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書道 直庵(筆耕所)

道東の旅 第九話 <霧多布-厚岸>

湿原の先の岬を一目見むと行けば霧たっぷりと覆ひて 丹人


七月二十九日 火曜日 曇 気温十七度

いよいよ今次の旅も
最終日となりぬ

たんちょう釧路空港を発するは
午後五時なれば
午前は東に車を進めて
霧多布岬を一目見んとて
午前八時
釧路は幣舞橋脇の宿を出発す

国道四十四号線を走るに
天を雲の覆へば
日差しのなくて
さらに
信号少なくして
走りの
快適なることこの上なし

厚岸(あっけし)を過ぎ
茶内の十字路を右に曲がれば
左右見渡す限りの
霧多布湿原となる


霧多布 霧たっぷりと たっぷりと 奮太


などと
親父ギャグの連発なるも
いとをかし

十時
霧多布半島に入れば
いよいよ
霧のかかりて
エゾカンゾウの花の色の
ややくすみて見ゆるも
いとあはれなり




エゾカンゾウの花びら一枚一枚の吾(あ)にやふこそとささやきにけり 丹人





霧多布の夏の斜面に咲く白と黄の花に魅せられかかる霧 丹人  




霧多布岬





霧多布岬の果ての岩礁に集ふカモメに吹きゆくか夏 丹人



十一時
岬を後にして
道々百二十三号線に入れば
海岸に沿ひて
琵琶瀬
散布
あやめが原
を越えて

十二時三十分
厚岸は
道の駅「厚岸グルメパーク」に到着す



道の駅 厚岸グルメパーク




厚岸といへば
牡蠣なり

昼食に
生牡蠣をいただけば




厚岸の特産といふ「牡蠣右衛門」目にも涼しやするすると食む 丹人


採りたての
新鮮なる牡蠣を
一口いただけば
甘きかほりに
つつまれるも
いとをかし

嗚呼
いとむまし^^


午後一時を過ぎれば
国道四十四号線を
たんちょう釧路空港に向けて
走りゆきたり




根釧の涼しき夏を惜しみつつ走る尾幌の気温十六度 丹人






↑        ↑        ↑
芸術人文19位なり 50代16位茨城2位なり 短歌2位なり

引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝

  

コメント一覧

あかひと
皆々様・・・
善人氏

吾が語る「霧たっぷり」に岬より強風吹きていと寒くなり 丹人

親父ギャグには
岬もあきれて
寒き風吹かすも
いとあはれなり・・・

頓首


御影氏

来月に根室秋刀魚の祭あるを知るとは一本とられたりけり 丹人

まひつたなりー^^

頓首


曾奈姫

さいわいに感じ入るときやわき牡蠣一つするりと口に入るとき 曾奈姫

かへし

さひはひとおもへるときよ曾奈姫の湖面渡するりと目に入るとき 丹人

頓首
ソナ
自然に包まれて。
丹人さま、おはやうにございまする^^

霧を見ても、花を見ても、鳥を見ても、海の幸を見てもいいですねー(^O^)

自然に包まれて、丹人さまが本当によい旅行をされたのだと、お気持ちが伝わってきますよー。

牡蠣も本当に美味しそうですねー!優しい味がしそうです。。
牡蠣で一首(笑)


*さいわいに感じ入るときやわき牡蠣一つするりと口に入るとき

みかげようじ
良い旅していますねぇ
http://blog.goo.ne.jp/suimei_2006
いつもお世話になっております。あかひと様の蝦夷国紀行文に、思わずお腹もぐぐっと鳴ってしまいます。やはり道東と云えば、グルメの一言に尽きるかと…。嗚呼、来月は根室の秋刀魚祭り…ぐるるぅ。。。やばいやばいダイエット中なので御容赦を…

ポチポチポチッ
酒徒善人
親父ギャグ
単調な道路、長時間の運転となれば、会話も単調になってきてしまいますよね。
そんな時、登場するのが親父ギャク!
涼しい北海道が余計に寒くなりませんでしたか?
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