『逃げ恥』の大ヒットで再ブレイク中、奇跡のアラ50石田ゆり子の美魔女ぶりが半端ない。タイムスリップがキーワードとなっている本作では、18歳差の同一人物を一人で全く違和感なく演じている。
目の下の弛み修正以外これといったメイクもしていないのではと思われる(逆にふけメイクが必要なほど)天然美魔女の保湿力?が、有村架純のピチピチの太股以上に目立つという新旧リバイバル現象?が起きている不思議な作品だ。
身近な人間の死亡事故または事件がおこるとなぜか直前にリバイバル=タイムスリップしてしまう売れない漫画家悟(藤原竜也)。母親が何者かに殺害されると、なぜか悟は小学校時代へとリバイバルしてしまうのだが…
過去に遡って未来を変えるシナリオは、『BTF』や『バタフライ・エフェクト』等でもお馴染みで、犯人探しもすでに最初からバレバレ。が、容姿は子供だが発言が大人びているコナンのような悟(少年時代)を演じた僕ちゃんと、Mis保湿力石田ゆり子の存在感は抜群だ。
逆に、演劇仕込みのオーバーアクトも今回は控えめな藤原竜也と、幼少時代に全く絡まないため最後居場所がなくなってしまった有村架純に訪れる宙ぶらりんな結末は、かなり消化不良気味である。
正義のヒーローかぶれの主人公とマンガに登場するヒーローを重ねたベタすぎる演出もいただけない。連続殺人事件の犠牲になった少女たちによる『おみおくりの作法』的エンディングの方がまだお涙をちょうだいできたのではと思える1本だ。
僕だけがいない街
監督 平山雄一郎(2016年)
[オススメ度 ]