笑
金色のちひさき鳥の形すと晶子の詠める銀杏笑みをり 丹人 与謝野晶子女史の歌に 金色...
貨
数十年硬貨六種を使へども その直径を知らず来たりき 丹人 硬貨は日頃親しめれども 予...
望
東の彼方に塔の立つ見ゑて ここ北山は紅葉の朝 丹人 北山は水戸線宍戸駅(笠間市)より...
眩
曲家の濡れ縁の上に寝ころびて見るもみじ葉の眩しかりけり 丹人 曲家の縁に座りて庭眺める...
龍
白鳥の池の辺に建つ曲家の屋根に龍の字はばたきてあり 丹人 那珂一ノ関池のほとりに一軒の...
魅
浅黄なる色に魅せられ近づけばまろき形に心溶け行く 丹人 けふ那珂市にての業務を終ひた...
輝
池に映ゆ朝日が中に白鳥のたはむれ寄りて光見てをり 丹人 けふ 那珂市を訪ぬ 一ノ関池...
醸
寒暖の差の激しさにもみじ葉はワインの匂ひ立つごとくあり 丹人 十一月十二日 那須塩原を...
母
たらちねの母が愛でゐしこの花の今年も咲きて蜂の寄る見ゆ 丹人 わが庵の小菊いくつかある...
茨
黒坂の命(みこと)この地を奪へれば茨の城を築けりときく 丹人 けふ茨城県民の日なり ...