七月二十八日 曇 気温十七度
五時二十分に目覚めれば
屈斜路湖に雲たちこめてゐたり
知床の宿の御方より
津別峠よりの屈斜路湖の景色の
格別なるとききてゐれば
とにもかくにもと心の急きて
六時を回れば
雲立ち込める湖畔を発して
津別への道を上りゆきたり
登りつつふりさけ見れば屈斜路の水たいらかに眠るがごとく 丹人
右に左にくねれる
峠への道を
一面の霧の中を
泳ぐばかりにすすみゆきたり
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霧中に木々の葉影の重なるもいと美しき峠への道 丹人
峠もまた霧が中なるとおもひつつ
のぼりゆきて
標高七百米を過ぎれば
霧の晴れて
眼下一面の雲海を観る
嗚呼
いとすばらし
遠くあをあをとしたる山々の
ひときは高きは
斜里岳かな
さらに車をすすめて
標高七百五十四米なる津別峠より
展望台への細道を
のぼりゆけり
六時三十分
駐車場に到着す
標高八百米ほどなる哉
他に車の一台もなし
展望台への上り口は
時間の早くして閉鎖されたるに
見晴らしよき場所にて
屈斜路湖方面を一望すれば
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屈斜路湖を底に沈めて雲海の津別峠に朝は来にけり 丹人
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芸術人文16位なり 50代16位茨城2位なり 短歌10位なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