民間薬として用いてきたと言う。 (GKZ植物事典より)

 

 

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オノニス・ディフサ Ononis diffusa

2021-06-10 11:12:43 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、オノニス属、地中海沿岸地域原産、

学名:Ononis diffusa、

2021年6月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

花の直径は5mm程度と極小。茎は地上を這うように伸びていく。

 

花期は4月から7月中旬まで。

 

ポルトガルの沿海地域に自生。オノニス・ミティッシマ Ononis mitissima に比べて葉が丸く、有毛である。

 

種小名の diffusa はラテン語で『展開する』の意。

 

オノニス・ディフサ Ononis diffusa でした。

©2021 MUZVIT

 

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パリエタリア・ジュダイカ Parietaria judaica

2021-06-09 10:50:18 | ポルトガルの野の花

イラクサ科、Urticaceae、ヒカゲミズ(パリエタリア)属、南ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Parietaria judaica、別名:Parietaria diffusa

和名:カベイラクサ(壁刺草)、ヨーロッパヒカゲミズ(欧州日陰水)、

英名:Pellitory-of-the-WallSpreading PellitorySticky-weedAsthma Weed

葡名:Alfavaca,Alfavaca-da-cobraAlfavaca-de cova,Amarras,CobrinhaColumbrina,Erva-das-paredesErva-de- Nossa-SenhoraErva-de-Santana,Erva-de-amorraErva-dos-muros,Erva-fura-paredasErva-da-cova,Helxina,ParietáriaPulitaina,Pulitária,Utriga-maans、

2014511日、ポルトガル、コスタアズール地方で、2015613日、2018925日ベイラ地方で、2018 5 15 日アレンテージョ地方で撮影、

 

不規則に広がる多毛の多年草。雄花と雌花は同株にある。

 

よく分岐する赤味のある茎、葉は卵形で先が尖り、長さ1-7cm。

 

ポルトガルの城壁などでよく見かける。ハーブとして薬用にされる。

 

ヨーロッパの重要な花粉抗原である。別種小名のdiffusaは拡散させる、流布するの意。

 

パリエタリア・ジュダイカ Parietaria judaica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、壁に這い上がる修正を持つイラクサ科の植物の意から。属名は、ラテン語の Parietarius(=壁)を語源としている。種小名は「ユダヤの」の意。

カベイラクサはイラクサ科の多年草である。草丈は60㎝程度となる。茎は赤味を帯びており、茎基部は木質化する。茎上部では良く分枝をする。本種は、岩場や壁面などを這い上がる習性を持つ。茎や葉は白色の細毛で覆われている。葉は長さ17㎝程度の卵形で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では短い葉柄に連なり茎に互生する。46月頃、葉腋に淡赤色の小花を多数付ける。雌雄異花・同株。開花時には大量の花粉を放出し、アレルギー源と化す。花後には黒みを帯びた果実を付ける。本種は、世界の亜熱帯・熱帯地域では帰化状態にある。日本では昭和62年(1987)に横浜で初めて確認されている。その後国内各地で帰化状態が確認されている。 (GKZ植物事典より)

 

 

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オノニス・ミティッシマ Ononis mitissima

2021-06-08 10:32:39 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、オノニス属、地中海沿岸地方原産、多年草、

学名:Ononis mitissima、

葡名:Rilha-boi、Unha-gata、Unha-gata-macia、

2016年6月5日、9日、2020年6月17日、2021年5月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

多年生のハーブ。花期は4月から7月。

 

草丈は 20 センチほど。荒れ地や沿道などで群生しているのを見かける。

 

花の大きさは 5 ミリほど。

 

オノニス・ミティッシマ Ononis mitissima には刺はない。

 

種小名のmitissimaはラテン語で「最も穏やかな」の意。オノニス・ミティッシマ Ononis mitissima でした。

©2021 MUZVIT

 

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スタエへリナ・ドゥビア Staehelina dubia

2021-06-07 10:13:14 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、スタエヘリナ(staehelina)属、地中海沿岸地域、イベリア半島原産の多年草、

