きみが大切って気持ちに意味なんかあるわけがない
誰かと比べりゃ
その先待ってるマウント地獄
競っても競ってもゴールにたどり着けない
無限地獄
人生頑張るだけ無駄ってことさ
好き 終わったあとでその気持ちだけ残っても 男は君を捨てたがっている
君の微笑みの向こうに見えるのは
いじめにあった子供の暗い顔と
血の繋がっていない要介護老人の痴呆面
こんな単純な輪廻を繰り返すためだけに
地球はまわっているのさ
ときどき私やきみという存在が無駄で
あいだの気持ちだけが本当に世界に必要だったものなんじゃないかと思うよ
でもね思いやりってその気持ちも相手から見返りを求める打算だったりするよね
人間に無償の愛を注げるのは飼犬だけだったりして…
人間の存在が縁起によって成り立っているというのは真理だけどね
土が空気を吸っている
町から少し離れた川べりで
きみのあの日の言葉がいまも、
ころがって、水をなでている
あと5年もたてばそんな言葉も忘れているさ
じゃなきゃ苦い思い出だって
いつまでたっても忘れることができないだろう
都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。
塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。
夜空はいつでも最高密度の青色だ。
この世界観って、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』のパクリだよね、ね?
夜空はいつだって最高密度の青色だ
監督 石井裕也(2017年)
[オススメ度 ]