七月二十九日 火曜日 曇 気温十七度
いよいよ今次の旅も
最終日となりぬ
たんちょう釧路空港を発するは
午後五時なれば
午前は東に車を進めて
霧多布岬を一目見んとて
午前八時
釧路は幣舞橋脇の宿を出発す
国道四十四号線を走るに
天を雲の覆へば
日差しのなくて
さらに
信号少なくして
走りの
快適なることこの上なし
厚岸(あっけし)を過ぎ
茶内の十字路を右に曲がれば
左右見渡す限りの
霧多布湿原となる
霧多布 霧たっぷりと たっぷりと 奮太
などと
親父ギャグの連発なるも
いとをかし
十時
霧多布半島に入れば
いよいよ
霧のかかりて
エゾカンゾウの花の色の
ややくすみて見ゆるも
いとあはれなり
エゾカンゾウの花びら一枚一枚の吾(あ)にやふこそとささやきにけり 丹人
霧多布の夏の斜面に咲く白と黄の花に魅せられかかる霧 丹人
霧多布岬の果ての岩礁に集ふカモメに吹きゆくか夏 丹人
十一時
岬を後にして
道々百二十三号線に入れば
海岸に沿ひて
琵琶瀬
散布
あやめが原
を越えて
十二時三十分
厚岸は
道の駅「厚岸グルメパーク」に到着す
厚岸といへば
牡蠣なり
昼食に
生牡蠣をいただけば
厚岸の特産といふ「牡蠣右衛門」目にも涼しやするすると食む 丹人
採りたての
新鮮なる牡蠣を
一口いただけば
甘きかほりに
つつまれるも
いとをかし
嗚呼
いとむまし^^
午後一時を過ぎれば
国道四十四号線を
たんちょう釧路空港に向けて
走りゆきたり
根釧の涼しき夏を惜しみつつ走る尾幌の気温十六度 丹人
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芸術人文19位なり 50代16位茨城2位なり 短歌2位なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