IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

新しいシッポ。

2009年01月09日 | 飾り瓦について
唐獅子の修理が完成しました。


修理前。



はめ込み式の尻尾だったようですが、
どこかへ落ちてしまったのか、
それとも割れてしまったのか…、
尻尾がない状態で運ばれてきました。





元の形は分かりませんが似合う形を思い描き
尻尾だけを新たに製作しました。


修理、再焼成後。
新しい尻尾がついて獅子も喜んでるように見えます!





その他の細かい傷や欠けた部分も修復しました。

新たにいぶしをまとい、再び屋根に上がります。
この後再び数十年、屋根で建物を守りつづけるのです!

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6 コメント

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確かに^^ (Kazu)
2009-01-10 13:51:41
喜んでいますね、唐獅子^^
欠けた部分を想像するのも鬼師さんの仕事なんですね。
元の形がどういうものだったのか。。それも想像すると楽しいです。
新しく生まれ変わったいぶし銀の獅子、立派だと思います。
きっと屋根の上で輝きを放ちながら、その家を守り続けることでしょう^^
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そうなんです。 (瓦廊)
2009-01-10 17:37:05
>Kazuさん

今にも飛び跳ねそうですよね!


一部分だけを復元するのも、大事なお仕事です!
これまでの経験ですぐに思い描いている時もありますし、
物によっては時間がかかることもあります。

こういう時のためにも、みな常日頃から
色んな屋根の瓦を見て勉強するようにしています。

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Unknown (山平)
2009-01-10 21:47:19
瓦のお医者さんみたいですね!!!
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本当に (茶花)
2009-01-11 07:40:55
はじめまして、偶然このブログにやってきました。
修理前の写真の唐獅子は泣きそうな
困った顔に見えるのに、修理後の顔は
「良かった~」と安堵してる顔に見えました。
素晴らしいお仕事ですね。
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Unknown (瓦廊)
2009-01-11 21:38:01
>山平さん

患者さん、今回も元気に退院されましたよ(笑)
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はじめまして! (瓦廊)
2009-01-11 21:45:14
>茶花さん

コメントありがとうございます!
偶然なんですけど、見る角度が
ちょっと違うことでこんな風にみえました!
いぶしを纏うことでさらにそう見えたのかもしれませんね。
また覗きに来てくださいね~。
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