慶
慶べば慶び神が慶びて慶びあつめて慶びにくる 読人不知 霜月十一月を迎えた...
壽
茅葺きの屋根に刻める壽の文字ニコニコと空眺めをり 丹人 予 けふの午後 本...
招
よころびて手広げ招き入れるごと庭に真白き水車菊咲く 丹人 けふ文化の日な...
祝
松碧(あを)く柏翠(みどり)のいやさかを祈り祝はむ君が新屋 丹人 職の後輩...
陶
火炎が中に生まれ出でたる陶なりて眼を温く潤しにけり 丹人 かつて常陸國府のあ...
法
白川静博士の御冥福を祈りて詠める 友部丹人 もみじ葉の散り...
満
わたつみの豊旗雲に入日さしこよひの月夜あきらけくこそ 天智天皇 渡津海乃豊旗雲爾...
紅
はなびらの縁の紅きを裏にして真白に咲けるオキザリスかな 丹人 オキザリス...
立
木々の作すV字が谷に陽の見へて冬立つけふの風吹き行けり 丹人 けふ立冬なり ...
酔
色あかき七福神に護られて手酌うれしく飲む河童かな 丹人 酒飲みの詩といへば...