白鳥の池の辺に建つ曲家の屋根に龍の字はばたきてあり　丹人 那珂一ノ関池のほとりに一軒の...

曲家の濡れ縁の上に寝ころびて見るもみじ葉の眩しかりけり　丹人 曲家の縁に座りて庭眺める...

東の彼方に塔の立つ見ゑて　ここ北山は紅葉の朝　　丹人 北山は水戸線宍戸駅（笠間市）より...

数十年硬貨六種を使へども　その直径を知らず来たりき　　丹人 硬貨は日頃親しめれども　予...

金色のちひさき鳥の形すと晶子の詠める銀杏笑みをり　　丹人 与謝野晶子女史の歌に　 金色...

はなびらの桃色なせる匙の上（へ）に降る雨を受け菊うつむけり　丹人 常陸國はきのふより雨...

白木蓮花芽二つが寄り添ひて寒の先なる春を見てをり　　丹人 風なくさわやかなる一日過ぎゆ...

地も空も雲も木々をも朱に染めて悠然と陽は山に寝ぬらん　丹人 予の武路愚が友の一人に「辺...

大いなる恵みうれしやこの年に賜はりし穀　神に捧げん けふ新嘗祭の日なり これ　いにしへ...

誇り高きガキの心の直なるを世に問ひし方の訃報届けり灰谷健次郎さんが死去(読売新聞) - goo ...