私の食事日記

いつまでたってもブログ練習中

型破り?芥川賞の田中慎弥さん

2012-01-19 12:00:12 | 
1月19日(木)

夜ごはん

ロコモコプレート・焼き芋1/2・茹で人参と豆のサラダ・味噌汁(コラーゲン)

先日、芥川賞を受賞した一人の田中慎弥さんの会見でのやり取りが話題になっていますね。

テレ朝「やじうまワイド」で多局の朝番組と違い2日連続で取り上げていたのが

よほど、テレ朝的志向にあったのかしらん。

2010年の 西村さんも会見で弾けていた個性的な作家さんでした。

手放しで喜びを表せないところが可愛かったりして・・・

最近はソフトでマスコミと迎合できる作家さんでないと生き残れない気もするけど、

一風変わった立ち位置でないと、ありきたりな発想の作品しか生まれないのかな。

流行りのミステリーを読んでも「ああ、そうですか」と

筋立て以外に、感慨も湧かないことが多くなってきた昨今

受賞作読んでいないけど、あの会見を納得させる作品であることを

期待しています。


六条御息所 源氏がたり 一、光の章  林真理子 小学館

2010-07-05 11:25:50 | 
六条御息所 源氏がたり 一、光の章  林真理子 

小学館 \1,890- 

昨今、古今東西「源氏物語」の愛読者は大勢いて、

各人好きなヒロイン、姫君がいると思います。

訳者に関しても谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴、田辺聖子、橋本治、林望…

漫画は大和和記さんの「あさきゆめみし」に確か牧美也子さんも描かれていましたよね。

母は谷崎さんより円地さんが好ましいと、

私は田辺聖子さんがお気にいり。

女性が描いたものを男性のフィルターを通すと、どこか男の都合の良い視点になるような気がしていまいます

私は二十歳前までは末摘花、六条御息所が好きで

その後、花散里、朧月夜尚待が加わり、

またまたその後、紫の上、空蝉と大人になったのか

以前さっぱりわからかった女達の気持ちが理解できてきたような…。

そう、女三宮や夕顔とかも…こんな女もありかと思えるように。

それでも、六条御息所の存在感は鮮烈ですよね。

光源氏との愛ゆえに、誉れ高い貴婦人の座から滑り落ち、

生き霊にまでなった女の激しさと悲しさに昔は憧れたものでした。

(ないものねだりで日が暮れて

そんな彼女が

私の名を、どうか聞いてくださいますな。

そんな一言から始める、源氏がたり。

六条御息所の独白というだけでも毒が効いているのに、

林真理子さんの毒とあいまって、痺れます

現代語訳ではなく、林真理子さん独自の読み物と言うべきかも。

それぞれの女達(端役も含めて)の計算高さやずるさ

大胆ななまめかしい表現、ここまで書いていいのかしらんと思いつつ

はい、ありですと思う私もいて…

女の心の襞の奥深さにうなづく一冊。

男性諸君、女嫌いになりませぬように…



坂東真砂子 ブギウギ 角川書店

2010-06-08 12:05:04 | 
坂東真砂子 ブギウギ 角川書店 \2,205-

第二次世界大戦の終戦間近、箱根を舞台にドイツ軍潜水艦長の変死の謎を解くミステリー。

謎解きの海軍通訳法城、遺体を発見した安西リツ、そのリツの雇い主の旅館の女将を軸に

ナチス・ドイツの収容所や陰謀、ソ連のスパイ等など入り混じりる展開。

今時代背景はドイツ軍が箱根に疎開(拘束?)させられていたことなど、

馴染みがない話で感情移入し難くかったのですが、作者の筆力で読み切れました。

恋人が死んでも、遊ばれていたのに愛されていたと信じ込める

無知でおバカなリツの生きることへの強さ、ずうずうしさ、明るさ

おかみの抜け目なさと飲みこんで引き受ける事のできる生き抜いてきた強さ

異国でスパイ活動をする女

こんな女達に対して、

男って弱いな~

男は社会的生き物だから、世の中の価値が変わるとたわいもなくなるのか。

女は生きる事にどん欲だから、世の中がどう変わっても生き抜けるのか。

リツやおかみを見習いたいと思うのでした。

きれいの魔法  NHK出版 

2010-04-21 10:24:26 | 
きれいの魔法 4月号  NHK出版協会 \650- 

ほとんど雑誌、書籍は購入しないようにしている私、

時々、ファッション誌を買おうか迷っても、高くて、重くて、掲載品も手が出ないしで買いません。

ただ、このNHKのテキスト本は「きれいの魔法」と言う

キレイを呼び寄せような言葉の呪文に惑わされ購入してしまいました。

通販ではバカ買いするくせに、

これなら他のファッション誌を買えば良かったかなと意地汚く思いながら

¥650-(税込)支払いました。

TV放映が半分は終わっていますが、3月遠目に見た高橋ミカさんのページや

春にふさわしい、前髪アレンジにメイク

生理周期に合わせたスキンケア、Micacoさんの骨盤エクササイズは見た後チェックできました。

美貌は1日にして成らず、されど美容は裏切らない

女性の皆さん、きれいになって過去の自分を見返してやりましょっい


「ナニカアル」  桐野夏生 新潮社

2010-04-17 11:11:22 | 
ナニカアル 桐野夏生  新潮社 1,700-

現実がくさくさしている時はでトリップ

桐野夏生さんがどうして「林芙美子」を書いたのか、

それも昭和17年頃の混沌とした時代の彼女を書いたのか

私はの舞台中継で観た森光子さんが演じる「放浪記」の林芙美子しか知らない。