学名:Staehelina dubia、

英名:Hierba Pincel、仏名:Stéhéline douteuse、葡名:Staehelina、

2014年6月3日、2017年6月9日、2021年5月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スタエへリナ・ドゥビア Staehelina dubia の花。花の長さは 3cm ほど。石灰岩と赤土の混ざった岩場に自生。

 

草丈は 30~50cm。

 

英名が示す様にまるで絵筆の如く。少しの色の変化はある。

 

花顎も葉も硬くドライフラワーのよう。

 

山の崖場に咲くスタエへリナ・ドゥビア Staehelina dubia でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、Staehelin 名の人名に因んでいるものと推測されるが、詳細不詳。種小名は「曖昧な、疑わしい」

スタエヘリーナ・ドゥビアはキク科の多年草である。本種は、イベリア半島の標高0~1300mの地で、比較的日当たり良い岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。草丈は30~45㎝程度となる。茎は灰色を帯びている。葉は、長さ14~45㎜、幅2~5㎜程度の線状披針形で、茎に互生する。葉の上半部には2~3個の鋸歯状突起が疎らに付き、先端部は尖り、基部では茎抱く。5~6月頃、茎頂に長さ15~25㎜、径3~5㎜程度の円筒状で桃紫色の花をつける。原産地スペインでの現地名は Hierba pincel(草の絵筆、ブラシ)と呼ばれているが言い得ている命名と言える形状である。花後の果実には冠毛がつき、風で飛散される。(GKZ植物事典より) 

 

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イベリス・クレナタ Iberis crenata

2021-06-06 10:23:24 | ポルトガルの野の花

アブラナ科、Brassicaceae、イベリス属 、地中海沿岸地方原産の耐寒性多年草、

学名:Iberis crenata、別名:Iberis pectinata、

和名:イベリス・クレナタ、別名:マガリバナ、クッキョクカ、

英名:Candytuft (砂糖菓子)、Wryflower、葡名:Assembleias、

2007年5月、2010年4月22日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年5月10日、6月3日、2015年6月23日、2016年6月1日、2017年6月9日、2018年5月4日、2021年5月13日、31日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

イベリス・クレナタ Iberis crenata の花。

 

 

 

 

 

石灰岩の岩場に生きるイベリス・クレナタ

 

イベリス・クレナタ Iberis crenata でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、4個の花弁の内、外側2個は大きく、内側2個が小さくなることから。属名のIberisとはイベリス属の植物の多くがイベリア半島に多く分布していることから命名された。種小名は「苦味のある」の意。

イベリスはアブラナ科の植物であるから花弁は4枚である。しかし、外側の2枚は大きく、内側の2枚が小さいという変則的な形状をしている。葉は線形で、互生する。草丈は30㎝以下。開花期は5月頃で、花色は、白、ピンク、赤と品種によって異なる。ふんわりと盛り上がって開花するため英名ではキャンディタフトと呼ばれている。(GKZ植物事典より)

 

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ケンタウリウム・エリサラエア Centaurium erythraea

2021-06-05 11:17:51 | ポルトガルの野の花

リンドウ科、Gentianaceae、シマセンブリ属 、ヨーロッパ原産の1年草或いは越年草、薬草、

学名:Centaurium erythraea、 

和名:ベニバナセンブリ(紅花千振)、

英名:Common Centaury、European Centaury、葡名:Centáurea-menor、

2008年7月、2009年6月13日、2014年5月31日、10月5日、11月2日、2015年1月9日、5月5日、6日、2016年1月15日、29日、2月7日、16日、6月5日、9日、2018年5月23日、28日、6月6日、2021年5月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヨーロッパから中央アジアにかけて広く分布。1センチに満たないほどの小さな可愛いい花。

 

大西洋からの強風に耐えるベニバナセンブリ Centaurium erythraea の花。

 

ピンク色に輝くベニバナセンブリの小さな株。

 

学名の由来はヘラクレスが放った矢で傷を負ったケンタウルスがこの植物の汁を擦りつけ治したことによる。

 

