ほぼ毎日チェックしている
田町三田周辺の賃貸ご紹介可能物件数は、
新型コロナウイルス感染拡大後ずっと増加傾向でしたが、
お盆明けに一旦落ち着きを見せた後、
9月から再び増え、今日また
最高記録を更新しました。
田町駅から徒歩30分圏内ぐらいのエリア(他の最寄り駅も使えます)で、
シングル、ファミリー向けなど
すべての種類の住居です。
(細かく言うと、以下の各駅の徒歩圏です。
田町、浜松町、高輪ゲートウェイ、大門、三田、泉岳寺、白金高輪、芝公園)
今日は2200件を超え2208件となりました。
一言で言いますと、「在庫余り」の状態です。
去年の今日が1000件くらいだったので、
1年で約2.2倍となっています。
この話題の時は毎回「最高記録を更新」と言っていて、
いつものことだと思われるかも知れませんが(苦笑)、
まだ上り調子のトレンドの中にいて、
下降の気配が見えないので、
下がり始めるまではしばらくお付き合いください。
当面は、週に1回くらいこの話題を取り上げたいと思っています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響下での、
賃貸件数増加理由をいくつかまとめてみます。
□3月までの退去は例年通りという印象です。
(「出る」ご都合のある方は、コロナに関係なく
退去しているということだと思います。)
一方、平均よりお高い価格帯の物件で最近、
退出が少し目立ってきたように思います。
例えば2年前の新築・そろそろ最初の更新を迎えるといった複数の物件で、
少しまとまって退去が見られます。
□新規入居の動きがかなり鈍いです。
引き合いじたいが少ないですし、
キャンセルがいつもよりも増えています。
(会社の人事異動が見送られた、東京へ引っ越したくない、等)
□6月に入ってから、
新規入居の引き合いは少しずつ戻りつつありましたが、
それでも去年までのような勢いはまだありませんでした。
7月下旬から一旦お客様が戻ってくるかと思われたのですが、
(この夏の暑さのせいもあってか)すぐに需要が下がりました。
□9月に入る頃から、
秋の人事異動の方が動きましたが、
昨年並みの数ではないと思います。
10月に入ってから徐々にまたお客様が戻ってきている印象ですが、
昨年ほどではありません。
在庫件数が大幅に増えているということは、全体的には
○
例年よりもお部屋を探しやすい
と言うことができます。
ただし、
件数が増えているとはいえ、
もともと人気の優良物件や
コストパフォーマンスのいいお部屋は
すぐに決まってしまう感じです。
駅から遠いなど人気の低い物件、平均より値段が高い物件がたくさん残っている印象です。
いつもと同様に、よい物件は早めに押さえたほうがよいように思います。
また、在庫が増えるということは、一般の商品であれば
値下げにつながることになりますが、
賃貸住戸の実感としては、
例年より少しだけ下がっている程度にとどまっています。
目立って多くはありません。
(9月までの、賃貸物件の平均賃料等については
こちらのBlog記事をご覧ください)
売買物件は一般に、物件余りや景気悪化の際に、
「遅れて値下がりする」傾向にあります。
今回の賃貸物件も、同様の傾向を示していて、
「物件余り」の状況にはありますが、
まだ目立った値下がりまでは至っていないように思えます。
各オーナー様は、まだ強気でおられるようです。
ただ、
在庫の積み上がりとは
次のお客様が見つかるまでの期間が長引いている
ことも表わしているわけで、
10月の人事異動期でも決まらなかった賃貸物件について、
お値下げの動きが徐々に目立ってくるかも知れません。
上記のデータが
お部屋探しをされている皆さんの参考になれば幸いです。
また、周辺物件をお持ちの
オーナー様にも参考にしていただけるとうれしいです。
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