はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

にあんちゃん

2020-09-20 07:55:02 | 日記
にあんちゃん」という本が50年前以上にヒットしましたね。ラジオでドラマにも。
在日朝鮮人の女の子のそれは心を打たれる日記です。
さてわがやでは
幼いころから長男はいちあんちゃん、
次男はにあんちゃん。と、呼びあっている。
今日は、どんよりとさっぱりしない天気で家族はみんなどこへも行かずに
じっとそれぞれ家の中にいた。
あったかいものをと、ありあわせでこさえた季節外れのなべやきうどんをつついていると携帯が鳴った。
受話器の向こうからは寮暮らしの長男の元気な声。
にあんちゃんの誕生日には帰るからな。誕生日プレゼントは何がいい? と弾んだ声。
当人は「びっくりしたぁ。成人になっちゃったたからもう、誰からもプレゼントを
もらえないと思ってた!」おおはしゃぎ。

長男が独立してからは、次男はは自分がしっかりしなければ、一念発起したらしい。
わたしが仕事で留守のときは。高校生ながら 戸締り、消灯、ゴミ捨てなどチェック。
それまでの次男からは想像できない姿。かなり気を遣っていたのだろう。
たまに、いちあんちゃんが帰って来るとその晩は必ずぐっすりといびきをかいて寝る。少し心が痛む。
にあんちゃん。にあんちゃん。
三男の前ではかんろくでいばって見せてるが、長男の前ではいつも少し緊張している。

先日、専門学校のアンケートの”尊敬する人”に
母、兄。と書いてあったが・・・。素直でおだやかに育ってくれた。のはいいんだけどー。
勉強がダイキライなのが困ったもんだ。
就職担当」からは、行ける企業が今のところないと言われている。



お江戸日本橋七つ立ち

2020-09-19 07:38:33 | 日記
さきほど、築地魚河岸の寮に入っている長男が家に帰った。
夕方の7時に到着して夜の11時半に帰って行った。
仕事は朝といっても真夜中深夜の2時半のセリに出るわけだから、ほとんど寝ないで仕事に直行。
交通事故に気をつけるんだよぉ。
飲みすぎるなよ~。
ちゃんとメシ食うんだよー。 もう、祈るような気持ちだ。

青菜と油揚げの煮びたしと、大根の味噌汁をトン、と置いて顔を見ると
キタナイ無精髭! 「なんやコラ。ミットモナイ!貧乏神みたいな髭生やして。
上野不忍公園のホームレスやんか! 魚売れないわな。 清潔感無いと!」
ポンポンいうわたしに「これがみんな同情して魚買ってくれるんだよなー。」
とヘラヘラしている。 ちょうど今日剃ろうと思ってたんだよねー。とかなんとか。
それからかーちゃん、築地で一番上等の鯵のヒラキも焼いてくれよな~。ヘラヘラヘラヘラ・・・。
「アジのヒラキに極上も下等もないだろーに・・・。」と思いつつじゅうじゅう焼く。
だいこおろしをたっぷり添えた。

味噌汁の大根は千切りやいちょう切りやサイコロなどいろいろに切った。油揚げも入れて。
それをがばりがばりと口へ放り込みながら、ちょっとぎこちなく言ったこのことば。
「俺、番頭になったんだ!。」 それから中番さん、大番頭さんとくる。
「あーじゃあ、店もすぐつぶれるかもね♪」ちょっとからかったつもりだったが
「ウー。そうかもしんない・・・」  誉めてくれなかったのが心外とばかりに感情を押さえて受け流した。
よし。少し大人になった。ここでやさしく
「なーんでまた、おまえみたいな若造が。番頭は10年、20年選手でないとなれないんよ。」

「だってオレ、仕事できるもん。」
「休んだことは一日も無いし・・・。遅刻もない」
ああ、駄目駄目。そういうのは態度や顔にでちゃうんだよね。
人様は顔で笑っていても腹で馬鹿にするからね。
まだまだ素直に下出に・・・。だまって先輩の仕事ぶりを盗んでね。
入ってまだ5年目なのだから、電信柱でも誰にでも挨拶するんだよ。 頭を低くして。
イヤな仕事はおまえが先に立ってやるんだよ・・・。
魚河岸というところは以外に因習の世界。
長男は居住まいを正して、はい、はいと聴いている。

帰り際、後姿を見てがく然とした。
異様に右肩が下がっている。
来る日も来る日も相当重いものを担いでいるのだろう。
手取りは15万円ほどだが、入社時より弟や妹のために毎月9万円の仕送りをしてくれている。安くとも楽しく喜んで働けるんだから、感謝して働きなさいと言っている。

若い小番頭。 お江戸日本橋七つ立ち・・・よりまだ早い。 七つ立ちは4時半だからね。

下町の定義

2020-09-18 08:02:57 | 日記
去年、東京から埼玉へ引っ越してきたのですが・・・・・。

きゃっ。わたしの「下町」の定義が間違っていたようです。
葛飾、柴又。や月島。佃島まで下町と考えていました。
下町とはもともと江戸城の管轄下の地域内で
「お城の近くに住みたい庶民はここに住むことを許す」っていわれた
とても狭いエリアのことを御城下の町っていう意味で「下町」と呼んだそうです。
幕府編纂「御府内備考」によりますと
「下町というは日本橋川筋より北の方、神田内堀に属する」とあります。
つーことは当時の下町は日本橋・京橋・神田あたりだけとなりますね。

