田町不動産おしごと日記

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こんな人が賃貸の審査に落ちる、実例4つ(現役不動産店スタッフから)

2018-07-08 20:47:29 | お部屋探しのノウハウ
現役の不動産店スタッフとして、
普段お客様の賃借申込をお受けしている立場から、
審査に落ちやすい実例をいくつか挙げてみたいと思います。


なお、審査には共通の絶対基準というものはなく
オーナー様次第物件次第)となります
このお部屋ではどうなの? と思ったら、
お気軽にお聞きください

(ただし、当店の賃貸の営業エリアである、
東京都港区とその周辺に限らせていただきます。)



では、審査に落ちやすい実例です。
(あまり生々しくは書けないので(苦笑)、例としては少しぼやかします。)


×家賃などが収入に見合っていない
 「3分の1目安」と
 いうものがあるのを知っていますか?
 家賃+共益費(以下「家賃など」と呼びます)が、
 税込み収入の3分の1を下回っていれば
 審査を通過しやすい、という目安です。

 (その逆(逆数)で「3倍目安」)とも呼ばれることがありますが、
 今回は3分の1目安で通します。)


 年収360万円の方なら、ずばり賃料などの目安は月計10万円です
 (あとは比例計算してみてください。
 例えば360万円の1.5倍、年収540万円の方なら
 月計15万円です。)

 計算式を載せておきましょう。上記の
 年収360万円の場合の計算式は、
 360÷12(ヶ月)÷3=10 (「÷3」は目安となる「3分の1」)
 となるので、賃料などの目安は月計10万円となるのです。

年収(税込)賃料などの目安(月計)
300万円8.3万円
350万円9.7万円
360万円10万円
400万円11.1万円
450万円12.5万円
500万円13.9万円
540万円15.0万円
600万円16.7万円
700万円19.4万円
800万円22.2万円
1000万円27.8万円


 ここで年収は、ボーナスも含めた総額で、税込みの金額です。
 (年末にもらう「源泉徴収票」に載っている総支給額。
 ここ1,2ヶ月以内に「住民税決定通知書」という書類が会社から
 配られたかも知れませんが、そこに載っている総支給額も同じです。)

 なお、広くてお高いファミリー物件では、
 目安の3分の1を切っても、
 賃料などが上がるにつれ次第に通りやすくなっていきます。
 (金銭的に余裕があると考えられるから。)

 あくまでも目安ですが、
 ここ港区ではこの目安を使うオーナー様が多いです。

 この目安から
 ある程度下回る場合は、ご注意ください。


 共益費や管理費は、賃料と合計して計算します。
 (月々のお支払い総額を評価しますので、分けて計算する理由がないからです。)
 また、駐輪場や、バイク置き場、駐車場のお支払いについても
 合算して考える場合が多いです。


 ご夫婦や同棲、ルームシェアで2人合計とされる場合は、
 物件によって違うので、個別にお問い合わせください。


自営業で、税金の関係などでわざと収入を低めに見せている方
 は要注意です。
 基本的には、上記の目安が適用されます。
 (自営業は不安定、として、目安以上のご年収が求められるケースも、
 残念ながらあります。)


クレジットカードや携帯電話料金に未払いがある方
 家賃保証会社の一部(エポスカード等)では上記の未払いが影響することがあります。
 例えば携帯電話の本体分を分割払いにする方は多いと思いますが、
 それは「ローン」に該当します。
 そのローンを払わないというのは、社会的に見て信用が落ちますので、
 お部屋の賃借だけでなくいろいろな分野(次のスマホのローン、
 クルマのローン、家のローン…)で将来不利になる可能性があります。
 どうぞご注意ください。
 当店は、複数の家賃保証会社をご紹介できますので、
 例えばクレジット系のA社でだめなら、
 独立系のB社、通りやすいC社(ただし保証料金高め、等の条件あり)…と、
 別の会社をご紹介します。


公的身分証や保険証がない方

 身分証は、必ずしも写真付きでなくても、公的なものであれば大丈夫です。
 運転免許証、パスポートの他、健康保険証、マイナンバーカードなどが有効です。
 必ず用意してください。
 法律で、確認が義務付けられています。

 上記と重なりますが、健康保険証がないと…
 健康保険証の提示が必要な物件(9割くらい)では、
 なかなか港区では審査を通過できないと思われます。
 (もちろん健康保険証は、会社の社会保険(社保)でも、国民健康保険(国保)でも大丈夫なのですが…)

 23区の他のエリアは分かりませんが、
 人気エリアであるここ港区では、
 オーナー様が定めた書類がそろわないと、
 審査で落とされてしまうことが多い
です。
 
 また、書類準備までの時間も少し大事です。
 人気エリアなので、審査が長引く頃にはだいたい
 2番目、3番目…など次の申し込みが入ります。
 その「次の申込をした方」が必要書類をサッと提出してしまうと、
 書類がそろわなくて時間がかかっているアナタの申込を
 追い抜いてしまうことがあるのです。
 ですので、証明書関係が心配な方は、
 事前に確認しておかれることを
 お勧めします。
 
 「住民票を今どこにおいてあるか忘れてしまった…」
 という方は、今すぐに思い出して、その役所に連絡し、
 住民票がとれるかどうか確認しておいてください。
 やはり9割くらいの物件で、契約手続き時に住民票が必要です。
 (これはだいたい申込の時ではなくて、契約手続きの時に必要です。
 申込から1週間くらいは後です。)



なお、繰り返しとなりますが、
審査には共通の絶対基準というものはなく、
オーナー様次第(物件次第)となります

このお部屋ではどうなの? と思ったら、
お気軽にお聞きください

(ただし、当店の賃貸の営業エリアである、
東京都港区とその周辺に限らせていただきます。)


参考になりましたら幸いです。


-----
当店は朝9時から19時までの営業です。
水曜休です(土日祝日は営業します)。
どうぞお気軽にご相談ください。

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