IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

姫路城。

2008年07月24日 | 日本の町並み
再び姫路城のことです。

   

云わずと知れた姫路城。
世界文化遺産であり、国宝でもあります。
10年くらい前に一度行った事はあるのですが、
改めてその美しさに見とれてしまいました。

見る場所によって様々な表情を見せます。





     





閉館時間が迫っていて小走りで天守閣に向いました。
天守閣に姫路城の七大特色と言う説明書きがあります。
見るだけでも十分伝わってくる建物ですが、
言葉にすると以下のようになります。

ちょっと長いですけど引用します。


姫路城の七大特色

1.螺旋式縄張りである。

2.市外を郭内(くるわない)に包容した。

3.堀、塁、建築物が比較的によく遺存しているため
 わが国の城制を知ることができる。

4.全城郭が全て総塗り籠め漆喰仕上げである。

5.桃山時代の豪壮華麗な建築美を発揮している。
  
  イ.雄大な大天守の三方に小天守を配し渡櫓で結合
   圧倒的な一大威容を示している。

  ロ.千鳥破風、唐破風を巧みに配置し直線曲線の交叉により
   快い旋律を奏でている。
  
  ハ.空間埋める隅棟、降棟、大空に飛ぶ鯱瓦などの屋根装飾。
   まばゆい軒裏化粧、破風拝み下の懸魚や兎の毛通しなど
   あらゆる技巧が施されている。
  
  ニ.大天守の最上層は長方形、三小天守は方形になり江戸時代と
   桃山時代以前の二様式を存している。
  
  ホ.大天守六階の一階に対する地間面積の比率は二割一分で
   最も理想的な逓減率(ていげんりつ)とされている。

  ヘ.石垣は野面積(のづらづみ)隅は算木積で扇の勾配を持たせ
   美的感覚とともに土圧に対する抵抗力を強めている。

6.天守閣初期の様式を存する。
  
  イ.大天守第二層東西の側面を大規模な千鳥破風として
   大屋根のようにし、第三層以上をその上に置いた形となっている。
   この形式は天守閣が、元武家屋形の屋上に置いた井楼から
   発達した跡を示している。
 
  ロ.千鳥破風は内に室を有し、構造上生じた本破風で据破風ではない。

  ハ.第一層、第四層の軒下に方杖(ほうづえ)を用いている。

7.天守閣の華麗な外面に反し、内部は全て荒削りの軍事建築物の
 面目を発揮しているが、その中に優美な表現がある。


と言うことだそうです。
勉強不足で少々解りづらいこともあります。
これを機にもう少し調べてみようと思います。



天守閣内にはかつて葺かれていた古い瓦等展示してありましたが
ゆっくり,じっくりと見て回れなかったのが少し残念でした。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (瓦廊)
2008-07-24 23:37:48
>瓦サポーターさん

はじめまして!コメントありがとうございます。
見慣れた風景でもチョッと視線を変えるといつもと違った景色が
広がることってありますよね。
また、見る人によっても千差万別。
瓦サポーターさんの目に映る姫路城もきっと私にとってはビックリだと思います。
何にせよ日本建築は様々な表情を見せることは間違いありませんね!
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Unknown (瓦サポーター)
2008-07-24 22:40:29
ビックリだ!!

いつもの姫路城だが、知らない顔だ!

先人達はこの顔を意識したのか。

どちらにしても日本建築の奥の深さだろう。

いや・・ただ、ビックリだ!!
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