ベニバナセンブリ Centairium erythraea でした。  

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、紅花のセンブリの意から。カスミソウは白花が普通であるが、赤い花を見せるため。属名はギリシャ神話に登場する Centaur Chiron の名に因んでいる。彼がこの属の植物の薬用効果を見出したとされることから。種小名は、「赤花の」の意。

ベニバナセンブリは、リンドウ科の一年草・越年草である。草丈は60㎝程度となる。全草が軟質で無毛である。茎の断面は方形となる。葉は三角状楕円形で、 全縁、先端部はドンとで茎に対生する。6~8月頃、茎頂に集散花序を出し、径1㎝程度で淡紅色の花をつける。花冠は5裂する。(GKZ植物事典より)

 

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ティムス・マスティキナ Thymus mastichina

2021-06-04 10:17:15 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、イブキジャコウソウ属、イベリア半島中部~南部原産、多年草、

学名:Thymus mastichina、

和名:タイム・マストキナ、マスチック・タイム、スパニッシュ・マジョラム、

英名:Spanish Wood Marjoram、Mastic Thyme、

葡名:Bela-luz、Sal-puro、Tomilho-alvadio-do-algarva、Tomilho-vulgar、

2014年6月3日、2017年6月9日、2021年5月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ティムス・マスティキナ Thymus mastichina の花。花は葉腋に輪正状に淡紅色を帯びた白色の小花を多数開花させる。樹高は20~40cm程度。

 

全体が細毛に覆われ、茎、葉ともに灰色を帯びている。葉は狭楕円状で、全縁、先端は尖り、枝に対生する。

 

香が強いハーブで、エッセンシャル・オイルの抽出には重要な存在で、浴用の香料やポプリとして親しまれている。料理では癖の強い肉料理に用いられる。

 

イブキジャコウソウ属はおおよそ350種を数える。

 

ティムス・マスティキナ Thymus mastichina でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は英名の直訳から。属名は、ラテン語の senex(=老人)に由来し、灰白色の毛または白色の冠毛をもつことから。種小名はギリシャ語の massein(=噛む)を語源としている。

マスチック・タイムは、シソ科の常緑樹である。樹高は20~40㎝程度に。全体が細毛に覆われ、茎・葉ともに灰色を帯びている。葉は狭長楕円状で、全縁、先端は尖り、枝に対生する。花は葉腋に輪生状に淡紅色を帯びた白色の小花を多数開花する。香りが強いハーブである。浴用の香料やポプリとして親しまれている。料理では癖の強い肉料理に用いられる。エッセンシャル・オイルの抽出には重要な存在のハーブである。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)

 

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イリス・ジフィウム iris xiphium

2021-06-03 10:22:54 | ポルトガルの野の花

アヤメ科、Iridaceae、アヤメ属、イベリア半島地中海西部地域原産、多年草、

学名:iris xiphium、

和名:スペインアヤメ(西班牙菖蒲)、

英名:Spanish Iris、Xiphium iris、Small bulbous-rooted iris、

 葡名:Lirio-amarelo-dos-montes、Majas、Majos-amarelos、Lílio-de-Espanha、

2012年6月3日、2015年5月5日、7日、2016年6月2日、ポルトガル、アレンテージョ地方、2020年5月28日、2021年5月18日、31日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

イリス・ジフィウム iris xiphium の花。地下に淡褐色の球茎があり、葉は2列互生、剣状で先端細く尖り、質硬く、多少粉白で、灰青緑色を呈する。

 

春、太い花茎を抽いて葉の上に帯紫青色の花をつける。下位子房は円柱形、緑色、外花蓋片の先端は円形で反曲下垂し、基部は広線形、中央に黄条があり、内花蓋片は比較的大形、倒被針形で直上又は斜上し、花柱分枝は3個あり広線形で、開出し、外花蓋片の基部を覆い、下に各1個の雄芯を隠す。

 

草丈は50センチほど。種小名の xiphiumはxiphidium=グラジオラスのような、の意。

 

 

イリス・ジフィウム iris xiphium でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語の iris(=虹)の意から。種小名は「グラジオラスのような」の意。

