双
季節たがふ白きつつじの花二つもみじの下に肩寄せて咲く けふのことなり 常陸野は野田の紅...
匂
山の端に日の沈む瞬(とき)惜しみつつ不二むらさきの衣 羽織へり かやふなる美しき色のあ...
積
あかあかと燃ゆる火中に積み上げし薪のごと立つ談山の塔 予の武路愚が友の一人に酒徒善人氏あり氏いにしへの奈良の人なり氏の住まひの近きに談山神社あるとふ氏が武露倶にて此画像見たるに い...
夕
野が中に風車スックと立ちをりて天空を行く月を示せり 「こよみのページ」によらば けふ 月齢4.62 月名(旧暦日)夕月 とありぬ夕刻 蒼き空に見し月 三日月かと思ひたるも 三日月は...
柔
嘴(くち)を背の羽間に入れて虫紡ぐ白鳥はいま牡丹となりてあちこちから白鳥飛来の報あり空を飛ぶ姿 水上を歩む姿 水上より飛び上がりたる姿・・・白鳥の美しき姿数々あれど 羽整へたる姿も...
直
誇り高きガキの心の直なるを世に問ひし方の訃報届けり灰谷健次郎さんが死去(読売新聞) - goo ...
新
大いなる恵みうれしやこの年に賜はりし穀 神に捧げん けふ新嘗祭の日なり これ いにしへ...
朱
地も空も雲も木々をも朱に染めて悠然と陽は山に寝ぬらん 丹人 予の武路愚が友の一人に「辺...
寄
白木蓮花芽二つが寄り添ひて寒の先なる春を見てをり 丹人 風なくさわやかなる一日過ぎゆ...
垂
はなびらの桃色なせる匙の上(へ)に降る雨を受け菊うつむけり 丹人 常陸國はきのふより雨...