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クリント・イーストウッド主演『白い肌の異常な夜』(1971年)のリメイク作品。オリジナルは“イカれ◯ッチの館”から負傷した北軍兵士が命からがら脱出するサスペンス・スリラーだったらしい(未見)。ソフィア・コッポラはそれに今はやりのフェミニズム的視点を与えており、かなりブラック・コメディよりの味付けがされている。
はじめはチヤホヤされていた女子高に赴任した若い男性教師が、生徒の一人とネンゴロになった途端総スカン。今までお互いをライバル視してバチバチと火花を散らしていた女たちが一転、男性教師を一致団結してパージしだす痴話の一つや二つ、皆さんもきっと耳にしたことがおありだろう。そんな女性特有の行動心理をフェミニズムに(底意地悪く)結びつけた本作なのである。
生徒や同僚の教育指導は人一倍厳しいマーサ先生(ニコール・キッドマン)。「あなた(そのドレス)肩がですぎよ。ショールをかけなさい!」体力が回復したマクバーニー伍長(コリン・ファレル)を夕食会に招き、伍長に色目をつかう女生徒と女教師に厳しく目を光らせるマーサであったが、自分もこっそり「食後にブランデーでもいかがかしら」とお誘いしたりするのである。
時代は南北戦争の真最中、若い男たちはみな戦争にとられ、残された女たちは戦死した男たちを思って生涯操をたてたのだった.....そんなわけないじゃない、傷ついたイケメンの兵士を見て、何年もご無沙汰だった🕸️女たちが、身体の底からこみ上げるあの“疼き”を我慢できるわけがないでしょ。同性を見つめる視線に女流監督ならではの“トゲ”が感じられ、それが何とも言えない黒い笑いへと昇華しているのである。
最初はジミータだったエドウィーナ先生(キルティン・ダンスト)が、マクバーニー伍長とできちゃった途端に、自信に満ち溢れ勝ち誇った表情で周囲を見渡すシーンは必見だ。その直後伍長にふりかかる2度目の災難。シスターフッドとはいうけれど、いくら浮気がバレたからとはいえ、まさか◯◯をチョン切られたあげく◯まで失うとは.....悲しくなるほどに笑える1本なのです。
ビガイルド 欲望の目覚め
監督 ソフィア・コッポラ(2017年)
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