その後、薩長が江戸に乗り込んできて江戸文化や情緒を破壊しました。
また江戸という地名は廃止。「東京」とするとかいって地名変更などしても
江戸の庶民はあわてず騒がず。あ。そ。と割とすんなりそれを受け入れたそうでして、
旧町名の廃止のときにも抵抗は現代よりもよほど少なかったそうですよ。

維新後は江戸城も機能しなくなったから「御城下」なんていう枠もはずれて、
庶民のためのエリアは拡大していきました。
その頃の「下町」はもちろん城下町の意味ではなく、
上京武士や薩長貴族のエリアである山の手でももちろんないですよ。
ちなみに江戸・東京の大きな店はほとんどすべてが新潟や三重出身者。
伊勢屋とか越後屋とか近江屋とかありましたね。
日本橋は御城下町なんだけど、江戸っ子率は低かったそうです。
さらに
戦災によって更なる江戸っ子の拡散が生じ、戦後の混乱期を経て、
下町の「権力の誤用?」が始まったと見る説は多いです。
男はつらいよ。フーテンの寅さんで空前の下町ブームが起き、
下町人情がもてはやされ、それ以降われもわれもと下町を名乗り始めたようです。

最近。江戸川とか谷中とか神楽坂。本郷とかまでも下町を標榜しすぎ。
とくに寺町の谷中も大名屋敷跡の根津も千駄木も、もともと山の手なのに
下町ブームで「谷根千。」とか本出してごっちゃにされている気もしますが。
あそこはしっとりとしていて樹木も寺社にうっそうとしげり、どう見ても
下町じゃないよなぁ・・・・ってどこかで下町散歩。と自分で書いた気も(汗

明治33年発行 の「大日本地名辞書」で微妙に解釈が違ってきていますし
下町エリアの拡大がここでもすでにされています。
「下町、都内低地の総称にして、日本橋、京橋、芝、神田、浅草、下谷の数区にわたる」

あ”~。本所区・深川区は下町には入らない。向島は当時まだ区ですらない。
ゆかりの町も江戸城から見て辰巳の方角ですがなんだかあぶなくなってきましたよ(笑

定義がどうであれ。
きどらなくって食べ物が安くっって。人情があって住みやすければいいと思いますが。
湯屋っ。とかが多いとなおいいね。みこしの松を眺めながらの銭湯の湯上りは大好きです。

・・・とにかくいろいろ書いてきましたが基本の「後府内備考」を読まなくては
どこまでもハンカツウですもんね。ああ。荷風やら杉浦日向子本はほとんどそろえてありまふ。

今まで自分のことを「東京は深川、白河の生まれです。下町っ子でげす」なんて紹介してたけど
下町も世につれ定義が変わっていったのでしょうね。
これからも勉強、勉強です。    ああ、恥ずかしいったらありゃしない。


令和おっぺけぺー

2020-09-17 09:11:15 | 日記
年寄りの年寄りによる年寄りのための政権!

9月17日 おっぺけぺーふたたび

イスラム教は酒の上
のまちがいでしたは通じない~。
おっぺけぺっぽうぺっぽっぽう
(そーいえば菅さん、酒、のまなかったよね・・・。)
携帯料金ガンガン下げてビンボーー怒りの脱出だ

アメリカの「正義」は「世界の正義」じゃない
テロリストは「文明の挑戦」なんかじゃなーい!
アメリカはおいらの「代表」なんかじゃない。
チャイナの一帯一路もおらカンケイないおっぺけぺー
ああスジチガイ カンチガイ
おっぺけぺっぽうぺっぽっぽう

有色人種はは殺すなよ。
色にはなんの罪も無い
こころの傷をいやす場所、人権与えて出発だ。
テロの根絶 これしか無い! 暴力減らすのこれっきゃない
おっぺけぺっぽぺっぽっぽ

ものわかりのいい父さんと
人権尊重する教師
ふえたら非行も増えちゃった
おっぺけぺっぽうぺっぽっぽう

秋だよ。 さびしっ。 不景気だ
年を越せるか 越せないか
自殺者多いこのごろだ
なら、正月を 夏にしよう!
リラックスして越せるだろう。
おっぺけぺっぽぺっぽっぽう

(オリジナルなので字余りごめんちゃい)

紫式部

2020-09-16 09:42:14 | 日記
仕事帰り、つるべおとしの秋の暮れ。
宵闇が回り込む前に谷中まで、
30分近く歩いて寄り道。
日暮里駅と急ぐ夕焼け段々。
駅までにはいくつかの小路を通って帰る。
その裏角に現れた「紫式部」の色の着物姿ににすいと心が行った。
たおやかな古代紫をまとった女性がふいと姿を見せて
この小路へと誘ったのかと思う。javascript:void(0)

ここは6月には驟雨で紫式部という植物がが露をまとっている。
この植物には「紫式部」という名しかあてはまらない。
それくらい古典的だけど鮮やかな源氏物語の世界なんだ~

女性は紫式部の咲いていた角を曲がってひゅいと見えなくなった。
たおやかでほっそりとした後ろ姿。

こんなこんな夕暮れは 忙しいけど忙しくない。
日常を離れたような幻想的な偶然の出会いは。


星野富弘さんの詩を思い出す。


二番目に言いたいことしか
 人には言えない
 一番言いたいことが   言えないもどかしさに
 耐えられないから
 絵を書くのかもしれない
うたをうたうのかもしれない

それが言えるような気がして
 人が恋しいのかもしれない