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書道 直庵(筆耕所)



  火炎が中に生まれ出でたる陶なりて眼を温く潤しにけり 丹人


  かつて常陸國府のありし石岡を訪ぬ
  予の職が先達より陶芸作品展の案内ありて 
  それを観むとてのことなり

  予が國には古く 宍戸焼 あり
  予の住む友部 そのかみの名は宍戸なる
  ここで生まれたる宍戸焼なり 
  宍戸焼 これ西北の笠間に伝わりて笠間焼となる 
  笠間焼 これ更に西北は下野國益子に伝わりて益子焼となる 
  益子焼 これ人間国宝 浜田庄司氏 の出現に加へその宣伝と商売上手くして
  一躍全国的に有名となる

  けふ 訪ねたる陶は「つくば焼」なり
  此 昭和六十三年 都賀俊雄氏 が創始したる陶にあり 
  真空窯焼なりてコズミックカラーなる宝石が如き色合いを特徴とす 
  まさに科学研究学園都市「つくば」に似合ひたるものなり

 *画像:予の職が先達沼尻氏の作品群なり 
  真空窯にはあらずして 笠間焼に近きものと見る 
  手前は香炉と花器 奥の棚に並ぶは「愚意飲み」なり
  予 おもはず喉を愚意と鳴らしたれば皆クスクスと笑ふもをかし 


  

コメント一覧

あかひと
滔々たる陶
◇山桜姫 お晩にござる
陶の歴史深くして悠遠なり
縄文式土器 弥生式土器 これ 小学の社会にて学びたる 
滔々たる陶の歴史の尊さよ・・・
山桜
陶の温もり
http://yamasakuran.seesaa.net/
 実家の周りは掘れば縄文土器が出てくるような所でした。
今住んでいる所も何か建てようとすれば遺跡が出て中断します。
人と土と水と炎の魂が宿った陶器には、温もりがありますね。

 小さな陶器の欠片に触れても、かつてそこに触れた人の心が
伝わってくるような気がして、時を越えてしまいます。
あかひと
職人気質
◆善人氏 秋の陽まぶし
さて 職人たるもの一家言もちて一筋に生きるは尊し
予 数年前 漆器職人を訪ねしに 漆器にかける心意気のすさまじさ心に沁みるを思い出しぬ
それ日本三大春慶塗の一 粟野春慶塗 なり

*永久とは壮大ですねぇ・・・
 潮干狩りの思い出も心に残るんですがねぇ・・・
あかひと
◆幽黙氏 すがしき日なり
さて 氏 幼きより陶磁器多き生活とはいとゆかし
予も氏に同じふして
目に 手に 心にしっくりせる陶磁器あり
それ見るに使うに語りかけるに心和むはうれしきこと哉
あかひと
匠の祭
◆ep-mode氏 
 上の予が小面塗 氏への返信なり
あかひと
匠の祭
今 笠間は匠の祭 笠間稲荷神社にては菊人形 おこなはれゐて にぎはひをりぬ
陶磁器 目によし 触るによし 使ふによし 
時に手でひねりて作りたるもよし
酒徒善人
永久
http://syutozennin.blog.ocn.ne.jp/e411y/
子供会の役をした時、日帰りバス旅行の行き先で、晴れたら潮干狩り、雨なら焼き物・・・
そんな交渉をしに窯元を訪ね、“焼き物は永久に残るんや!”って説教された経験があります。
幽黙
陶磁
両親の職業柄どうしても陶磁器が多い生活でした
不思議なもので手にしっくりとくる器に出会うと
心が安らぐものです
ep-mode
源流
なるほど、宍戸焼から多くの焼き物が広まっていったんですね。
私は焼き物については詳しくないんですが、ただ見るのは好きです。
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