イリス・ジフィーウムはアヤメ科の多年草である。地下に褐色の球根を持ち、茎は直立し、草丈は1m前後程度となる。葉は長さ20~70㎝程度で幾分硬質な剣状で、先端部は鋭頭となり、基部では茎を抱き互生する。葉色は灰緑色となる。3~6月頃、茎頂に一見してダッチアイリスにも似た青紫色の花をつける。(GKZ植物事典より)

 

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カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris

2021-06-02 09:55:08 | ポルトガルの野の花

ツツジ科、Ericaceae、カルーナ属、常緑低木、 

学名:Calluna vulgaris、

和名:ギョリュウモドキ(御柳擬)、別名:シホウハク(四方柏)、

英名:Heather、葡名:Lingurze、

2015年6月13日、2016年9月25日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で、2015年10月14日、29日、2016年10月16日、11月14日、2017年11月19日、コスタ・アズール地方で、2014年10月17日、アレンテージョ地方で、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris の花。キノコ探索で森に入り、下ばかり見ていると、ふと目の前にピンク色の小さな花がひっそりと咲いていた。野の花がほとんどないこの時期に咲いているのは思いがけない出会いだった。カルーナ属の種はギョリュウモドキ(Calluna vulgaris)1種のみだが、変種が多数ある。ヨーロッパのヒースやムーア、北アフリカに分布し、カナダ東部とアメリカに帰化している。酸性土壌を好み、耐寒性はあるが、高温多湿に弱い。葉はやや多肉質で三角形をしており、色は緑色、黄色、赤色など様々である。

 

花は総状花序で、色は白色から深紅色、花期は 6月から 9月ごろ。エリカ属(いわゆるヒース)と近縁。またギョリュウモドキはノルウェーの国花である。カルーナは 19世紀まで農村部の根強い貧困と関連付けられて軽蔑されてきた植物だと言われている。

 

属名の Calluna はギリシャ語 kallunein〔掃く〕に由来。昔はその枝から箒が作られたことから。

 

種小名の vulgaris は〔普通の、通常の〕の意味。英名の Scotch Heather 〔スコッチヘザー〕はスコットランドやアイルランドの荒地〔Heath〕をイメージさせる代表的な植物の意味。エリカとカルーナは、重なり合って自生しているので、3つの属(エリカ属、カルーナ属、ダボエキア属)の植物を総じてヘザー〔Heather〕と呼ぶ。

 

Heath 〔ヒース〕エリカ類とカルーナ類の総称。古スコットランド語 Haeddre が語源。日本語では、〔荒れ野〕と訳す。

Ling 〔リング〕古スカンジナビア語 lig〔火〕」に由来。fuel〔燃料〕として使われていたことから

Erica 〔エリカ〕ラテン語の Erica の方を花名として使用。和名の御柳擬 〔ぎょりゅうもどき〕は御柳科 Tamarix chinensis の御柳に似ていることから。

カルーナ・ヴルガリス Calluna vulgaris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、茎や葉がギョリュウに似ていることから。属名はギリシャ語の「掃く」が語源で、枝で箒を作ったことによるという。種小名は「普通の」の意。

ギョリュウモドキは、ツツジ科の常緑低木である。樹高は20~60㎝程度に。枝はよく分枝する。葉は小さく鱗片状で、対生する。カルーナは一属一種であるが、花色は多彩である。(GKZ植物事典より)

 

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ケンタウレア・アフリカーナ Centaurea africana

2021-06-01 10:29:59 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ケンタウレア属、

学名:Centaurea africana、別名: Centaurea dichroantha、

英名:Bicolored Knapweed、

2014年6月3日、2017年6月9日、2021年5月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ケンタウレア・アフリカーナ Centaurea africana の花。オーストリアからイタリアのアルプス地方の乾燥した土地に自生とされているが、ポルトガルのコスタ・アズール地方でも発見。しかしそれ以外の場所ではまだ見たことがない。

 

花の直径は 1,5cm ほど。草丈は 50cm ほど。

 

ケンタウレア・アフリカーナ Centaurea africana の葉。

 

 

山の沿道に咲くケンタウレア・アフリカーナ Centaurea africana でした。 

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