IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

奈良 大宇陀 (2)

2008年05月06日 | 日本の町並み
大宇陀一人旅のつづき。

大宇陀は、吉野への入口という地の利を生かして
吉野葛、薬草の集散地として栄えたそうです。

看板のデザインも多様で、この唐破風付きの看板は
この町のシンボル的なものだと言います。
現在は歴史文化館として開放されていました。



今ではお菓子の原料として知られる葛ですが、
昔から薬として使われてきたそうです。
二日酔いに効くそうですよ!

今でも約250種類の薬草が植えられていて
江戸時代のままの薬草園が残っているそうです。

葛の字入りの鬼瓦を掲げた家も有りました!



この町の瓦屋根で特徴的だったのは棟や水切りの意匠でした。
多かったのが青海波。



遠くから見ると棟が透けてます!
洒落てますね~。



他にも紐漆喰や輪違い、松川菱など見応え有りです。





一番気になったのがコレ。
初めて見ました…。



帰って調べてみると、名前は分かりませんでしたが
恐らく江戸時代のもののようです。
江戸時代には今以上に様々な棟込(むなごみ)瓦が
作られていたそうです。

固定観念にとらわれず、新たな和瓦の道を開いて行きたいものです。
昔ながらの町並みを歩くと新たな発見が沢山!
見るだけで勉強になりますね~。


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