あのお芝居、どうして国民栄誉賞をいただくまでロングラン上演したのかもわからないくらい

森光子さんの演じる林芙美子は蓮っ葉な疲れたおばさん(おばあさん)でした。

だから、第一章「偽装」までは、あの演劇の晩年の物憂げな表情が浮かんで感情移入できずにいました。

ま、は感情移入しないといけないわけではないのですが、

私の場合は、誰かに感情移入していかないと4百頁も読めません

ところが、第二章の陸軍報道部の嘱託として旅立つあたりから、

プーンと異臭が漂いだし、物語、いや桐野夏生の林芙美子に引き込まれていきました。

彼女が陸軍(戦争)に翻弄されつつも、見たい書きたいと言う作家(人)の欲望。

陸軍(戦争)と言う運命に導かれ、引き裂かれ、再会する愛人との修羅と別れ。

思わずうなった、別れの場面(最近色々ありまして身に沁みる

自分はそこに居ないのに、南方の湿った熱気と臭いの中に居るように感じました。

この人、女と女の業を書かせたら天下一品

本当の林芙美子は知らないけれど、

女の心情と欲望をむき出しにしたこの林芙美子はリアルに可愛い女でした。

うーん、「放浪記」「浮雲」読んでみようかな


上梓記念

2010-02-18 16:57:35 | 
某俳句会の記念句集をいただきました。

昨年5月ブログにも書きましたが、

この句集の会員さんの俳句に対する文章をゴーストしました。

そのお礼でいただきました

2つ書いたうちの1つはその会の講師に最後の文章を添削されていました

まだまだ修行が足りないようです

人ごとではありません・・・男おひとりさま道

2010-02-17 15:17:48 | 
男おひとりさま道 上野千鶴子 法研 1,400-

以前、ベストセラーになった「おひとりさまの老後」は正直

OH!神様…私はおろかだったのでしょうか

おひとりさまの人生を選ぶなんて

ま、ぼやきながらも深く考えることのできない知力を、

根拠のない楽観論がカバー(本当はこれがダメなのよ)して現在に至る私。

今回は、ある意味人ごとなので、気楽に読めました。

第一章 おひとりさまになるとき

死別シングル、離別シングル、非婚シングル

この目次を見ただけで

残されるのは妻と思い込んでいる多くの男達にショックが走るのでは?

私の父も昨年6月までその中の一人でした。

父は独居ではないにしても、死別シングルのくだりはまさにうなづくばかりでした。

非婚シングルは男女ともある程度、覚悟はできていますが・・・

それでも、老いてからの病気、介護、生活、自分の死の後始末を考えるだけでも暗澹としますよね。

このは、これから起こるであろうさまざまな事をあっけらかんと、書いています。

男性は社会的評価で生きてきたから、大変だなと思います。

その生き方からの降り方やネットワークの作り方、「おひとり力」のつけ方、おひとりさまの10箇条等、きっと参考になります。

おとこもおんなもひとりで生き抜く(死にゆく)には、冷静な物理的準備と覚悟が必要なのです。

もう一度、「おひとりさまの老後」読んで、

おひとりさまを貫くか、おふたりさまを目指すか、

考えてみたいと思います


抱擁 辻原 登 

2010-02-15 16:14:21 | 
抱擁  辻原 登  新潮社 \1,400-

バレンタインデーに悄然としながら「抱擁」なんてタイトルの読むかね。

自虐的になりながらも、

2.26事件後の家族のお屋敷という時代がかった背景と主人公の告白(自白)といったスタイルなので

さらさらミステリー(?)

若い小間使いが仕えるご令嬢の身に起こるポゼッション(キツネ憑き)小間使いのご令嬢を愛する妄想か幻想か

時代の閉塞感とお屋敷という密室が彼女を追い詰めたのか。

自分の前の小間使いゆきのへの同情と憧れが不思議なライバル心をあおったのか。

実は読んでいる時は「何じゃこれ」と思いながら

小間使いが最後に御屋敷に向かう場面から、あれも伏線だったのかしら…

最後の1行に・・・


カラーひよことコーヒー豆 小川洋子 小学館

2010-01-31 20:47:29 | 
カラーひよことコーヒー豆 小川洋子 小学館 1,200-


心がささくれたとき、自己嫌悪に陥ったとき、

小川洋子さんの文章に触れると、

スーッと憑き物が落ちたように、静かな清潔な空間に自分がいる心もちになれます。

私の精神清浄機のような小川洋子さん。

このは初出が女性誌の「Domani」のエッセイ。

「Domani」読んでいましたね~ずい分ご無沙汰ですが

読者層を意識して「働く」ことや、いろいろなや、生活の身近な事柄、

でも、彼女の筆にかかると、

どれも小さな時母親に作ってもらったビーズの指輪や、抱き人形のかわいいリボンのような

懐かしい小物、大切な人から初めてもらった銀の指輪が入っている宝石箱を開けたような時のような、

懐かしい優しいもののようになります。

ああ、こんな風に優しいおだやかな気持ちの大人に私はなりたい。






図書館はパワースポット?

2010-01-29 23:46:59 | 
1月29日(金)ほぼ

夜ごはん

茄子のグラタン・鶏の卵とじ(玉葱、人参)・茹でもやし・ラスク・霊芝ウーロン茶

お昼に実家の夕餉、鍋の用意をしておいたので、段取り良く片付き

久々に図書館に滑り込みセーフで入れました。

本の匂いのする空間でうろうろし、

予約してあった数冊を受け取ると心うきうき

デパートへ行くよりわくわくします…な~んでか

とにかく、図書館は私のパワースポットかもしれません